「よれよれ」の使い方、ほかの品詞の結びつき

よれよれの絹の黒つぽい夏羽織を着て,　　よれよれの普段着の日本服に袴を穿かない,　　よれよれの市電切符を指して,　　よれよれの浴衣を着て,　　よれよれの五円札が二枚ある,　　よれよれの着物の襟を胸まではだけているので,　　よれよれの絣の着物で通学した,　　よれよれの角帯に前垂れを掛け,　　よれよれの黒ネクタイをした,　　よれよれの浴衣一枚になってしまった,　　よれよれの白麻の服を着た,　　よれよれの紺の上衣を着,　　よれよれの兵児帯をしめつけた,　　よれよれのひろひものの白いマフラを巻いてゐる,　　よれよれの紺のスラックスに肱のぬけた,　　よれよれの帯をしめ冷飯草履を穿いていた,　　よれよれの肉情のショックに堪え切れないほどになった,　　よれよれのユカタのやうなフダン着が残されてゐるだけ,　　よれよれの和服の着流しで町を歩いている,　　よれよれの帶を拾ひ取つて,　　よれよれの五十銭銭を男の手に握らせた,　　よれよれの襟飾をつけ,　　よれよれの燕尾服に身を固めた,　　よれよれのハンカチーフが出てきただけであった,　　よれよれの黒いインバを着て,　　よれよれの背広服を着て,　　よれよれのゲートルを卷き付ける,　　よれよれの素袷を着流した,　　よれよれの法衣を著た男がしょんぼりと坐っていた,　　よれよれのレインコートを着ている,　　よれよれの三尺をといた,　　よれよれのブルーズを羽織つてゐたが,　　よれよれのブルーズをすてて,　　よれよれのきたない五十錢札をポケットへ入れた,　　よれよれの銘仙を着した,　　よれよれの浴衣の襟をはだけ,　　よれよれの浴衣に古ぼけた,　　よれよれの半纏をひっかけた見窶しい,　　よれよれの銘仙にちょこんと人絹の帯を結んだだけだというし,　　よれよれの浴衣を脱いで,　　よれよれの背中を向けて,　　よれよれの五十銭札みたいに使い古された,　　よれよれの国民服に下駄ばきだった,　　

棹によれよれに　　色のさめかかつたよれよれの　　ハチャメチャのヨレヨレの　　姿はよれよれの　　草のよれよれに　　時分より着ているよれよれの　　着たきりでヨレヨレの　　みちにならないよれよれの　　ところによれよれに　　胸をふくらましてヨレヨレの　　首によれよれの　　小倉のよれよれの　　掛け布はよれよれと　　ようによれよれと　　歩兵はヨレヨレに　　間のよれよれの　　二着とよれよれの　　皺でよれよれに　　臭いのするよれよれの　　裾も振もよれよれに　　油に汚れたよれよれの　　それはよれよれの　　彼はよれよれの　　地下足袋をはきよれよれの　　劇場までついて来たよれよれの　　背廣にヨレヨレの　　着物のよれよれに　　頭髪にヨレヨレの　　いまはヨレヨレに　　洋服はヨレヨレに　　ジョーヌはよれよれの　　油でよれよれに　　顔をぬすみ見てはよれよれに　　巖ちゃんはよれよれの　　裾の摺り切れたよれよれの　　先はよれよれに　　松坂木綿のよれよれに　　真中へよれよれの　　身なりもよれよれの　　自分のヨレヨレの　　彼らはよれよれの　　衣がよれよれに　　雨傘を持ったよれよれの　　袂はよれよれ　　

だいぶよれよれ　　すぐよれよれ　　たったよれよれ　　きたないよれよれ　　いつもヨレヨレ　　そのよれよれ　　ぽいよれよれ　　汚いよれよれ　　いい加減よれよれ　　余りよれよれ　　さらによれよれ　　

皆よれよれ　　六円五十銭よれよれ　　よれよれ銘仙　　よれよれ寝間着