「ゆく」の使い方、ほかの品詞の結びつき

日本語コロケーション辞典 テストバージョンです。
青空文庫 約12,000作品を対象に、品詞単位で分別し、ほかの品詞との結びつきを一覧で表示できます。
分析対象が50年以上前の作品であるため、用例にも古さを感じます。これを解決するため、今後新しい文章を追加、もしくは入れ替る予定です。
プログラムを用いて生成しているため、不適切なキーワードが含まれる場合があります。
ご了承ください。(これについても精度を上げていきます)
動詞

~ ゆく[動詞]
ために役立ってゆく  そこにつくしてゆく  消耗してゆく  歴史に働きかけてゆく  自分たちの経てゆく  文学も動いてゆく  世間離れしてゆく  将来法律の進みゆく  どんどん歌われてゆく  調節をいかにしてゆく  翔けりゆく  上からだんだんに消えてゆく  思想へまで導いてゆく  木の葉の舞い落ちてゆく  叔父さんの這入ってゆく  根気でゆく  街裏を流して歩いてゆく  男が泊ってゆく  中野まで送ってゆく  ばらばらと当って墜ちてゆく  心をかすめてゆく  どこへゆく  背中を向けて歩いてゆく  なかに見る見る消えてゆく  ひつてゆく  住人に似てゆく  まじめに生きてゆく  ものを、だんだんと奪われてゆく  ほうで申しますと奪ってゆく  ほうでは失ってゆく  そこに開けてゆく  だんだん失ってゆく  展してゆく  ほうへ向かってゆく  心持が広がってゆく  中途から出てゆく  対立してゆく  子どもがとらえられてゆく  あべこべになってゆく  世の中にたってゆく  拡張してゆく  向こうを圧してゆく  開展してゆく  家族を支えてゆく  こともできなければ、どうしてゆく  世の中に生きてゆく  人間同士は生きてゆく  きり開いてゆく  ことがわからないから、はいってゆく  から倫理学にゆく  生き方でゆく  人情からいえばそうやってゆく  出来事になってゆく  からどんどんもってゆく  蒲団をはいでゆく  方針をたててやってゆく  追求してゆく  ように生きてゆく  道を求めてゆく  種をだんだんと育ててゆく  水と流れゆく  ほんとうと思ってもってゆく  苦心してもってゆく  一生きてゆく  自分の生きてゆく  ように変わってゆく  不幸になってゆく  空を流れてゆく  水が流れてゆく  みんなが去つてゆく  累々として赤くうれてゆく  藪風のふきぬけてゆく  きり減つてゆく  ものがなくなつてゆく  帰つてゆく  なつてゆく  あかりで死んでゆく  草もかれゆく  から学校へゆく  つてはゆく  下つてゆく  雲うつりゆく  雲かげのうつりゆく  実家附近へゆく  街まで送つてゆく  音をゆく  みんな死んでゆく  私はしゆく  から送つてゆく  凩のふけてゆく  火の燃えさかりゆく  進展してゆく  ことがなく、常に堂々と進んでゆく  勇往邁進してゆく  途を見つめて進んでゆく  死に呑まれてゆく  さが失われてゆく  ものを使ってゆく  美をつくり出してゆく  美を生み出してゆく  敢て重ねてゆく  水準は守られ高められてゆく  中に喪われてゆく  さをも捉え創り出してゆく  転化してゆく  ドイツへゆく  香りとに抱かれて過ぎゆく  嘆きに沈みゆく  魂のゆく  そこに進みゆく  生長してゆく  社会条件をつくり出してゆく  彼女をこう呼びつづけてゆく  鞄とをおいて出てゆく  感激が去りゆく  源氏のゆく  一緒にゆく  しどろに迷いゆく  ーと通りすぎてゆく  家庭生活をやってゆく  仕事をしてゆく  すべてが流れてゆく  落葉ふんでゆく  ぬかるみを、売りにゆく  しかもおごらずおそれずに伸びてゆく  現代に生きてゆく  買ひにゆく  きり靴形つけてゆく  つた、とけてゆく  あとをふんでゆく  婦人会へゆく  みちどこへゆく  言葉をかはしてゆく  朝月夜がよかつた、明けゆく  山から下りてゆく  しづかな陽が落ちてゆく  大声でゆく  うたの暮れてゆく  春はゆく  大空をわたりゆく  春がゆく  土へまいてゆく  水くみにゆく  人のゆく  みちをゆく  ひつぎ送りゆく  話も出来ず暮れてゆく  歳はくれゆく  銭湯にゆく  鰯買ひにゆく  なかをすごすご帰ってゆく  小太郎が追ってゆく  白壁を眩ゆく  心が沈んでゆく  ふたりでふみゆく  法衣の重うなりゆく  落葉鳴らしゆく  木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく  船出てゆく  雲洞も出かけてゆく  ぼつてゆく  水音の暮れてゆく  驢馬にひかせてゆく  山口へゆく  鱸と進んでゆく  防波堤へゆく  づ先方から逃げてゆく  山へゆく  だんだん研究されてゆく  釣りこんでゆく  変化してゆく  動力となってゆく  作品化されてゆく  飛躍とを示してゆく  展開されてゆく  生活に結ばれてゆく  感覚してゆく  打つ手を感じ逃げてゆく  六月三日霽れてゆく  今から掛取にゆく  時計屋へ持つてゆく  竹の子の伸びてゆく  竹となりゆく  汽車へゆく  旧道は荒れてゐる、滅びゆく  ものをかついでゆく  山あをあをと死んでゆく  熟柿たべてゆく  ││  まし枯れてゆく  んな気取つてゆく  買ふとて踏んでゆく  雑草みのつて枯れてゆく  アルコールが遠ざかりゆく  ましおとろへてゆく  ものは枯れてゆく  水のながれゆく  草の、そして枯れてゆく  わがゆく  エメラルド色にまぎれゆく  姿勢正して走りゆく  家へゆく  墜落してゆく  遊びにゆく  学校へゆく  ご飯を食べてゆく  一カトレット先生がでてゆく  三角先生もでてゆく  げたをはきちがえるとか、ただしはなにかだまって持ってゆく  停車場へゆく  何遍床屋へゆく  役場へゆく  雲をわかしゆく  おれもゆく  波のくずれるごとく、帰りゆく  うちにゆく  ほふりにゆく  にのうてゆく  下をゆく  秋が深くなりゆく  つりにゆく  らっぱをふきもてゆく  チビ公がついてゆく  活動を見にゆく  見物にゆく  塾へゆく  伸びやかに輝きながらうつりゆく  ところへゆく  風にふかれゆく  荷をゆすってうたいゆく  茶の間へゆく  ふたり揃うてゆく  のはただ読んでゆく  芝居見物にゆく  ままどこかへでてゆく  幸手まで急いでゆく  旅路にゆく  ものに近づいてゆく  ように働いてゆく  ところへ走つてゆく  社会的世論をつくりあげてゆく  発展させてゆく  甘酒屋から蛎浜橋までゆく  うつむきに考えこんでゆく  一歩踏みゆく  駅までゆく  飛行機のゆく  冬がいそいで逃げてゆく  光芒のゆく  直道に、ゆく  蹤蹈でゆく  半眼にして辿りゆく  眼前、ゆく  ほのぼのとあけゆく  奧津潮騷すべりゆく  兒等を促して、もくねんと、ゆくへも知らに逃れゆく  精兵從へ推しゆく  くちづけしはた、ことごとく、わすれゆく  夕づとめ、ゆく  坂くだりゆく  群が飛んでゆく  三つ、ゆるく流れてゆく  期間進展してゆく  ように書いてゆく  文学をつくってゆく  表現してゆく  ほんとうに社会的に生かされてゆく  社会をつくってゆく  形で結びついてゆく  仕事とふれてゆく  主張してゆく  文化を闘いとってゆく  民主主義をおしすすめてゆく  ために、生きてゆく  自分に受け入れてゆく  場面を生きとおしてゆく  文学性をきたえてゆく  文化をつくってゆく  それを書いてゆく  そこから見通しをたててゆく  作家となってゆく  ファシズムと闘ってゆく  実践してゆく  方向にもりたててゆく  しづみゆく  夢のゆく  実現してゆく  強化してゆく  カバーしてゆく  地面から生え、ひとりでに枯れてゆく  発展してゆく  津潮騒すべりゆく  児等を促して、もくねんと、ゆくへも知らに逃れゆく  精兵従へ推しゆく  光陰ろひてゆく  私の生きてゆく  ことよそにふりすてていかになりゆく  空に消えてゆく  つた、生きてゆく  ドンドン走りすぎてゆく  氣が遠くなつてゆく  通つてゆく  素通りをしてゆく  殘してゆく  こつくりこつくりと頷きつづけてゆく  ひた押しに押してゆく  一銭だっておいてゆく  親船子船すずしくゆれてゆく  登つてゆく  しまつた、死んでゆく  脛をひきずってゆく  ヨロヨロと傾いてゆく  急に明るく晴れてゆく  ように駈出してゆく  雲のゆく  私がゆく  宅にうち連れてゆく  火を点けて、去りゆく  中へ出かけてゆく  集まりへ強い憧れを感じて、出かけてゆく  唐衣、きつつわけゆく  説を新しくしてゆく  文学をどう見てゆく  感動させられてゆく  先々益々深められてゆく  私たちの生きてゆく  成長させてゆく  我心に見出してゆく  何を求めてゆく  心をどう現してゆく  古典を学んでゆく  おだやかに凪いでゆく  かしく立ち向ひやがて別れてゆく  噂してゆく  脊負てゆく  あかつきの白みゆく  何処へか連れてゆく  槍を持ってゆく  風のゆく  夜が次第に更けてゆく  人の子が次々に生れてゆく  延長してゆく  整然とはゆく  ところを渡つてゆく  なを釣りにゆく  ペスをさがしにゆく  生活をしてゆく  ますます強くなってゆく  わき目もふらず歩いてゆく  筍生活から玉葱生活にうつってゆく  利用法を考えてゆく  運営してゆく  社会をよくしてゆく  それをもりたててゆく  向上させてゆく  人権を踏みにじってゆく  解決されてゆく  真正直に打つかってゆく  眼ばゆく  移動してゆく  一直線を描いてゆく  別れしてゆく  花どこにまぎれてゆく  どこにまぎれてゆく  いつかは、消えてゆく  写真機を持ってゆく  犯人を捕らえにゆく  風に吹き飛ばされずに、高く、高く飛んでゆく  音もなく沈んでゆく  谷底に落ちてゆく  上へ飛んでゆく  こゑただよひゆく  ただよひゆく  久子さんが寄り添ってゆく  岩木は歩み去ってゆく  一人苦をのがれんとにもあらねど、かたむきゆく  本性はいよいよ暗くなりて、つのりゆく  ぢけゆく  何処までゆく  何處までゆく  ところに持つてゆく  公会堂へゆく  道をゆく  家路へ向けてゆく  絞りをずっと縮めてゆく  いっしょにゆく  展開してゆく  伴れてゆく  所につれてゆく  徳のつれてゆく  物まで持つてゆく  時には遠慮なく持つてゆく  クヅ鉄のゆく  おじいさんの消えてゆく  心配しながら歩いてゆく  会得してゆく  一人ふやされゆく  街路のゆく  想像力をひき出してゆく  社会にかかわりあってゆく  受動性ばかりつよめられてゆく  終つてから、ゆく  生活に対してゆく  供物を取ってゆく  方へ買われてゆく  置き去りにしてゆく  夕がた帰つてゆく  成功を獲てゆく  彼なしに生きてゆく  ものをつくってゆく  奇矯にこしらえてゆく  彫刻をしてゆく  経験をただ去りゆく  徒に消え去ってゆく  ブレークは去ってゆく  一つとしてつみ重ねられてゆく  ものにとっては、ただ消えてゆく  世代を重ねてゆく  うちつらぬいて生きてゆく  押出されてゆく  理解してゆく  樓大廈日光に眩ばゆく  普及的勢力と、面白く引きつけてゆく  日活のゆく  老朽を打倒してゆく  楽しみは老いゆく  隊はすすみゆく  ようにしてゆく  わが身をだましてゆく  食ひあらしてゆく  わたしのゆく  しづんでゆく  野をひそひそとあゆんでゆく  のはうへにげてゆく  香具をもたらしてゆく  人たちがゆく  方へゆく  宮殿にちかよつてゆく  海をわたつてとびゆく  海のうへをゆく  唇をのがれのがれゆく  わたしのあるいてゆく  なめらかに芽生えのうへをそよいでは消えてゆく  やうにながれてゆく  のはを、おひかけてゆく  なかにかくれふしてゆく  姿はあらはれ、すたれゆく  なかへゆく  やつぱりたえまなく消えてゆく  枝から枝へあるいてゆく  ひそかにも、うつりゆく  まひたつてゆく  さきからにげてゆく  わたしたちからはなれてゆく  顔をもつて去つてゆく  時間は、とほくきえてゆく  誰へふいてゆく  なかへながれてゆく  なかをあるいてゆく  ぢのゆく  びをしゆうしゆうとならしてわたしの心をしばり、うつりゆく  がたをのこしてゆく  たましひをたべて生きてゆく  ものはゆく  こともなくながれゆく  さな風がゆく  ぼろとあるいてゆく  やうにあをくばうばうとのびてゆく  おとをつらねてゆく  身はうごく、うつりゆく  ほころびとけてゆく  莟から莟へあるいてゆく  あたりをあるいてゆく  心地にあるいてゆく  あしのゆく  やうでもあり、ながれゆく  なかをたどつてゆく  ひとつひとつに消してゆく  ーと押し動かしてゆく  綿々とつらぬき流れてゆく  一つとしてゆく  姿を取ってゆく  行から行へ移ってゆく  だんだん興奮してゆく  興奮してゆく  成長してゆく  興味の薄らいでゆく  即刻東京に出かけてゆく  どんどん流れてゆく  中をかまわず歩いてゆく  先がどう変ってゆく  先きを読みつづけてゆく  方向に渡ってゆく  心で生きてゆく  そこにつぎつぎに開けてゆく  飯を食ってゆく  足をぴんぴんやって死んでゆく  洗練してゆく  一緒に磨き上げてゆく  感情を善くなしてゆく  感情だけを育ててゆく  霽れてゆく  闇に呑まれてゆく  代えに立ってゆく  熱は鎮まってゆく  二階に上ってゆく  人には、つっかかってゆく  所へ運んでゆく  改善してゆく  解決に押しすすめてゆく  波瀾を凌いでゆく  方へ歩いてゆく  ばつてゆく  枕もとへ持つてゆく  上にじゆんと広がつてゆく  ンねんに、読んでゆく  一日一日、崩れてゆく  横溢させてゆく  夜会にゆく  住いへやってゆく  斃れてゆく  展望をしだいに埋めてゆく  枝を折りすぎゆく  敷布を拡げてゆく  眠りを墜ちてゆく  燃え燃えながらも離れてゆく  悲しみが沈むでゆく  つて降りてゆく  屋根に遠退いてゆく  涯へ沈んでゆく  裡に織りこまれてゆく  飢ゑの深まりゆく  ものにかえてゆく  さにほひはうれゆく  判断してゆく  自らつくつてゆく  判斷してゆく  批判してゆく  こっちにゆく  先にゆく  揚棄されてゆく  火柱は、とても目映ゆく  雪を冒して、とぼとぼと帰りゆく  次から次へ倒されてゆく  悲劇を繰り返しつつ進んでゆく  日数の経ちゆく  成長せしめてゆく  発達してゆく  態度をもって生きゆく  中から正しく生きゆく  灰色からだんだん暗黒になってゆく  哲学者もこうして忘れられてゆく  複雑になってゆく  形而上学的空気につつまれて、柔らかく溶けゆく  手でよくなしてゆく  奥へ消えてゆく  わけにもゆく  展開されゆく  指定しながら練ってゆく  悲劇を孕んでゆく  房州にゆく  扶けゆく  乘りて出でてゆく  間をゆく  山腹を縫うてゆく  背にして進みゆく  これがまたどうであらう、讀みゆく  ことに気がついてゆく  だんだん自信を失ってゆく  ヴォリュームにじかに迫ってゆく  国へゆく  方へ帰ってゆく  たくさん持ってゆく  のが恐ろしくて、ついにゆく  そこへゆく  年子がゆく  北へゆく  凭って移り変わってゆく  齒がゆく  ふり止んでゆく  前を歩いてゆく  頂上をかすめて、飛んでゆく  それを耕してゆく  物にゆく  冬を、どうして過ごしてゆく  やつてゆく  ブラ下げて出掛けてゆく  恰好で急いで歩いてゆく  皆の出てゆく  言葉をかけてゆく  急激に縮まつてゆく  グツと沈んでゆく  嚴しくなつてゆく  町を走つてゆく  伝播してゆく  ほんとうに考えつめてゆく  静けさにかえってゆく  無意味と知りながら出てゆく  ものでは負けて落ちてゆく  人は生きてゆく  三つも消してゆく  納得のゆく  間に、いつとなしにしだいに裏切られてゆく  交渉点へ触れてゆく  二三分ごとに出てゆく  間断なしに通ってゆく  境地を拓いてゆく  蜥蜴が走ってゆく  一刻一刻消えてゆく  豆粒よりも小さくなつてゆく  白うなりゆく  みことごとくくちつけしはたことごとくわすれゆく  やうに消えてゆく  近くまでゆく  方へ移つてゆく  づつ伸びてゆく  尾いてゆく  歸つてゆく  食ツ附いてゆく  から這ひ出してゆく  墮ちてゆく  だんだんに馴らされてゆく  話づかれてゆく  つたはつてゆく  内部まで沁み込んでゆく  わが家に帰りゆく  満足のゆく  捨て身でゆく  すみやかに減ってゆく  道をさらに続けてゆく  末ながく暮らしてゆく  年齢を重ねてゆく  義をまず求めてゆく  痛みとして堪えてゆく  手をつなぎゆく  ことを行なってゆく  熱は下がってゆく  毎日毎日たまってゆく  どんどんわれおくれじと伸びてゆく  教材ではうまくゆく  伝記や、正しく美しく生きてゆく  孤児として生きてゆく  真実孤児のゆく  大学病院までゆく  愛情だけに包まれて生きてゆく  兄がゆく  げに語り合ってゆく  中学へゆく  人間の生きてゆく  道を進んでゆく  人が生きてゆく  ように努めてゆく  熟練をはたらかしてゆく  土を掘り開けてゆく  もとにだけはなってくれるな、と念じながら掘ってゆく  社会制度がうまくゆく  人類社会全体がうまくゆく  自分が食ってゆく  眠りに入りゆく  葉も大きくなってゆく  人間が生きてゆく  幸福をとらえてゆく  らくのゆく  とんとん拍子に運んでゆく  幾日か経ってゆく  警視庁へゆく  二つ三つと増してゆく  潛んでゆく  用語例からつきつめてゆく  借りにゆく  門を出てゆく  大急ぎで出かけてゆく  読者をひっぱってゆく  室を出てゆく  大勢が振り照らしてゆく  芝居を見にゆく  底に日に日に育ってゆく  隣人に及ぼしてゆく  ようにして生きてゆく  ますます濡れ輝いてゆく  土地を耕して生きてゆく  だんだん発表されてゆく  平らかに続いてゆく  暮らしてゆく  興味で生きてゆく  深奥となりゆく  ことができてゆく  上をざくざくと歩いてゆく  向こうへゆく  天空によじのぼってゆく  場所へ捨てにゆく  色を映しゆく  輪をかいて浮いてゆく  ように吹いてゆく  才もなければ、生きてゆく  富もなければ生きてゆく  ようにぐるぐる廻ってゆく  女の落ちてゆく  身を投げかけてゆく  此八方塞りはどうしてゆく  解剖的に見てゆく  剣菱も、すれちがいゆく  手跡が、順に解れゆく  加減をしてゆく  命を磨り減らされてゆく  吾から囚われてゆく  冷静になりゆく  宿を通ってゆく  ゾロゾロと引っ返してゆく  わき目もふらずに通り過ぎてゆく  先達になってゆく  綾どってゆく  方へ惹かれてゆく  淙々としてゆく  中へ下がってゆく  孫兵衛が寄ってゆく  身構えを退いてゆく  安心のゆく  地を払ってゆく  所へ引かれてゆく  雷鳴はゴロゴロとうすれゆく  裏道へ登ってゆく  月より白く消えてゆく  七曲りを、ヒタヒタと登ってゆく  そこを踏みしめてゆく  侍がつづいてゆく  だんだん頭数が減ってゆく  川口へ下ってゆく  影などが、ゆるゆると流れてゆく  そなたを連れてゆく  腕にかけてもつれてゆく  奥へと入ってゆく  抜足さしてゆく  それに添ってよれてゆく  電瞬に打ってゆく  八方へ駈け散ってゆく  彼はそろそろと降りてゆく  だれがゆく  眼をくばりながらあるいてゆく  さきへゆく  廊下をもどってゆく  元気をつけてあるいてゆく  白まってゆく  廊下をつたってゆく  生活にもかえってゆく  さに落ちこんでゆく  急に動いてゆく  方向にもってゆく  縁づけられてゆく  選択をもってゆく  結婚にまで導いてゆく  それを凌いでゆく  新生活を創ってゆく  刻々に変ってゆく  それに人間らしく処してゆく  社会を育ててゆく  生活してゆく  毛並すらも青ばんでゆく  そのまま墓場へ持ってゆく  だんだん絶えてゆく  中にもまれてゆく  群集のながれてゆく  月夜に白くながれてゆく  伸びてゆくありさままつすぐに伸びてゆく  芽生たちが伸びてゆく  つて暮れゆく  しづかに暮れてゆく  中にしだいにひろがつてゆく  深夜のふけてゆく  ぜんに腐れゆく  幻想あかるくてらされまたさびしく消えさりゆく  かすかにくされゆく  心にしみゆく  全曲を通じて流れてゆく  坂を帰りゆく  目の下近く過りゆく  擴げられてゆく  話かけてゆく  言ひよつては離れてゆく  桂川を渡つてゆく  語つてゆく  心に考へてゆく  業縁を果すべく結ばれてゆく  跡を辿つてゆく  落着かせ導いてゆく  私は、ゆく  家を治めてゆく  夏はゆく  墓地は欠けゆく  次から次へ堕ちてゆく  心との移りゆく  従つてゆく  つて統一されてゆく  飽和されてゆく  私を捕えてゆく  ものが入ってゆく  世界を次第に食い減らしてゆく  それが次第に厚くなってゆく  方へ靡いてゆく  一枚一枚剥いでゆく  其処から出てゆく  方へぐんぐん引きつけられてゆく  上にしみ渡ってゆく  凡てが迫ってゆく  真逆様に深く深く落ちてゆく  流れに融けてゆく  膝ににじんでゆく  ホテルに向って歩いてゆく  いくつも流れてゆく  登場者が順次に現はれ、消えてゆく  小細工を積み重ねてゆく  女と話しながら、ゆく  女が肯きながら、ゆく  銭が投げ込まれてゆく  つて歩いてゆく  人かげから、歩いてゆく  前にひろがつてゆく  紫色へ移つてゆく  傍で溶かされてゆく  港を出てゆく  日々が続いてゆく  自分から働きかけてゆく  毎日川へばかりゆく  ことによって生きてゆく  家へ帰ってゆく  得心のゆく  凡てにぶつかってゆく  瀬戸が帰ってゆく  その後についてゆく  気持ちを掘り進んでゆく  心が動いてゆく  女中が駈けてゆく  凡てを取り入れてゆく  とんとんとなりへ飛んでゆく  沖へと進んでゆく  方へ駈けてゆく  づつ大きくなつてゆく  倉皇と暮れてゆく  破壊してゆく  種が尽きてゆく  変つてゆく  小衝かれてゆく  肥つてゆく  何かに追ひつめられてゆく  気持でゐながら、だらけてゆく  払はれてゆく  添つた堤を歩いてゆく  やうに流れてゆく  川上に溯つてゆく  なかを逃げのびてゆく  上をゆく  さましてゆく  街道を歩いてゆく  ところまでゆく  そこに持ってゆく  国へ売られてゆく  おまえはゆく  お宮をさして、ちらちらと動いてゆく  卒業してゆく  やうに散つてゆく  かまぼこのゆく  登美子がついてゆく  校庭までゆく  子供はつれてゆく  町までついてゆく  便所にゆく  ゅろきゅろと鳴ってゆく  腹から、ばらばらと落ちてゆく  危機に晒されて、まだまだ変ろうとしているし、変ってゆく  引率されながら帰ってゆく  日々に肥ってゆく  気持でいながら、だらけてゆく  建ものが取払われてゆく  堤を歩いてゆく  ように流れてゆく  土佐湾に向ってゆく  門口を出てゆく  川上に溯ってゆく  買つてゆく  向はうとしてゆく  通りを歩いてゆく  充分に食べてゆく  心はしんと静まり返ってゆく  批判になってゆく  氣もちよくゆく  胸もとに飛込んでゆく  作品を生み出してゆく  作品を生んでゆく  状況を拓いてゆく  今度出てゆく  そればかりでなく、出てゆく  やうに更けてゆく  作用を及ぼしてゆく  ところへ戻ってゆく  青年たちが、崩れゆく  一分刻みに移してゆく  中に感じわけてゆく  疾走してゆく  門を入ってゆく  学校をやってゆく  卑屈でなく生きてゆく  潮にかかわりあってゆく  本を買ってゆく  本を読んでゆく  作用してゆく  次から次と読まれてゆく  生活にもかかわりあってゆく  密接にかかわりあってゆく  作品をこなしてゆく  堅めてゆく  照りかえしてゆく  よう指導してゆく  問題を片づけてゆく  よう励まし合ってゆく  衝ってゆく  無窮へゆく  島に憧れて飛んでゆく  島にゆく  島へゆく  色の消えてゆく  神に近づいてゆく  恢復してゆく  からゆっくり歩いてゆく  呼吸も増してゆく  左とへ別れて馳せ去ってゆく  遠くへ遠くへ私から離れてゆく  附添看護婦が立ってゆく  うたごゑも消えゆく  野辺に鳴弱りゆく  路に見てゆく  ままに燃えしめよ斯くぞ覚ゆる暮れてゆく  突進してゆく  夢にも知らずに流れてゆく  ねこを抱いてゆく  原をひとりゆく  肩ならべゆく  今日も暮れゆく  君よ棄てゆく  ぢてゆく  葉が伸びてゆく  膝行りゆく  精神に加わってゆく  磧へ出てゆく  文字通り時雨の過ぎ去ってゆく  ところまで、図図しく衝き込んでゆく  燈明がぱっちりとあかるく点されてゆく  そばへゆく  二時間あまりも坐ってお詣りしてゆく  金を掻き集めて持ってゆく  しらに向って辷ってゆく  蚕が這うてゆく  一しょに辷り出てゆく  方をしてゆく  弱点につけ込んでゆく  戦争にゆく  皮肉を言って出てゆく  性格が弱ってゆく  空とほく過ぎゆく  孤独になやまされてゆく  力を掠められてゆく  肯定してゆく  女を訪ねてゆく  久子が訪れてゆく  一枚ずつめくられてゆく  写真を置いてゆく  調子を合せてゆく  彼方へ立ち去ってゆく  ように飛び出してゆく  彼が逃げてゆく  淵に沈んでゆく  憂鬱に沈んでゆく  輿論をおしながしてゆく  政局危機をのりこえてゆく  解決してゆく  本質におきかえてゆく  弱点を改めてゆく  日本の進みゆく  前髪をつかんでゆく  集積されてゆく  詩をつくってゆく  ポケットから取ってゆく  ものとしていつしか変えてゆく  消耗されてゆく  言葉を聞きながら、薄暗くなってゆく  火を吐いて沈んでゆく  学校まで歩いてゆく  どこまでも遠ざかってゆく  それはひっそりととおりすぎてゆく  大衆化してゆく  文化を導いてゆく  作家がさがってゆく  現実にふれてゆく  だんだん若くなってゆく  おとといはと目が誘われてゆく  ものを描いてゆく  浪費消耗してゆく  ものを画いてゆく  現実へも照り返してゆく  均衡を見出してゆく  形象化してゆく  内容づけをしてゆく  冷風に散ってゆく  うちにはいってゆく  活動してゆく  幾曲りして登ってゆく  うちには、ほろびてゆく  理髪店へゆく  客を運んでゆく  山路をたどってゆく  北にゆく  絶間なしに流れてゆく  方へたどってゆく  三人這入ってゆく  蛇あらはれて逃げゆく  信玄袋を振って、出かけてゆく  荷車に乗ってゆく  日々に進み拓けてゆく  探求されてゆく  歴史の進みゆく  リアリズムを更に高めゆく  変化しゆく  直接行為し生きてゆく  追究をすすめてゆく  発展的に嗣ぎすすめてゆく  自覚からどう抜け出してゆく  からただちに刑場にひかれてゆく  刑場に曳かれてゆく  槍六本がつきそってゆく  銀色にひらめいてつんざいてゆく  世界をゆく  うちひびいてゆく  夕陽しらみゆく  冬日がむしばんでゆく  小舟、ああながれゆく  きりぎしをゆく  さらさらとながされてゆく  たまつてゆく  人々が語ってゆく  間に消えてゆく  鈴の音が消えてゆく  何処かに帰りゆく  空へのぼってゆく  ほうにゆく  それにつけ加えてゆく  献身してゆく  対決してゆく  自然に対して働きかけてゆく  魅してゆく  蓄積されてゆく  念が働いてゆく  培かわれてゆく  葉をもがれてゆく  先に歩いてゆく  ような、溶けゆく  一寸一寸と、彫りこまれてゆく  裏から抜けだしてゆく  境が削りとられてゆき、近づいてゆく  財宝を、残してゆく  旅川周馬へ、残してゆく  物を残してゆく  底を這ってゆく  口へ寄ってゆく  高台までは燃えてゆく  湯女が出てゆく  サーッと響いてゆく  柳原へ落ちてゆく  崖伝いに下りてゆく  ッてゆく  府内へ急いでゆく  御府内へ近づいてゆく  気ぬけのしてゆく  山内へ歩いてゆく  脱兎のごとく逃げだしてゆく  吉原へゆく  宵闇を縫って、チラチラ飛んでゆく  綱のいそいそと燃えてゆく  手に引きずられてゆく  餌になってゆく  向うへゆく  仇が、どうなりゆく  前へゆく  後ろについてゆく  修羅場を選んでゆく  トボトボ歩いてゆく  灯を伏せて漕ぎぬけてゆく  富士をあおいでゆく  姿がからんでゆく  外輪に歩いてゆく  丸の内へ入ってゆく  閃めいてゆく  者に抱き戻されてゆく  足音の消えてゆく  静かに運んでゆく  灯をかばってゆく  胆をつぶして逃げだしてゆく  駕から奥へ連れられてゆく  切ッてゆく  目を通してゆく  断末へ近づいてゆく  音ひとつ洩れないで更けてゆく  静かにはいでゆく  辺りへ持ってゆく  正面へ、バラバラと走りだしてゆく  ように散らばってゆく  提灯に添ってゆく  なかが痒ゆく  のか、ありがたう、ゆく  逢ひにゆく  彼女の出てゆく  雲が走つてゆく  筋を辿つてゆく  中に掠はれてゆく  六七間先にゆく  覗きにゆく  ほんとうに随いてゆく  はるかにゆく  今はジリジリ移りゆく  空ほのぼのと明けゆく  抱めむと喘ぎゆく  轉けてゆく  上つてゆく  北風に消えてゆく  柱柱に退りゆく  時くれば、ゆく  さきを滑りゆく  光が掠めゆく  一分一分の嬌めいて滑りゆく  濟せてゆく  觸つてゆく  花、忘れられてゆく  本丸は滅んでゆく  練つてゆく  獨ぼつちで生きてゆく  中から遠ざかってゆく  どこにでもゆく  転落してゆく  ベーカー街にゆく  私達はゆく  養成してゆく  生活についていろいろ考えてゆく  命をうけて生きてゆく  刺戟してゆく  取捨選択をしながら、書いてゆく  伝説も、よく見てゆく  接近してゆく  階段を昇ってゆく  ぱたぱたと踏んでゆく  さきに立ってゆく  おいらもゆく  側までゆく  お仕置場にゆく  相手になりにゆく  住家に連れてゆく  町へ通ってゆく  先になってはいってゆく  方へ近づいてゆく  奥へ吸いこまれてゆく  家に習いにゆく  家にゆく  一人でゆく  味噌屋にゆく  胡弓弾きにゆく  明日町へゆく  村から町へゆく  門をくぐってゆく  部屋へ急いでゆく  年をとってゆく  泣きにゆく  果てしもなく勝ってゆく  馬に牽かせてゆく  階段を急いで昇ってゆく  階段へゆく  ために進んでゆく  頁をしのいでゆく  単純化されてゆく  者が必ず、ふりかえってゆく  方へ向いてゆく  ほうへ入ってゆく  深潭から穴吹川へ落ちてゆく  ように浮かんでゆく  吉野川を辷ってゆく  お前の尋ねてゆく  私の尋ねてゆく  うまい仕事も見つからないので、これから尋ねてゆく  交代してゆく  門際へ寄ってゆく  五丁出てゆく  振りをしてゆく  先へ遠く急いでゆく  店先を過ぎてゆく  先へゆく  向う側に添ってゆく  春も深くなってゆく  紅耀がうすれてゆく  下り勾配へ押し崩れてゆく  一分二分ずつ、磨り減らされてゆく  ズリ出してゆく  真っ直ぐにすすみゆく  儀式は進んでゆく  身を投じてゆく  ものがすべってゆく  世帯を保ってゆく  われわれのゆく  ように、白く死んでゆく  わたしはその枯れ死んでゆく  ところに持ってゆく  岸へ運んでゆく  私がすぐに駈けてゆく  お礼をしてゆく  春の暮れゆく  春は暮れゆく  子のゆく  び君とゆく  銀座通をゆく  スロオ・カアヴを描きながら、進んでゆく  繁殖力が衰えてゆく  中に持ってゆく  葉がもの淋しく落ち散ってゆく  なかに入ってゆく  夢に入ってゆく  地にさげて持ちながら、出てゆく  ひたすらに、ほの暗く沈んでゆく  心がとけてゆく  水の落ちてゆく  あなたを育ててゆく  花の凋んでゆく  永久に小さくなりゆく  ように消えてゆく  庭に降りてゆく  これもゆく  それはあたかも去りゆく  村へ帰ってゆく  境遇に落ちてゆく  闇に吸われてゆく  速力で走ってゆく  われわれが近づいてゆく  び三度見もてゆく  物へもてゆく  方へ走ってゆく  ところへ持ってゆく  精力とを奪い去ってゆく  それから先、明けては暮れてゆく  自滅してゆく  墓場へはいり込んでゆく  教会へゆく  話となってゆく  まだ、人間として生きてゆく  自転車にのって走ってゆく  靴をはいて、つんとすまして、とっとっと急いでゆく  静かに通ってゆく  店へゆく  用心ぶかく進んでゆく  男が話し合ってゆく  ジャッコへゆく  人を追い越してゆく  私のゆく  訪問にゆく  馬で踏み越えてゆく  一日一日と少しずつ弱って死んでゆく  足を休ませてゆく  買物にでもゆく  速度を増してゆく  しづかに點ぜられ、段々ひろがつてゆく  東京にゆく  窒息してゆく  街路樹にぶつかってゆく  全速力で走ってゆく  朝飯を食いにゆく  部屋へゆく  船長室へゆく  客をそっと見にゆく  方へむかってゆく  僕らが降りてゆく  そこへ飛んでゆく  僕をぐいぐいと押してゆく  氣にもかけず、更けゆく  真っ直ぐに歩いてゆく  上に残って、どっと押し寄せては沈んでゆく  だんだんに消えてゆく  奥殿深く進んでゆく  その後を追ってゆく  御前にならべもてゆく  ぐら昇りゆく  わたしが頼まれてゆく  そこへ尋ねてゆく  なかへつかつかと進んでゆく  そこから階段を昇ってゆく  作家としてひっぱってゆく  開拓してゆく  者は、常に新らしく生きてゆく  健かに息づいてゆく  足場を刻みつけて進んでゆく  一歩一歩進んでゆく  客観的真実に迫ってゆく  一筋を追いつめてゆく  悲劇がかもされてゆく  あからさまに映してゆく  心理で動いてゆく  自身をよくしてゆく  のんでゆく  作家にまで迫ってゆく  下へゆく  ように落ちてゆく  わけにはゆく  目安箱を持ってゆく  腰掛場を出てゆく  弥増してゆく  者のゆく  人が入り込んでゆく  処へゆく  わが身につまされてほろりほろりと泣いてゆく  夢のようにあがってゆく  空をめがけて舞い上がってゆく  庄兵衛が出てゆく  しずかに縫ってゆく  今後この世に生きながらえてゆく  幽霊になりにゆく  先口から順じゅんにゆく  あとを追ってゆく  玄妙観へたずねてゆく  先に立ってゆく  気軽に、へい、へいと立ってゆく  ほうへ歩いてゆく  あとをついてゆく  部屋へ入ってゆく  出征してゆく  酔つてゆく  廻つて灯を入れてゆく  子供を養ってゆく  だんだん遠ざかってゆく  秋も老けてゆく  そうに帰ってゆく  零落してゆく  波動を高めてゆく  雪がへってゆく  あなたを挽いてゆく  しろへ牽いてゆく  聖にはゆく  海道筋を長々と練りゆく  旅をゆく  黴を泳ぎこしてゆく  稜々は消えてゆく  びとつ、消えてゆく  解放されてゆく  明け頃に帰りゆく  花はしぼみゆく  ハンカチになにか書かれてあるか知ら更けゆく  まま捨ておいては、ゆく  自分のゆく  ぷちの景色を眺めながら、ぶらりぶらりと歩いてゆく  中へ入ってゆく  嫁にゆく  誰とゆく  傘さしてゆく  お馬にゆられて濡れてゆく  蔭お馬にゆられてぬれてゆく  お客にゆく  更新してゆく  手を持ってゆく  評価してゆく  生命を嗅ぎわけてゆく  意識してゆく  徴してゆく  リアリズムを求めてゆく  一冊を読み進んでゆく  一つ一つと読み深めてゆく  読者をとらえてゆく  拡大されてゆく  民主主義にうつりゆく  刃向ってゆく  ひとかたまりに生きてゆく  精神的収穫としてゆく  ほうへ這いずってゆく  中を泳いでゆく  承知して引きまわされてゆく  作品をかいてゆく  軌道をもって過してゆく  外へつれてゆく  鍬を入れて掘りひろげてゆく  店でも持ち、ゆく  ぶんが出かけてゆく  経路を進んでゆく  腕を組んで帰ってゆく  あたりまで漕ぎ出してゆく  おし沈めてゆく  土壇へ出てゆく  向うへ這いずってゆく  ほうへ下ってゆく  中へ沈んでゆく  馬車に向って歩いてゆく  顔をあげてゆく  血の気がひいてゆく  綺麗事でゆく  中に下りてゆく  大抵うまくゆく  収穫がうまくゆく  倍加してゆく  生物を、絶えず若くしてゆく  次から次へと呑んでゆく  嫩芽をたべてゆく  左へゆく  はりに巻かつてゆく  一つ一つに負けて擦りきれてゆく  仕事をどうするか、どうすればうまくゆく  変形を繰り返してゆく  吸つてゆく  中心まで続いてゆく  のへ移つてゆく  つて進んでゆく  前にゆく  くつつけてついてゆくので、いつも続いてゆく  模様を画いてゆく  最後までゆく  くつつけてゆく  やうにしてゆく  随つてゆく  寝床に連れてゆく  張つてゆく  水とを運んでゆく  物がでてゆく  それに応じて膨れてゆく  中へ降りてゆく  中に沈んでゆく  さを増してゆく  処までゆく  失くしてゆく  海に駆られてゆく  通つて帰つてゆく  働きにゆく  道をかきわけてゆく  間にすきまを残さずに正しく並べてゆく  特権を少しでも減して持つてゆく  活動に続いてゆく  やうに進んでゆく  身軽にスラスラと昇ってゆく  ことなく進みゆく  裸にしてゆく  歩を進めてゆく  方面に進んでゆく  四人連れてゆく  青葉に埋もれてゆく  手にしてゆく  間を出てゆく  製紙などを積んでゆく  塩積船が出てゆく  間数を越えてゆく  河岸をゆく  信心にゆく  肩をならべてゆく  米を引きずってゆく  品を問いつめてゆく  人をかき分けてゆく  そればかりを考えてゆく  水桶をさげてゆく  勝手へよろけてゆく  城下へゆく  緑を撫でてゆく  ように辷ってゆく  恋が失せてゆく  丞は、ギュッとこわばってゆく  手綱が狂ったら、どう走ってゆく  一条白くよれてゆく  ねじをくれてゆく  奉行所へゆく  下へ流されてゆく  弦に締められてゆく  流れに乗って下ってゆく  あれへゆく  水に流れてゆく  ズンズン流れてゆく  先へ急いでゆく  参詣をすまして戻ってゆく  足音が流れてゆく  ぞろぞろと歩いてゆく  証人として連れてゆく  日傘でゆく  ドンドン駈けてゆく  観音へゆく  のしかかってゆく  向うへ逃げだしてゆく  舟を出てゆく  酒の入ってゆく  人混みにまぎれ消えたかと思うと、やがて、急いでゆく  きょうから出てゆく  ほうへ移ってゆく  闇を透かしてゆく  向うを過ぎてゆく  胴の間をよせてゆく  後に添わせてゆく  ほうをうかがってゆく  顔をよせてゆく  浪人、遠く離れてゆく  体をよっかけてゆく  中ほどをきわめてゆるく押しだされてゆく  風が消してゆく  左岸へとかわしてゆく  三位卿が降りてゆく  虚空へさらわれてゆく  舷へ廻ってゆく  機を計って跳びかかってゆく  それへ潜り込んでゆく  やうに堕ちてゆく  人間は弱りほろびてゆく  階子をとばして登ってゆく  ゆっくり跟いてゆく  とつとと駈てゆく  づつ削つてゆく  北に向いてゆく  死者のゆく  東に向いてゆく  東にゆく  息を死にゆく  流れに近づいてゆく  ヒルダのゆく  舵に添うて流れゆく  とこしえに流れゆく  影は逃げゆく  税金だけはどしどし取り立ててゆく  日本をうちたててゆく  調整してゆく  あとを辿ってだんだんと歩いてゆく  近道をゆく  原をつっきってゆく  用品になってゆく  大股にゆく  感情をもって生きてゆく  家をも持ってゆく  頁をくってゆく  力が抜けてゆく  部分実現されてゆく  ところに育ててゆく  音楽でも送ってゆく  動きを感じとろうとしてゆく  繁みをわけてゆく  間を流れてゆく  方へやってゆく  ところへ移ってゆく  札をめくってゆく  屋上から出てゆく  小物類が売れてゆく  つて足が向いてゆく  泡沫が乾いてゆく  海に沈んでゆく  方に流れゆく  中に落ち込んでゆく  神にゆく  間を吹きぬけてゆく  念はいよいよ深まりゆく  薪をとりにゆく  監獄にゆく  屋敷へゆく  逃げ飛んでゆく  地べたが流れてゆく  悍馬をとばしてゆく  札所薬王寺にゆく  ゆっくり泊ってゆく  自分から頼んでついてゆく  目をつぶってゆく  歩をともにしてゆく  糧をおいてゆく  口をそそぎにゆく  肋骨に、抱いてゆく  渓谷へ落ちてゆく  背なかを眺めながらゆく  殺害しにゆく  手を曳かれてゆく  ほかを探してくれ、いなかったらすぐに出てゆく  当りめえだ、死んでゆく  肉へ入ってゆく  懸命に登ってゆく  運動を描いてゆく  男が這ってゆく  向うへ這ってゆく  岩から岩の上へ攀じてゆく  楽そうに押されてゆく  葉裏へかくれてゆく  霞にぼかされてゆく  年齡が更けてゆく  戦争に狩りたててゆく  すべつてゆく  どこかへゆく  換へにゆく  ところであったが、入ってゆく  意志を示してゆく  左翼劇場へゆく  用に立ってゆく  河添いをゆく  それを読んでゆく  先へ歩いてゆく  裏門へ廻ってゆく  秘帖は貰ってゆく  帰府のゆく  言は、逃げてゆく  韋駄天と飛んでゆく  先、走ってゆく  ふたりを払ってゆく  一散に駈け下りて、逃げゆく  ひと握りずつ手繰ってゆく  外へ出てゆく  中二階へ上がってゆく  男が出てゆく  変装ぶりを眺めながらついてゆく  尼が通ってゆく  指をついてゆく  千絵を助けながら登ってゆく  ものを追いあげてゆく  宙をとんでゆく  手に解かれてゆく  麓へ小さく隠れてゆく  ひだを濃くしてゆく  延長へ辿ってゆく  剃刀でズタズタに切り裂かれてゆく  足を弾ませながら、連れられてゆく  沼へ辷ってゆく  人々からも遠ざかってゆく  姉ちゃんがつれられてゆく  金属売場へゆく  医務室へ連れてゆく  一つ置きに張ってゆく  ドンドン積み重ねてゆく  肛門を貼ってゆく  横丁を入ってゆく  お手伝いさんが出てゆく  郊外迄出かけてゆく  そのまま夜が更けてゆく  中をわざわざ訪ねてゆく  昇降口めざして走りゆく  声のみいよいよ鋭くなりゆく  寒気の増しゆく  ように大きくなってゆく  けが、薄れゆく  いふよりも、溢れてゆく  こいつを連れてゆく  これならうまくゆく  巧くゆく  ように走ってゆく  ように踊ってゆく  ドンドン南へとってゆく  階下へ駆けだしてゆく  痺れをきらして帰ってゆく  電話をかけて呼んで呉れれば直ぐ飛んでゆく  それが遠のいてゆく  建物から出てゆく  扉をガタンと閉めてゆく  ところへ帰ってゆく  捷径をして歩いてゆく  グルグル廻ってゆく  姿勢を持ちなほして、伸びてゆく  根をおろして伸びてゆく  螢過ぎゆく  足をとられてゆく  ように導かれ育てられてゆく  所へゆく  志賀津のをとめの死んでゆく  日參しにゆく  錢湯にゆく  だんだんに亡びゆく  かけらが忽ちとけてゆく  弱者がほろびてゆく  顏をもつてゆく  砂地に染みこんでゆく  滅えてゆく  諧調を破られてゆく  空へ飛んでゆく  何処へでも飛んでゆく  就職難問題へ持ってゆく  我はゆく  生命を生んでゆく  無口になってゆく  先から立ち枯れてゆく  増にも、始終変ってゆく  考えで作られてゆく  河原におりてゆく  火事を見にゆく  濡色も乾きゆく  衰へゆく  女として生きてゆく  新たになってゆく  内部へ入ってゆく  宛然藁火の消えてゆく  水底へ沈んでゆく  斯様なゆく  尻について歩いてゆく  海上にゆるゆると並んで動いてゆく  牛を引いてゆく  隱れてゆく  處をあげてゆく  霜が出掛けてゆく  馳してゆく  めぐりあってゆく  偶然だけれども、生まれて、生きてゆく  働きかけそれを作ってゆく  自分を現してゆく  必然にかわってゆく  母となってゆく  拡大してゆく  明日にくりひろげられてゆく  進化してゆく  水脈を見出してゆく  結論で示されてゆく  のかも知れないと思って、ついてゆく  二人きりで、これからどうして暮してゆく  間が大きくなってゆく  階段を上ってゆく  将来どうなってゆく  理解がゆこうとゆく  列車の去ってゆく  経験を経てゆく  私たちに生きてゆく  携へてゆく  伊丹から池田までゆく  乘つてゆく  來た、とゆく  私達は、ゆく  中を通り過ぎてゆく  滿足してまた動いてゆく  女がゆく  私達が踏んでゆく  參詣してゆく  茶屋へゆく  ものには、ゆく  私達の踏んでゆく  道を引返さうとすると、過ぎゆく  そこまでゆく  二三日学校を休んで手伝ってゆく  餉台を片附けてゆく  研究を続けてゆく  毎日弱ってゆく  坂を下りてゆく  蔭へ隠れてゆく  吊橋を渡って入ってゆく  なかへ入ってゆく  なかを辿ってゆく  私が目ざしてゆく  だんだん深まってゆく  盛りが過ぎてゆく  ように眩ゆく  人を抑えてゆく  伸てゆく  日ましに膨らんでゆく  毎日これを繕ってゆく  ひねりを置いてゆく  いま、ゆく  じき、すこしゆく  足並そろえてゆく  前に進んでゆく  大砲が曳かれてゆく  将校その他が進んでゆく  身を乗り出してゆく  リャボーヴィチは、流れてゆく  真作は泊ってゆく  模様も変ってゆく  方を引きずり落してゆく  生活を支えてゆく  程度持ってゆく  心持は募ってゆく  ホームをゆく  人ごみをかきわけかきわけ進んでゆく  そっちへ引かれてゆく  逆に向ってゆく  サイの歩いてゆく  徐行して過ぎてゆく  累々と横たわり重なってゆく  虐非行を押しとおしてゆく  血戦はつづいてゆく  ひと巻き二まき、ほごされてゆく  朱鞘に、暮れゆく  そこを歩いてゆく  職業組合ソヴェト劇場へゆく  物になってゆく  とつて歩いてゆく  なほ森々と深まりゆく  枯木を盗みにゆく  ペロリペロリと平らげてゆく  この世に残してゆく  うに立つてゆく  顏してゆく  何處へゆく  何となくうら淋しく、くれゆく  明日へ伸びてゆく  現実のものとしてゆく  頼りに拡がってゆく  過程で入ってゆく  幸福に生きてゆく  社会関係をうちたててゆく  ものにしてゆく  特徴も生かしてゆく  社会条件をつくってゆく  売淫生活に堕ちてゆく  協力してゆく  中につくり出してゆく  それと闘ってゆく  生涯を生きてゆく  発揮させられてゆく  再建してゆく  金のゆく  道にしては、ゆく  膠にゆく  近くを啼いてゆく  次郎をゆく  さうに肩をならべて出てゆく  次郎に送られてゆく  方角にむかつて歩いてゆく  ぼんやりとゆく  毒されてゆく  口笛を吹いてゆく  自分を押しすすめてゆく  増大させつつ進んでゆく  全国的にひろがってゆく  憲法を守ってゆく  國を治めてゆく  ふうにやってゆく  たいせつに守ってゆく  力をはっきりとみとめて、しっかりと守ってゆく  物事をきめてゆく  意見に、すなおにしたがってゆく  國もさかえてゆく  はじめてきめてゆく  ぶんできめてゆく  國が治まってゆく  ことをやってゆく  仕事をやってゆく  國が、なかよくしてゆく  いくさをしないで、なかよくやってゆく  國際平和主義でやってゆく  ことになってゆく  さき國を治めてゆく  この世に生きてゆく  基本的人権を守ってゆく  國が治められてゆく  内閣ぜんたいをまとめてゆく  仕事ぜんたいをみてゆく  変化で、かわってゆく  裁判をしてゆく  ふうにつかってゆく  財政がうまくゆく  監督されてゆく  ことを治めてゆく  自由にやってゆく  自治でやらせてゆく  みなこれを守ってゆく  交際してゆく  まごころから守ってゆく  人間となってゆく  可哀そうに、悪くなってゆく  困難をしのいでゆく  討論してゆく  根気よく見つけてゆく  うちに、かもされてゆく  感情表現だけで、きりひらかれてゆく  人生をくみたててゆく  抵抗してゆく  共産党員にもなってゆく  歴史をつくってゆく  方向をひき出してゆく  のへ向って流されてゆく  習慣をつけられてゆく  冷淡になってゆく  批判にみちびいてゆく  協力をひろげてゆく  刺戟されてゆく  わたしたちの生きてゆく  急所を射つらぬいてゆく  身につけてゆく  車輌のとどろきとともに運ばれてゆく  力にも目ざめてゆく  処理してゆく  創造してゆく  自分をどう導いてゆく  処世的にのしてゆく  価値を現してゆく  社会的にも訴えてゆく  自然としてゆく  姿をとってゆく  周囲をも伸してゆく  方向を求めてゆく  冷静に見てゆく  文学にふれてゆく  順調にみたしてゆく  それで儲かって書きつづけてゆく  金まわりを助けてゆく  現実を生きてゆく  足場となってゆく  客観的に描き出してゆく  必然に移ってゆく  哲学的探求に連れてゆく  先を読み続けてゆく  ようにして作られてゆく  個性を伸ばしてゆく  客観的に一々調べてゆく  小説を書いてゆく  国際的構造をもって組み上げてゆく  鮮明さを欠いて、薄らいでゆく  何処へか駈けてゆく  修正してゆく  日本へつれてゆく  御殿へゆく  上に生じてゆく  建設してゆく  曲つてゆく  メロドラマでゆく  一枚一枚着物を剥がれてゆく  話をしてゆく  そこを押してゆく  絶間の長くなつてゆく  私自身出かけてゆく  急速に増してゆく  彼女の去りゆく  時は刻々に過ぎてゆく  輝きは、沈みゆく  葬式にゆく  遂行してゆく  めざまさしてゆく  結婚に破れゆく  道をひらいてゆく  プログラムに近づいてゆく  生命の消されてゆく  みずから変えてゆく  ますます削られてゆく  何か生きてゆく  参詣にゆく  女を頼らずに生きてゆく  放蕩を続けてゆく  金はみすみす減ってゆく  蔭ながら訊いてゆく  兵庫屋へ送られてゆく  刀を持ってゆく  ひと足さきへ駈けぬけてゆく  ものになってゆく  きりなしに動いてゆく  展覧会を出てゆく  人民が進んでゆく  堅忍とで保ってゆく  明瞭にしてゆく  生存してゆく  世界史のすすみゆく  打開されてゆく  女性がたたかってゆく  波全体を漕ぎわけてゆく  がんこに見くらべて生きてゆく  女一人大地をゆく  私小説から脱却してゆく  参加し、そこでになってゆく  葦が乾いて段々枯れてゆく  ノートしたり、書いたりしてゆく  腐敗させられてゆく  展開させてゆく  子供を産み、よろこびをもって育ててゆく  悪化してゆく  人民生活のゆく  夕闇へ散ってゆく  岸を離れてゆく  後からついてゆく  どこまでも逃げてゆく  並行してゆく  どこかに伝わってゆく  城壁を躍り越えてゆく  うちへ逃げこんでゆく  大陸をゆく  それへ向ってゆく  そのまま黙って通り過ぎてゆく  一刻の睡をむさぼってゆく  後世に遺ってゆく  もののみが遺ってゆく  誘つてゆく  移住してゆく  生活、生きゆく  下諏訪までゆく  どんどん拡大してゆく  一団になって戻ってゆく  二階へ登ってゆく  賄いに支払ってゆく  武器をもってゆく  ドン・キホーテについてゆく  嘆息を繰返してゆく  彼方にそれてゆく  ゆっくりしてゆく  客間を出、遊ばせにゆく  からだまって出てゆく  石炭をつんでゆく  茶の間からパースをとってゆく  鯉口をくつろげてゆく  フイリッポフにあずけて出てゆく  幾人も持って、やってゆく  部分の過ぎゆく  サッソーとのってゆく  江の島などゆく  箱根などにゆく  方をしきりに見てゆく  方にゆく  活動写真を見もてゆく  擴大してゆく  云つて龍吉を引張つてゆく  家を出てゆく  わけも分らないで引つ張られてゆく  隅から隅まで浸してゆく  やうに動いてゆく  ものであらうと、無からうと引張つてゆく  變つてゆく  小走りにゆく  やうに鍛えられてゆく  スウと引けてゆく  何か書いてゆく  走り雲の落してゆく  コントロールしてゆく  社会現象よりおくれながら働いてゆく  確保してゆく  小説にまとめてゆく  成長をとげてゆく  洗い落してゆく  生活に語りかけてゆく  表から明るくばかり見てゆく  自分から自分をぬけ出てゆく  建設をすすめてゆく  会得させてゆく  真実に迫りつつゆく  展け、つきだされてゆく  めざましてゆく  熱意にだけしたがって書いてゆく  究明してゆく  細部を感じつつ生きてゆく  観念にてらして描きださず、生きてゆく  作品化してゆく  テーマをこなしてゆく  努力してゆく  前へと流れゆく  向こうへ逃げてゆく  貴君のゆく  いっしょに、吹き飛んでゆく  展けゆく  手をひいてゆく  ように辿ってゆく  死を急いでゆく  わきをかすめてゆく  一日でも、生きてゆく  ように泳いでゆく  押流されてゆく  推移してゆく  ぶんでゆく  奔突してゆく  鴻が鳴き渡ってゆく  彼を振向いてゆく  着物をぬいでゆく  涯しなく拡がってゆく  傾斜してゆく  海上をゆく  しぶきが洗ってゆく  変化が起ってゆく  黝ずんでゆく  かさで崩れゆく  力が失せてゆく  間が離れてゆく  朝夕目立ってゆく  底をゆく  血が滴ってゆく  ものを繰ってゆく  本艇は、白みゆく  兵員、しだいに現われゆく  中に戻ってゆく  頂辺まで痺れゆく  衣を脱がされてゆく  気持に変ってゆく  世界に入ってでもゆく  底に沈みゆく  手に導かれてゆく  水面に浮び上がってゆく  徐々とまがってゆく  発揮してをりませうか、生きてゆく  称へてゆく  先生からの帰り、くれてゆく  だんだん冷めてゆく  本を返しにゆく  労働階級とともにすすんでゆく  純化してゆく  眼から消えてゆく  遠くへ荷負われてゆく  それは薄れゆく  横から現してゆく  晩にはずっと泊まってゆく  男が帰ってゆく  十一時頃に出てゆく  室から出てゆく  室からあたふた出てゆく  室へはいってゆく  向上してゆく  お湯にゆく  ものを持ってゆく  知らない事を覚えてゆく  私をかはゆく  種を残して枯れてゆく  刻一刻、ちっともかはらずに動いてゆく  人を導いてゆく  道を下りてゆく  真直に進んでゆく  何時私は死んでゆく  重荷を負ふて進んでゆく  赤ちゃんがかはゆく  経済的自主性を守りつづけてゆく  郷土へ落ちてゆく  地方へ撒いてゆく  温情をもって導いてゆく  顔を抱えて逃げてゆく  降参してゆく  陣門へ担いこんでゆく  野を縫ってゆく  前後に従いてゆく  本陣へとひかれてゆく  賢人をひろい上げてもゆく  奔ってゆく  一息に飛んでゆく  淮南へ立ってゆく  詰所から走ってゆく  うちに除いておかなければ、ゆく  何処へゆく  考えつめてゆく  破壊力とたたかってゆく  点にまでふれてゆく  従順になってゆく  評価されてゆく  可能がまもられてゆく  拝見しましょうなんて言って、出てゆく  話題が移ってゆく  大勢にそろそろとついてゆく  かぎり進歩的に処してゆく  月が傾いてゆく  糊してゆく  程度をすすめてゆく  金星へゆく  出獄してゆく  沖へ去つてゆく  人たちに売れば、困らずに暮らしてゆく  肩張りなんぞ飛んでゆく  淨土へゆく  一直線に進んでゆく  自然に埋まって、眩ゆく  お菓子を買いにゆく  片っ端から女を引っかけてゆく  後から追い駈けてゆく  進行してゆく  泡を噴いて流れてゆく  静かに動いてゆく  のだけれど、読んでゆく  文学作品の創られてゆく  事情が変るに従って亡びてゆく  ドンドンのびてゆく  幕から幕へ観てゆく  一段一段と高くよじのぼってゆく  燃えうつってゆく  把握してゆく  道をダラダラのぼってゆく  任地を離れてゆく  どこへか出かけてゆく  ジワジワと突いてゆく  お金で買われてゆく  正面階段を昇ってゆく  表現し、読ませてゆく  生産組織へ変ってゆく  プロレタリアートの歩みゆく  あてもなくゆく  田舎道を、引かれてゆく  箱車を引いてゆく  水のゆく  盛り場から盛り場へと歩いてゆく  視点から見てゆく  鳥の巣をかけにゆく  柔軟にやってゆく  どっかへ互に分れてゆく  スカートを追っかけてゆく  娘たちへわからせてゆく  山へ落ちてゆく  なかへ落ちてゆく  なかへ消えてゆく  順序で消えてゆく  雲が湧き立っては消えてゆく  権力とたたかってゆく  こと多かり、更けゆく  稲がすっかり枯れてゆく  人よゆく  恋ふると高ゆく  秋姫の来るゆく  紅を点じてゆく  鞍上に奉じてよく駆けてゆく  曹操が生きてゆく  大股に帰りかけてゆく  馳けてゆく  一瞬、掃いてゆく  大丈夫のゆく  家族から家財まで従ってゆく  馬を駈け寄せてゆく  否応なく立ってゆく  年々百万石を超えてゆく  社会に生きてゆく  文化を生み出してゆく  麻痺させてゆく  淋れてゆく  やうに逃げてゆく  つて降つてゆく  物置小屋を廻ってゆく  影が次第に遠のいてゆく  猟に連れてゆく  場を立去つてゆく  目覚まされてゆく  匙をきたなくしてゆく  家へ駈け込んでゆく  前に次第に拡がりゆく  デレンコフ食料品店へ出かけてゆく  上野寛永寺へ持ってゆく  磯遊びにゆく  磯へゆく  釣にゆく  友人とゆく  地獄へ落ちてゆく  日本髪の忘れられてゆく  一人っきりで出てゆく  足跡をつけてさがしにゆく  人をつれてゆく  狩に出てゆく  そばまで歩いてゆく  氷について歩いてゆく  熊についてゆく  あっちへゆく  ねんねこ唄をうたって大きくなってゆく  めちゃくちゃにかけてゆく  そばまで翔けてゆく  ひょうひょう翔けてゆく  お母さんへとんでゆく  かけっこしてゆく  ほうへむいてゆく  わしがゆく  提燈が畳まれてゆく  湖岸は降りてゆく  歩みを進めてゆく  中に溶け込んでゆく  麻酔に陥ちてゆく  腕に死んでゆく  なかへ沈んではゆく  胸をうってしずんでゆく  実のってゆく  童がむこうをむいてとんでゆく  蟻はかるくゆく  土をうるおしてゆく  国境へ逃げてゆく  我はふりゆく  がたがたと登ってゆく  光の動いてゆく  斑紋や、ぐいぐいと遠退いてゆく  幽霊に逢いにゆく  だんだんと昇ってゆくにつれて、だんだんと沈んでゆく  真直に歩いてゆく  彼には次第に止んでゆく  光の弱くなってゆく  裏返しにしてゆく  四方へ散ってゆく  出世してゆく  下宿へ帰ってゆく  台地を横切ってゆく  避難所へ行こうと急いでゆく  脣へまで持ってゆく  金時計が入っていては生きてゆく  そのまま駆けてゆく  馬車で走ってゆく  条件で生きてゆく  監禁されて死んでゆく  安泰とを保ってゆく  哲学に従って有難く暮してゆく  私は、生きてゆく  足音の遠ざかってゆく  こと、沈みゆく  牝牛を牽いてゆく  遠方へ運んでゆく  肉体を腐せてゆく  はつてゆく  突落されてゆく  さを深めてゆく  さの深まりゆく  洵吉を連れてゆく  映像を造ってゆく  敵地へゆく  旅はつづいてゆく  中へはいってゆく  手下どもを引き具してゆく  空をゆく  狩猟にゆく  みな楼をおりてゆく  予自身が率いてゆく  術中へ墜ちにゆく  先へ走ってゆく  工具ばかり担ってゆく  野をひとりさまよってゆく  往来を通ってゆく  従順に引張られてゆく  静かに漕いでゆく  靡れてゆく  秋風が渡って、囀りかわしてゆく  娘に成ってゆく  牽つけられてゆく  姉は出てゆく  房吉は時々出かけてゆく  庭へ出てゆく  そこから上へ登ってゆく  搬ばれてゆく  裾をからげて出てゆく  時も、溺れてゆく  惹着けてゆく  島は出てゆく  墓へゆく  若い生命の伸びてゆく  鍛錬せられゆく  家をたずねてゆく  分でゆく  がたのしぐれてゆく  土をふみしめてゆく  雨にはぬれてゆく  土に播いてゆく  ちりとゆく  ゆふべとなりゆく  豆腐を枯れゆく  葉ひらひら傷が癒えゆく  国上山青葉わけゆく  てふてふどこへゆく  雲のちぎれゆく  水のうへをゆく  雲に入るゆく  鴉とんでゆく  人もなく、訪ねてゆく  新吉は出てゆく  婆やが出てゆく  後へ引き返してゆく  年々衰えてゆく  口へ持ってゆく  お国が出てゆく  非常にゆっくりと、流れ下ってゆく  自己批判をやってゆく  事を行ってゆく  長として用いられてゆく  力をつけてゆく  段々力がついてゆく  暮らし向きの悪くなってゆく  毎日宮仕に出てゆく  上を啼き渡ってゆく  晩れゆく  ことは、読んでゆく  日をくらしてゆく  辰之助が出てゆく  顔を出してゆく  絹に働きかけてゆく  東から西へ移ってゆく  ふうにしてゆく  これでいったいなり立ってゆく  家を持ち続けてゆく  不純だから、とうていうまくゆく  切り拓いてゆく  まあしかし、円くゆく  ようにゆく  帆づなをびゅうびゅううならせて吹いてゆく  夜があけてゆく  私をついては、おっ立ててゆく  たよりなくなってゆく  中へ流れこんでゆく  後に生きつづけてゆく  ことはに過ぎゆく  赤ン坊ですけど走つてゆく  道を、走つてゆく  切つて走つてゆく  雲雀奴だ歩いてゆく  何時までか生きてゆく  のであらうけど生きてゆく  自信が持てないよさりとて生きてゆく  やつてはゆく  煉瓦工場は、朽ちてゆく  まんまで、死んでゆく  城へゆく  長江をさかのぼってゆく  急を告げてゆく  陸へ迫ってゆく  勢いを加えてゆく  倉皇と帰ってゆく  こだましてゆく  どこへ落ちてゆく  混乱に突きおとしてゆく  阿鼻叫喚を作ってゆく  一歩一歩のぼってゆく  一同が帰ってゆく  色の濃くなってゆく  ロケットは徐々に動いてゆく  金を捨てにゆく  顔を揃えてゆく  遠足気分をそのまま持って出かけてゆく  方へ向けられてゆく  声を張り揚げて流してゆく  一つずつ落してゆく  天馬空をゆく  風呂敷を解いてゆく  病室にはいってゆく  傍に寄ってゆく  谷を下りてゆく  嵩にかかってゆく  ように、とっとと歩いてゆく  年を越してゆく  訳にもゆく  遠くへかすんでゆく  関係は、益々こんぐらかってゆく  奥さんにだけお逢いしてゆく  貧血してゆく  時間だけが流れ去ってゆく  首をしめられて、引きずられてゆく  一つ警察をへこましてゆく  他にゆく  部分がどうして働いてゆく  彼はその聞いてゆく  人が食べてゆく  補足でようよう足りてゆく  うそうせずには生きてゆく  意地で突っ張ってゆく  貞奴は導かれて行きさえすればきっと進んでゆく  川上座へゆく  悪戦苦闘して、切抜け切抜けしてゆく  洋服を着てゆく  靜まつてゆく  却って可愛ゆく  物が運ばれてゆく  概念が移りゆく  烟突を下ってゆく  私達はただ進んでゆく  静に高く高く昇ってゆく  八重子が帰ってゆく  それがこれからどうなってゆく  感情を味わったというやがて忘れられてゆく  それをのりこえてゆく  健康を保ってゆく  積極的に考えてゆく  ものに代えてゆく  理解させてゆく  ものを書いてゆく  手と、むすばれてゆく  革命的モメントを見出してゆく  明示してゆく  創造の養いとしてゆく  参考としてゆく  風に生きてゆく  何を学んでゆく  発見し、うちたててゆく  文学が育ってゆく  自分からも作ってゆく  方便に役立ってゆく  自分をらくに流してゆく  成長させられてゆく  範囲で高めてゆく  階級的人生に入ってゆく  方向で、どう生きてゆく  問題にたってひらかれてゆく  一番進んでゆく  統一的に高めてゆく  具体的モメントをさがしてゆく  人々を育ててゆく  重点をとおして見てゆく  野原を歩いてゆく  現実はどう解かれてゆく  機関紙としてゆく  上から送りだしつづけてゆく  歴史のすすみゆく  アカデミアンで、読んでゆく  やうにのびてゆく  針をすすめてゆく  夜はふけてゆく  子どもはいい泣けば泣くほどかはゆく  驅けてゆく  そよ風のもつてゆく  むらさきのもやのはれゆく  ことをするかうしてたがひに生きてゆく  疾風のゆく  道をもゆく  だんだんに固くなつてゆく  鳴き鳴き飛んでゆく  帆をはためかせながら動いてゆく  後陣として続いてゆく  葫蘆谷をこえてゆく  潮を率いてまっ先に突き進んでゆく  徳を積んでゆく  上下してゆく  読み下してゆく  遠くへ退いてゆく  上を通りすぎてゆく  どこまでも騰ってゆく  だんだん暗くなってゆく  だんだん不安に陥しいれてゆく  ズンズン騰ってゆく  痛みがすこしずつ取れてゆく  地下隧道をぬけてゆく  平和にやってゆく  相手が話しかけてゆく  縫ふてゆく  天を棄てて下りゆく  本を買いにゆく  西日が眩ゆく  村へゆく  中をゆく  突過してゆく  沿岸にゆく  忍びやかに過ぎゆく  此刹那に飛びゆく  中へ従えてゆく  克服されてゆく  雲の駆けてゆく  言葉に従って、ゆく  山を踏み越えてゆく  これへ乗ってゆく  突進させてゆく  睥睨してゆく  災難の及んでゆく  招待にゆく  医を捜しにゆく  曹操のまえに連れてゆく  誰が任じてゆく  ここへ置いてゆく  馳け向ってゆく  河へ飛びこんで溺れ去ってゆく  日々元気になってゆく  びっこをひいてゆく  条件をこしらえてゆく  決定してゆく  一要因としてかかわりあってゆく  作品がつくられてゆく  ますます弱くなってゆく  人間形成がめざされてゆく  岸から離れてゆく  ら風に散ってゆく  自分が攻め上ってゆく  敗軍の落ちてゆく  馳けこんでゆく  ただ草ばかり伸びてゆく  陣へひかれてゆく  剥落してゆく  箭のゆく  交わりをしてゆく  ものを置いてゆく  うつむいてゆく  ことが忙しくなつてゆく  化膿してゆく  扉を入ってゆく  距離をもって行われてゆく  下へばかりゆく  手からも離れてゆく  地方へゆく  押破って、バリバリとやってゆく  平打ちがゆく  舞台稽古にゆく  会得のゆく  鼻が見せてもらいたいといいだしたので連れてゆく  勝気で通してゆく  堕落してゆく  客席へ招かれてゆく  谷間に埋れゆく  荷車を曳きゆく  笑ひゆく  うちにのぼりゆく  なかに翔りゆく  うち羽ぶきゆく  外に動くともなく動いてゆく  簡単に進んでゆく  長歌を見てゆく  高め導いてゆく  自動車は躍つてゆく  私たちは歩いてゆく  活動のしかたやを変えてゆく  地位を守ってゆく  状態を作り出してゆく  創作してゆく  ひとりで生きてゆく  あとについてゆく  知らん顔で、とっとっと歩いてゆく  合点がゆく  宿も、せに変りゆく  夜更けまで話しこんでゆく  逼いよってゆく  荏原屋敷を切り廻してゆく  張苞を連れてゆく  城中へ響いてゆく  北道を通ってゆく  それへ臨んでゆく  槍をひっさげてゆく  これ以上ぶつかってゆく  逃げかくれてゆく  雪をすべってゆく  水を汲みにゆく  山を降りてゆく  命をとりにゆく  突入してゆく  後方から運輸してゆく  兵糧を運んでゆく  累々山をなしてゆく  夜から翌日へかけて、続々と退いてゆく  後々を見てゆく  しかも悠々とさわがず乱れず逃げてゆく  女を描いてゆく  われわれがゆく  線でゆく  皆で背負ってゆく  数十回継続されてゆく  法廷にくりひろげてゆく  明けはなれゆく  うの私に落ちついてゆく  一次ヨーロッパ大戦を経てゆく  社会主義的に進んでゆく  ものとしてゆく  文学に対してゆく  仕事そのものによってどうこたえられてゆく  補充してゆく  うちひらいてゆく  増大してゆく  ため島田家へしらべにゆく  希望に生きてゆく  やうに暮れてゆく  鳥は鳴いてゆく  さも、生きてゆく  陰は次第に深くなってゆく  立ち話をしてゆく  底にゆく  片方だけ深く刻まれてゆく  それからじいんと沈んでゆく  お前がはいってゆく  上を過ってゆく  これを読んでゆく  村へ出てゆく  渦を巻いて消えゆく  石井翁は消えゆく  それでやってゆく  ようにして登ってゆく  水死人が、深く深く沈んでゆく  それからそれへと、ひっきりなしに続いてゆく  うえを滑ってゆく  一本一本逆立ってゆく  血が失われてゆく  目が、行き詰りまでゆく  一座には、刻々と高まってゆく  泥沼へ深く沈みゆく  だんだんに狭められてゆく  沈潜してゆく  罪惡と別れてゆく  筆をすすめてゆく  ゆっくり読みかえしてゆく  本道に出るだろうと思って辿ってゆく  元気を盛りかえして漕いでゆく  微熱を加えてゆく  顔形が曇ってゆく  それを培い育ててゆく  力を増してゆく  菩提寺へお詣りにゆく  私達は歩いてゆく  大勢の動いてゆく  上代まで溯ってゆく  近代に下ってゆく  心の動いてゆく  ほかに、全くもって、生きてゆく  寝床へ帰ってゆく  今日にも出てゆく  部分を通って抜けてゆく  計画を進めてゆく  隘路をかくして、朽ちてゆく  路を通ってゆく  辺まで出かけてゆく  手にうつりゆく  空のしらみ明けてゆく  拘束して、掻き立ててゆく  形を与えてゆく  構成してゆく  あとから創作をつけてゆく  問題についてふれてゆく  想念のまた過ぎてゆく  植物の朽ちてゆく  ように過ぎてゆく  うちにも青く脹れてゆく  識ってゆく  風呂へ出かけてゆく  展けてゆく  とことわの過ぎてゆく  だんだん癒ってゆく  河童は逃げてゆく  彼女が出てゆく  どこかに渦巻き渦巻き拡がってゆく  嘔吐を催させると同時に、こうして生きてゆく  グルグルまわってゆく  放置し、更に救いがたくしてゆく  知つてゆく  程小さくなつてゆく  方へじりじりと迫ってゆく  子供が出来てゆく  一生やら、これからどうなってゆく  道は小暗し、たどりゆく  実を結んでゆく  ほど家庭はどうやってゆく  強調して観られてゆく  ものをつくり出してゆく  習俗を生み出してゆく  犯罪者の落ちてゆく  だんだんに醒ましてゆく  若い女などが通ってゆく  みな喜ばしく歩いてゆく  生活をうつしてゆく  道具をひいてゆく  傾きに墜ちさせてゆく  生活に染みてゆく  ようになり、ねむれなくなってゆく  気分になってゆく  私はいつもゆく  円満にやわらげてゆく  だんだん目が据わってゆく  ところがなくなってゆく  かたをしてゆく  対手次第で変ってゆく  必然に生れてゆく  だって何処へゆく  私どもの歩いてゆく  故郷へかえってゆく  都会と別れてゆく  我々は進んでゆく  それから冬から春に変りゆく  日の光りが吸い込まれてゆく  拡ってゆく  彼は脹れ上ってゆく  支配してゆく  静に移ってゆく  ゆっくりのぼってゆく  庭に這入つてゆく  風に暮してゆく  花はやがて枯れてゆく  時間が実にのろのろたってゆく  彼女になお縋りついてゆく  呼吸も消えてゆく  跡形もなく消えてゆく  手を握り、またいつとなく去りゆく  年のゆく  いやになりゆく  引づられてゆく  質屋へ持ってゆく  侵入してゆく  上前をはねてくらしてゆく  維持してゆく  観念して、はたらいてゆく  病室へつれてゆく  事件を次々に忘れてゆく  検討してゆく  読者を追いつめてゆく  分野を拓いてゆく  滲透してゆく  僕は降ってゆく  儲けそこなって歯痒ゆく  岬を出てゆく  ランプをさしこんでゆく  一枚一枚調べてゆく  教えにゆく  頭が移ってゆく  菊細工を見にゆく  気運に向かってゆく  ころへゆく  ほうが見にゆく  所まで歩いてゆく  一どのくらい遠くまでゆく  自分を引っ張ってゆく  ふうにして暮らしてゆく  ところへ曲がって、曲がりなりに太くなってゆく  ようにしむけてゆく  三度折れたり曲がったりしてゆく  変人なりに付合ってゆく  みやげに持ってゆく  残りなく描いてゆく  終局へゆく  影を移してゆく  彼方にゆく  台所に出てゆく  階下へおりてゆく  顏へ持つてゆく  窓から、走つてゆく  人生が暮れてゆく  丁寧に見てゆく  男が逃げてゆく  専心してゆく  間なりとゆく  廻転してゆく  谷底へ落ちこんでゆく  デッキを渡ってゆく  持場まで押してゆく  身体がおかしくなってゆく  空を上ってゆく  鼻に入ってゆく  貰いにゆく  それが重なってゆく  漁期の過ぎてゆく  釘で止めてゆく  歴史を繰り返してゆく  齎らしてゆく  飢えをもってゆく  鈍感にされてゆく  自分をまもってゆく  手を放れてふらふらと歩みゆく  方へ、さっさと歩き去ってゆく  そうに寄ってゆく  ワッショワッショと押し出してゆく  一座を組んでゆく  妻子をつれてゆく  数字で書かれてゆく  中へとりのこされてゆく  あなたに隨いてゆく  隨いてゆく  降下してゆく  シルヴィにまで伸び育ってゆく  坂を上ってゆく  人が笑ってゆく  女探偵を可愛ゆく  街道を進んでゆく  前進してゆく  素材へ向ってゆく  道を捜して、崩れてゆく  ほんとうに歴史を押し進めてゆく  本質に移ってゆく  日本画家たちによって、どう解かれてゆく  これをどう解いてゆく  向うにぐんぐん流れゆく  東京から遠くなってゆく  のであるが、ゆく  水を飲みにゆく  筆一途にゆく  画風を作ってゆく  寺までゆく  上を踊りながらゆく  一寸刻みに、殺されてゆく  要点にゆく  絞首台にゆく  書付を持ってゆく  ノーアウッドに、連れてゆく  馬車の遠ざかってゆく  われわれははいってゆく  夫婦関係のつづいてゆく  しとねが譲られてゆく  しだいしだいにあがってゆく  時間が流れてゆく  身支度をして、出かけてゆく  ほうへ駈けてゆく  まわりをしてゆく  三つのリボンを結んでゆく  別室へ持ってゆく  女史を訪ねてゆく  打合わせにゆく  物語の進んでゆく  一つ一つ開いてゆく  ドンドン氷解してゆく  自ら見せにゆく  それ以上つっかかってゆく  大学まで歩いてゆく  搬んでゆく  音、飛んでゆく  それを追つかけてゆく  隅々まで拡がってゆく  一つ一つ書いてゆく  から芝居見物にゆく  これをうごかすと、とびゆく  爆音をあげて、とびゆく  窓より、離れゆく  ものとさせられてゆく  かい建設してゆく  ポーランド語をとりかえしてゆく  のだから、ゆく  二哩許り辿つてゆく  接吻してゆく  町に賣りにゆく  どこかへ連れてゆく  下に落ちてゆく  北の方にとんでゆく  転ってゆく  あとから拾いにゆく  気味わるく下ってゆく  まま氷上に置かれて、沈みゆく  ように伝わって走ってゆく  氷上にとびだしてゆく  ところまで攻めてゆく  一方、沈みゆく  しずかに動いてゆく  甲組四名をひきつれてゆく  風下からゆく  博物館などにゆく  日毎に、強く燃えさかってゆく  旋囘に暮れてゆく  哀しみふかくなりゆく  樂園へ導いてゆく  葬列の流れゆく  列がつながつてゆく  やうに走つてゆく  ドンキホーテにゆく  世のゆく  口まで持ってゆく  これかと数えてゆく  かたへ急いでゆく  三河島へゆく  手土産をたずさえてゆく  個人的所有的資本主義形態に移りゆく  中に沈みゆく  さらに遠く引きもがれゆく  ことを掘下げてゆく  ことを掘り下げてゆく  わたしはも少し遊んでゆく  合点のゆく  社会的心理を変えてゆく  工場から工場へと飛びうつってゆく  気をつけて見てゆく  それを持ってゆく  指導してゆく  面会にゆく  文学的にたかめてゆく  どんどんと追いはらわれてゆく  それ等を見てゆく  丈を延ばしてゆく  頭、禿げゆく  底までも沈んでゆく  大空へ飛んでゆく  ことに疲れゆく  独り帰つてゆく  魚が泳いでゆく  橋掛へ消えてゆく  海へ沈んでゆく  海は眠つてゆく  展開しゆく  花をそれで受けとめ過ぎゆく  援軍をもとめにゆく  どちらへ落ちてゆく  方へ飛びかかってゆく  それかって今更すごすご帰ってゆく  落込んでゆく  一寸口を利いただけで別れてゆく  東へと出てゆく  あたりを撫でてゆく  ズンズン融けてゆく  頭からスポリと被ってバラバラと駈けだしてゆく  動揺しながら、勢いよく通ってゆく  ドンドン近所へ拡がってゆく  前後のゆく  あとにつきていそぎゆく  泉下へもゆく  村からどこかへ逃げてゆく  なかを通りすぎてゆく  首にくくりつけて歩いてゆく  子供を連れて逃げてゆく  龜さんがはいってゆく  この世を去ってゆく  セオリー通り追付いてゆく  気風の変ってゆく  横浜へ迎えにゆく  前までゆく  波多野さんが出てゆく  いずれゆっくりお礼にゆく  発言をしてゆく  自分勝手に落ちぶれてゆく  ばたばた歩いてゆく  どんどん足ばやに歩いてゆく  気にもかけずに通り過ぎてゆく  ゆらゆら進んでゆく  知らせは帰ってゆく  彼が歩いてゆく  一週間前には、ゆく  金をおいてゆく  無理やりに泊ってゆく  夕方暗くなって、かえってゆく  うえを歩いてゆく  街を、ぶらぶらのぼってゆく  腕ずくで、持ってゆく  トレースを続けてゆく  一日一日と遠ざかつてゆく  自然らしく、組みたてられてゆく  京都へゆく  蹈んでゆく  お伴がついてゆく  ことによって、生きてゆく  耳を摘まんだりして逃げてゆく  民子を見にゆく  大騒ぎして見にゆく  松戸へゆく  山畑へゆく  二人揃うてゆく  所をゆく  十七日にゆく  僕がゆく  嫁にゆこうがゆく  心のゆく  日は暮れゆく  微笑を含みて読みもてゆく  朝草刈りにゆく  山渡つてどこへゆく  山ほととぎすが啼いてゆく  伯爵に会いにゆく  寝床へかえってゆく  家から出てゆく  気持ちが重くて、おもしろくなくて、ゆく  そこを超えてゆく  観察してゆく  花を見にゆく  捌け口はいよいよ広くなりゆく  定斎と記されたをさして、担いゆく  小腰を屈めてゆく  腹に冷たきが通りゆく  遠く遠く流れゆく  聴聞してゆく  大路小路を流しゆく  遠くより近づき来て再び遠ざりゆく  横丁をゆく  心次第に誘われてゆく  彼方此方へと移ってゆく  病衰して亡びゆく  趣味も漸く廃れゆく  人々のゆくとしてゆく  とりにゆく  のはとられにゆく  鈴木まで買いにゆく  いつ全く失われつくすか、滅びゆく  随いてゆく  もっと上にゆく  女が出てゆく  ちょっと顔を出してはまた引込んでゆく  そこまでたどってゆく  森林へゆく  子供達についてゆく  きわをあるいてゆく  顔を見にゆく  現実につながってゆく  だんだんに遠のいてゆく  趁うてゆく  波紋の拡がってゆく  そばから日に日に遠のいてゆく  学校にゆく  浅草にゆく  二の替を見にゆく  頭巾でゆく  何かでゆく  我春ぞゆく  どこ迄もふみしめてゆく  夜桜見にゆく  梯子段を勢いよくおちてゆく  蒼茫とくれゆく  全速力で遠ざかりゆく  星空に立ちのぼってゆく  描写法の変ってゆく  江戸へゆく  馬市へゆく  相談にゆく  兄弟子たちは、出てゆく  なかに揃えてゆく  袷をきいてゆく  わしは、負うてゆく  ほかに、なんにも持ってゆく  人影は、なまめかしく、より添って歩いてゆく  一本が飛んでゆく  影が、這ってゆく  ように逃げてゆく  谷の落ちてゆく  富山へゆく  一歩一歩と固めてゆく  人が本当に生きてゆく  さとを増してゆく  押進めてゆく  途から外れてゆく  溌剌と進んでゆく  其処までゆく  ほうへ持ってゆく  恰好で這い込んでゆく  ひとつずつ上ってゆく  見事に溶けてゆく  それからドイツへゆく  馬が追ひたててゆく  言語を覚えてゆく  静かに沈めてゆく  静かに沈んでゆく  人はゆく  馬、消えてゆく  かげをゆく  なほ弾きゆく  路のゆく  歎沁みゆく  果か、饐えゆく  汽車にしてさてはきく、轢かれゆく  びゆるごとく、広きより狭み暮れゆく  石になりゆく  首もたげゆく  銅線のかきむしりゆく  月しろ沈みゆく  血烟あがり、逃れゆく  街をゆく  いくさ、走りゆく  火の消えゆく  罎とりて透かしぬ、はしりゆく  後へ飛んでゆく  一人が取りにゆく  水を切ってゆく  鹿が勢いよくむこうへ走ってゆく  日本として生きてゆく  生活を築いてゆく  気をまぎらしてゆく  現実に作られてゆく  一家を持ってゆく  根柢を与えてゆく  ことも、いくらか減ってゆく  発表場面がより増してゆく  文学的成長をとげてゆく  ようにたたかいつづけてゆく  尽力してゆく  論理的に考へてゆく  ものがつぎつぎに死んでゆく  バタバタさせて出てゆく  足音もなく駆けてゆく  ように飛んでゆく  實相實相と追ひゆく  人智の開けゆく  勅使が帰ってゆく  口にもってゆく  字を書いてゆく  さをはかってゆく  上に持ってゆく  方を作ってゆく  方へ上ってゆく  元気が衰えてゆく  海を渡ってゆく  人々に読まれてゆく  馬が追いたててゆく  言葉を覚えてゆく  歌必死で逃げてゆく  真上を飛んでゆく  翼をひろげ悠々と飛んでゆく  部屋を出てゆく  まん中へとびこんでゆく  どこまでも、ながされてゆく  あなたをたすけにゆく  伝令員の、ひっかえしてゆく  落下傘をひろげてふわりふわりと落ちてゆく  神をもらってゆく  目あてに、えいえいとこえをそろえて漕ぎゆく  そこから海水がはいりこんでゆく  ずぶずぶと沈んでゆく  司令にもってゆく  一つずつ押してゆく  ゆらゆらと泳いでゆく  おれをだまそうと思っても、そうはゆく  上にのぼってゆく  目のまえをさっとすぎてゆく  自らとびこんでゆく  厠にゆく  フィナーレをしめゆく  人たちに採りにゆく  路へゆく  目つきを投げてゆく  ままで出てゆく  大分更けてゆく  術が堕ちてゆく  三日前から泳ぎにゆく  からだでは食べてゆく  困難に打ち勝ってゆく  いろいろにかえてゆく  悲しみをまぎらしてゆく  二人あれば、うまくゆく  はなしに見てゆく  処分してゆく  気持に、ひたひたと浸けられてゆく  主人と話し込んでゆく  言葉づかいの乱れゆく  足場に踏まえて積み重なってゆく  老い衰えてゆく  燃えあがってゆく  水にゆられてゆく  一つ一つ逃げてゆく  物語にゆく  かぎお伴をしてゆく  後ろ影を見ながらゆく  からちょっと鵜島へゆく  馬のゆく  舟のゆく  現世を遠ざかりつつゆく  河へ降りてゆく  一日一日罪を贖ってゆく  頂点に達してゆく  中へ少しずつはいってゆく  幼稚園にさげてゆく  どこかへ貰われてゆく  千穂子は流れてゆく  藁屑が流れてゆく  方へ寄ってゆく  足取りで歩いてゆく  土蔵へ這入つてゆく  中へ這入つてゆく  吸ひ込んでゆく  土蔵へなんかゆく  毎日小学校へゆく  中に葬られてゆく  小脇に隠してゆく  珠玉の溶けてゆく  話がはずんでゆく  すみかを捨ててゆく  北へさしてゆく  おじいさんを捨てて、どうしてゆく  結局にゆく  雰囲気の醸されてゆく  考えが拡がってゆく  ものがなくたって立ちゆく  病院へゆく  パリセードにゆく  コスモポリタンクラブにゆく  間を通ってゆく  しかし近寄ってゆく  明るみが、徐々に移ってゆく  うちには、常に高まってゆく  一ページずつひろがってゆく  壁面を読んでゆく  上を通ってゆく  私にじゃまされて逃げてゆく  ものをかぶっていたが、通ってゆく  さはしだいに消えてゆく  宮殿へ駆けてゆく  野原をつっきって駆けてゆく  市門に近づいてゆく  ふうに死んでゆく  人を死に連れてゆく  後ろに遠くなってゆく  一滴一滴つきてゆく  考えへと消えてゆく  精神は、はてしなく飛んでゆく  のを見ながら、たえず落ちてゆく  自らそこに陥ってゆく  橋からまがってゆく  下を通ってゆく  父親を奪われてどうなってゆく  パンを奪われてどうなってゆく  朝食堂にゆく  中間をゆく  先にのぼつてゆく  どんどん彼をひきあげてゆく  さになってゆく  泊つてゆく  ますます暗闇に沈んでゆく  だんだん殖えてゆく  院長を乗せて出てゆく  角笛みたいに折り重なつてゆく  それが次第に鎮まつてゆく  ゆつくり遠のいてゆく  胸がひらかれてゆく  方に近づいてゆく  検べてゆく  ブラブラ揺れながら動いてゆく  上を昇ってゆく  上に昇ってゆく  眼を配りながら、黙々と歩いてゆく  コンコドス・カクテルとゆく  場所まで引張ってゆく  ようにうまくゆく  地獄へゆく  ヒラリヒラリと飛んでゆく  隣家へ談じ込んでゆく  わしもしばらくやってゆく  幸福にくらしてゆく  自分がくらしてゆく  大道ぐらしを続けてゆく  ゆっくりゆっくりたってゆく  困難に打ちかってゆく  運悪くゆく  父親のうでにとびついてゆく  一つ一つ消えてゆく  気持になってゆく  ますますきびしくなって、沈みゆく  想念もなく過ぎてゆく  一緒に出掛けてゆく  ものにぶっつかってゆく  予料しながら読んでゆく  何方からゆく  通過してゆく  南へゆく  距離に逃げてゆく  のが背負って駈けだしてゆく  ツツーと走ってゆく  其処へ置いてゆく  上を渡ってゆく  電車どおりにゆく  ギシギシ音を立てて通ってゆく  外に出てゆく  正面から衝突してゆく  中にかえってゆく  減退してゆく  底へ、ごっとん、ごっとん、さがってゆく  確かに閊えて、そしてやがて、ごっとん、ごっとん、下ってゆく  仕事に出かけてゆく  構成されてゆく  形式的空間にかえってゆく  役に立てられてゆく  上をのびてゆく  こっちから一々取上げてゆく  女買にゆく  眼をして見てゆく  扶けてゆく  癒ってゆく  改善されてゆく  不幸と闘ってゆく  そこによろこびをつくりだしてゆく  心をあわせて進んでゆく  わたしたちは互いに生きてゆく  生きる力こそがつくってゆく  漣が伝わってゆく  運動をして縮んでゆく  状態を続けてゆく  ますます増大してゆく  上を時どきやって来ては消えてゆく  努力を続けてゆく  だんだん死期に近づいてゆく  苦しみに力強く堪えてゆく  嫌応なしに引き摺ってゆく  撰みにゆく  スキーしにゆく  雪見にゆく  愛情がうすらいでゆく  心がひきずられてゆく  傍へゆく  どんどん深くなってゆく  私は、いつもゆく  私はすぐにゆく  電車が出てゆく  黒部へゆく  ぼうやを連れてゆく  大阪のいつもよくゆく  黒部迄ゆく  コーヒーをのみにゆく  新聞社へゆく  東京へゆく  六時にゆく  彼は、ゆく  武生へゆく  咽喉は乾いてゆく  二間三間と綯ってゆく  手を引かれて、ああして歩いてゆく  平野をのたくりゆく  あしあとをたどりゆく  しぼつてはゆく  秋空ほろほろほろびゆく  どこおりなく流れてゆく  疾駆を続けてゆく  一歩一歩と進んでゆく  自在に漂ってゆく  おいおい切り口上になってゆく  御門から玄関にゆく  つて発想してゆく  ものを生してゆく  波こと/″\く忘れゆく  紫に変ってゆく  うちかかってゆく  発想してゆく  航海を続けてゆく  無人島探険にゆく  虎狩りにゆく  墓地にゆく  そっちにかけ出してゆく  もう一度学校へゆく  一字で、きっとうまくゆく  腰を据えてやってゆく  これら三つの連載物をなるべく休まないで書き続けてゆく  夜寒訪ひゆく  氷か確かめては渡ってゆく  私があけにゆく  方を目ざして進んでゆく  若い世界へ出てゆく  嫁をつれて出てゆく  方とゆく  ように殖えてゆく  んですから、ほうっておいてもメキメキと殖えてゆく  利を産んで殖えてゆく  下手に優しく話してゆく  強引に進んでゆく  人情を轢き過ぎてゆく  どんどん移りゆく  一つ一つと逃げてゆく  若い作家を育ててゆく  行動を乗せてゆく  不利になってゆく  どこまでも拡がってゆく  縮ってゆく  視線は、じわじわと移つてゆく  庭を、ふらふら歩いてゆく  生活に生きてゆく  神経にひっかかりをつけてゆく  日々生きてゆく  だんだん鮮かに思い出してゆく  小学校へゆく  まり練習をしないのにさっさと弾いてゆく  毎年招かれてゆく  出迎えにゆく  私が少しでもおくれてゆく  話になってゆく  火の海を越えてゆく  鉦を鳴したりして通ってゆく  階段を降りてゆく  縫目を連ねてゆく  方まで数えてゆく  自分がひきずられてゆく  船はすすんでゆく  工場へゆく  市内の焼けてゆく  中から離れてゆく  満足がゆく  自分が生きてゆく  それは生きてゆく  人を愛しながらまだ生きてゆく  交渉にゆく  後から追い抜いてゆく  身を置いて、その流れてゆく  ように流されてゆく  物慾も消えてゆく  注意してゆく  性格がけずりとられてゆく  品数が減ってゆく  どんどんかわってゆく  ところからアングルをとって写してゆく  放歌してゆく  面倒になってゆく  年と共に薄らいでゆく  かたへ出てゆく  長次郎はあわてて出てゆく  かたへ駈けてゆく  表へ連れ出してゆく  文字清を送ってゆく  そうに運んでゆく  盆を持ってゆく  奥へゆく  説明を進めてゆく  中へ消えてゆく  はつきりと附けてゆく  上に置いてゆく  封緘をしてゆく  なかへ快よくはじけ消えてゆく  午前中はそれでも何とか捌いてゆく  目に見えてじりじりと蝕んでゆく  納得がゆく  方へぶらぶら歩いてゆく  秋の深まりゆく  履行されてゆく  庭から帰つてゆく  色どりが増してゆく  養はれてゆく  払はれて、うすらぎ消えてゆく  小径を歩いてゆく  青年に、次第に引き寄せられてゆく  谷ばたに降りてゆく  魂の誘はれてゆく  下界へゆく  姿を変えてゆく  人間のゆく  だんだん失せてゆく  頭上をゆく  衰弱してゆく  葬式へ出掛けてゆく  ほのかに消えてゆく  泡を噛んで進んでゆく  プログラムが終わりに近づいてゆく  どよめきに沸き返りまたすーっと収まってゆく  みな無意味に見えてゆく  日日にさめゆく  日日に醒めゆく  話を聞くと、ジリジリと焦れてゆく  心が溶けてゆく  興が乗ってゆく  靄がいよいよ濃くなってゆく  だんだん冷たくなってゆく  お気に叶ってゆく  恐悦してゆく  世界へ連れてゆく  今後進んでゆく  つて次第に輝かされてゆく  浚はれゆく  反対のものへ移ってゆく  ますます空虚になってゆく  否定されてゆく  紅顏徒らに褪せてゆく  解釈してゆく  大道を歩いてゆく  御馳走を持ってゆく  沖を走つてゆく  それは過ぎゆく  うつとりとして明けゆく  身をのり出して、去りゆく  急激に移り変ってゆく  試験をうけにゆく  順でゆく  時代に流されてゆく  穴から脱出してゆく  形でゆく  自分で育つてゆく  せんべいを買いにゆく  道具をひっくりかえしてゆく  体をゆすぶりながら、かえしてゆく  露路をはいってゆく  母が、入ってゆく  からは、見にゆく  文展を見にゆく  成熟させてゆく  火を点じてゆく  奥義が、どんなにしてかちとられてゆく  観察を進めてゆく  鍬をかついで歩いてゆく  それをあげてゆく  何か引きずってゆく  きしやはぽつぽとはしつてゆく  そうに、移り変わってゆく  拔けてゆく  いつまでも過ぎてゆく  花とをつないでゆく  綴つてゆく  なかへと流れてゆく  荘園とも変じてゆく  真中を刺し貫いてゆく  頭を掠めてゆく  んだが、持ってゆく  妻を探しにゆく  先を考えてゆく  猟銃を借りにゆく  何しろグングン大きくなってゆく  ドンドン膨れてゆく  内から生長してゆく  身体は、まだグングン小さくなってゆく  反抗心が募ってゆく  帛を長く裂いてゆく  夜は次第に更けてゆく  中に溶けてゆく  関係がそんなになってゆく  親密になってゆく  血色もよくなってゆく  ように歩いてゆく  模様を、形づくってゆく  屈托が晴れてゆく  球が、次第に大きくなってゆく  足取りで進んでゆく  解放に誘ってゆく  労働して生きてゆく  うち破られてゆく  ことについて考えてゆく  から、流されてゆく  はじから喰いころしてゆく  方角へ向かって歩いてゆく  讃歌を綴ってゆく  動物園へつれてゆく  中へ吸いこまれてゆく  通り、だまってついてゆく  意識全体にひろがってゆく  警官にひきたてられてゆく  眼にも、すっかり恐れ入ってひきさがってゆく  海へ帰ってゆく  すもも色に照らして青みゆく  匂ひをひろがりゆく  方にかくれてゆく  朝のはれゆく  虹くつきりと吹きあげうねうねと白みゆく  氣がもつれてゆく  衣をかかへて、遠く陰りゆく  だんだん變つてゆく  亂してゆく  愛なく消えてゆく  我ながら怪しいほどに切になってゆく  猪のゆく  波路をぞゆく  野蛮になってゆく  タンク蒸気の引いてゆく  処にゆく  蝶のゆく  舞ふてゆく  味が深くなってゆく  それら音なくして過ぎゆく  歩行をやめず、ゆく  種を蒔きてゆく  窓から彼等の歩いてゆく  壁づたいに廻ってゆく  下に下りてゆく  階段をのぼってゆく  身体が崩れてゆく  向うに消えてゆく  ドヤドヤと出てゆく  二人の出てゆく  匍ってゆく  兇器を抜いてゆく  池谷控家に近づきゆく  こんどは下りゆく  得物をもってゆく  今朝出てゆく  これを拾って綴ってゆく  字を拾ってゆく  言葉にしたがってついてゆく  法曹クラブに訪ねてゆく  あとは黙々として更けてゆく  証拠固めをしてゆく  廂を吹きぬけてゆく  なかに吹き飛ばされてゆく  宣告状がゆく  懐にとびこんでゆく  警察署へゆく  後から追いかけてゆく  二分と経ってゆく  ゾロゾロッと入ってゆく  ページを繰ってゆく  買物にゆく  平和であり、生きてゆく  なかへ降りてゆく  用心をして歩いてゆく  声はやや低かったが、喋ってゆく  秋に死んでゆく  底で腐ってゆく  腐爛してゆく  お祭にゆく  谷地へおりてゆく  そっちへゆく  母ちゃんをしばってゆく  近くにゆく  村にゆく  凋落してゆく  もので、勝ちたいと思えば思うほど負け、焦れば焦るほど喰い違ってゆく  心持が、ようやくじりじりと呪われてゆく  子供がうまれてゆく  原因となってゆく  読書をひろげてゆく  現実にかかわってゆく  きっかけがとらえられてもゆく  だんだん蝋燭がなくなってゆく  帰属してゆく  だんだん部分品になってゆく  判断して生きてゆく  把握し、描き出してゆく  文学でなくなってゆく  鷹のゆく  だんだん年と共にひどくなつてゆく  氾濫拡大されてゆく  曲り角近くまで下ってゆく  前を過ぎてゆく  梢を鳴らしてゆく  つて町なかへ出てゆく  した訳に落ちてゆく  沙汰に帰りゆく  見返りがちにゆく  捨鉢の破れてゆく  是非署へ引張ってゆく  編集室へ連れてゆく  物語が伸びてゆく  どこまで拡がってゆく  ように死んでゆく  落付いてゆく  向うへすたすたやってゆく  先に帰ってゆく  浚つてゆく  空へ立ち昇つてゆく  天へ消えてゆく  滞留してゆく  空へ吹き飛んでゆく  中を駈けてゆく  年ごとに栄えてゆく  提灯を持ってゆく  江戸っ子は次第に亡びてゆく  年毎に栄えてゆく  散歩にゆく  雨が時々にはらはらと通ってゆく  日は暗く寂しく暮れてゆく  無言で走ってゆく  説明しながら挽いてゆく  皆ぞろぞろと繋がって帰ってゆく  一番さきに駈け出してゆく  錦絵をひろげてゆく  学校へ着てゆく  喧嘩にゆく  春木座へゆく  午前三時頃から家を出てゆく  本郷までゆく  方から廻ってゆく  原中をたどってゆく  年ごとに繁ってゆく  足を早めてゆく  前をゆく  巷へ迷ってゆく  町をゆく  活動写真にゆく  泳ぎにゆく  光を奪いながら共に消えてゆく  端から本郷台へ昇ってゆく  時、ゆく  前へ受取りにゆく  それからそれへと移ってゆく  風呂場へゆく  泊まりにゆく  湯にゆく  仕事に出てゆく  自然にほろびてゆく  路をあゆんでゆく  旗を立ててゆく  池をさして駈けてゆく  廻廊を渡ってゆく  田舎道をたどってゆく  幾曲がりして登ってゆく  絶え間なしに流れてゆく  町家へたどってゆく  三人はいってゆく  窓から眺めながら運ばれてゆく  だんだんに狭まってゆく  繁昌してゆく  穴へ引き摺ってゆく  年毎に衰えてゆく  信州路から上州へ越えてゆく  そうに積んでゆく  停車場から運ばれてゆく  停車場へ急いでゆく  一度にどやどやと降りてゆく  上をたどってゆく  通りぬけてゆく  路を走ってゆく  俯向きながら歩いてゆく  方へ登ってゆく  道を歩んで、ゆく  町筋をめぐってゆく  右往左往に逃げてゆく  黒磯へゆく  喇嘛塔を掠めて流れてゆく  柴車とすれ違ってゆく  むかしから湯治にゆく  温泉場へゆく  挨拶にゆく  持参してゆく  出でゆく  客便所へゆく  ところで作られてゆく  めざまされてゆく  うちだけゆく  方へ退いてゆく  スポンジがぬれてゆく  ようにふくれ上ってゆく  耳底を流れてゆく  地震が動いてゆく  身体を通って逃げてゆく  いま持ってゆく  中から走りだし、あっという間に盗ってゆく  間へ入ってゆく  家へは折々訪ねてゆく  栗拾いに駈けてゆく  相談していたが、なるほど逃げてゆく  地団太を踏みながら引き返してゆく  ここで遊んでゆく  百鬼夜行の、ふわふわと明けゆく  ステッキをついてゆく  まつてゆく  理解されてゆく  才能ののばされてゆく  活用してゆく  調和させてゆく  勝利してゆく  パーセンテージをたかめてゆく  栗拾に駈けてゆく  相談してゐたが、なるほど逃げてゆく  地団太を踏みながら引返してゆく  ぐらに駈出してゆく  やうに小さく遠ざかつてゆく  此処で遊んでゆく  野路へゆく  許に戻ってゆく  彼女が去ってゆく  素気なく立去ってゆく  家へ戻ってゆく  それからそれと見てゆく  表へふらりと出てゆく  反映してゆく  谷川を流れてゆく  直吉から持つてゆく  落下してゆく  いつまでも円く治ってゆく  だんだんに暗くなってゆく  自転車に乗ってゆく  フォームを立ててゆく  これを追っかけてゆく  深みにはまってゆく  地上に生きてゆく  それらを描いてゆく  変貌してゆく  云ふともなく、暮れゆく  方へ飛んでゆく  坊が持ってゆく  変遷してゆく  死者狂いで飛び付いてゆく  神経衰弱に陥ってゆく  極端にゆく  考え前進してゆく  殺人鬼に迫ってゆく  催促にゆく  小脇に抱えて走ってゆく  満洲へゆく  まことに可愛ゆく  ちょっと座を立ってゆく  図書室を出てゆく  ぼくもゆく  恩給だけでやってゆく  社交室へおりてゆく  輪を離れてゆく  先に出てゆく  方へ駆けてゆく  前で死んでゆく  ほうへ泳いでゆく  方へ迫ってゆく  船足でのろのろと近づいてゆく  ために腐ってゆく  度毎に少しずつこたえてゆく  妻子を養ってゆく  だんだん寒くなってゆく  くるくる廻りながら、速かに沈んでゆく  彼女はすぐに立ってゆく  調子をこなしてゆく  方へ出かけてゆく  足つきで歩いてゆく  左足が出てゆく  どんどん歩いてゆく  ほうへおりてゆく  鉱山へ乗りこんでゆく  四人にくっついてゆく  仕事を片づけてゆく  ここから出てゆく  四人が出かけてゆく  岸までゆく  川上へのぼってゆく  上にあがってゆく  寝床へゆく  小屋から出てゆく  迎いにゆく  世に見捨てられて死んでゆく  存在を薙ぎ倒してゆく  世界を築いてゆく  刀刃上をゆく  彼へぶつかってゆく  元気をなくしてゆく  彼にかぶさって、次第に濃くなってゆく  ナプキンをひろげて出てゆく  上甲板へあがってゆく  射撃台へあがってゆく  向うまで逃げ出してゆく  見舞いにゆく  あたりを吹いてゆく  ほうへ流れてゆく  坂道をのぼってゆく  ほうへあがってゆく  簡単にゆく  どこまでうまくゆく  トボトボとついてゆく  自然にうまくゆく  ように、そろりそろりと這ってゆく  楽にゆく  止り木へ戻ってゆく  そばを泳ぎ抜けてゆく  岸へ向って泳いでゆく  海が逃げてゆく  それもうまくゆく  ズンズン空へあがってゆく  ズンズンあがってゆく  世界へゆく  ところで、果して、うまくゆく  ボクさんを連れてゆく  おりをしにゆく  プラットフォームは眩ゆく  なかに紛れこんでゆく  屠殺場へゆく  ヒョックリ戻ってゆく  連れそって暮らしてゆく  初めからうまくはゆく  枯葉飄りゆく  路いそぎゆく  盲目をゆるせ、ゆく  花びらしだかれてしをれゆく  簑蟲啄みて飛びてゆく  日、ゆく  淺葱にしみゆく  色をかへりみて、暮れゆく  野花あり、ゆく  君妻ありや、すさびゆく  心憂ひにえ堪へず、暮れゆく  國、移りゆく  伸羽こそ、いづくをゆく  流れ流れてゆく  夕庭寒く、そそ走りゆく  和ぎむと見れば、やがてまた掻きくらしゆく  海わがゆく  頽れゆく  葉、そそ走りゆく  何處まで下りゆく  伝ではゆく  同勢が殖えてゆく  濫費がつづけられてゆく  方にながめてゆく  長崎へゆく  なめらかに滑りゆく  ガランガランとかわってゆく  いい加減に読んでゆく  横手へ回ってゆく  ように美しくなってゆく  馬が通ってゆく  ように通ってゆく  中を通ってゆく  どこまでも走ってゆく  山を登って、走ってゆく  猿梯子をかけて登ってゆく  大屋根にゆく  隅につれてゆく  中へ取りにゆく  ものは通ってゆく  毎日おばあさんが拭いてゆく  台所口へゆく  分配されてゆく  赤飯を食べにゆく  鉢に溜めてゆく  手でつけられてゆく  さようならをしにゆく  みんながとりにゆく  老人が出てゆく  老人のさげてゆく  夕霧にうすれてゆく  連れにゆく  角に集まってゆく  つまをとって出かけてゆく  彼女がはいってゆく  潜り戸をはいってゆく  養子に抜いてゆく  一番最後に出てゆく  使いがよびにゆく  人が浮かれながら帰ってゆく  戸板まで運びこんでゆく  片身もらってゆく  手伝いにゆく  おじぎをして出てゆく  私は這入ってゆく  壁にゆく  塩浜へとゆく  住家へゆく  遠くへ単独でゆく  卵を生んでゆく  賑かにゆく  ふうに浚ってゆく  売れ高はグングン減ってゆく  外套をきて出てゆく  冷水だとよびにゆく  湯川老人がそう言ってゆく  戸をはいってゆく  柩は出てゆく  のを誘って乗せてゆく  月琴を習いにゆく  調子はかわっていても、帰ってゆく  明朝また早くゆく  父が出てゆく  門から露路裏を出てゆく  黄昏れてゆく  方に降りてゆく  山道を歩いてゆく  高原を吹いてゆく  大空を蔽うてゆく  方へ降りてゆく  順路に沿うて歩いてゆく  湖へ降りてゆく  細徑を穿つて歩いてゆく  傳うてゆく  下に取つてゆく  背を歩いてゆく  つて小涌谷におりてゆく  方へ進んでゆく  暮色に包まれてゆく  減つてゆく  一人づつ下つてゆく  浴室へおりてゆく  傳うて登つてゆく  湯の花澤へゆく  使いにゆく  持薬を買いにゆく  四十日経つと、死んでゆく  日附にしたがって読んでゆく  鉛に解かされてゆく  重い水に解けてゆく  稽古にほんとにゆく  貸本屋へつれてゆく  竹の子を抜きながらゆく  スタスタ通ってゆく  昼寝をしにゆく  耳へもってゆく  切火をかけられて出てゆく  髪結いさんにもゆく  苦悩をになってゆく  節に流れてゆく  菅笠をかぶってゆく  練りでゆく  泊りにゆく  鎌倉へゆく  一番早くゆく  家庭へゆく  揚羽蝶が舞いぬけてゆく  火をもらって話してゆく  其方へも進んでゆく  場所へまで連れてゆく  吉原へ連れてゆく  自分も引っぱり出されてゆく  出入り屋敷へゆく  道にゆく  食堂へゆく  方まで流してゆく  おしおくられてゆく  方へ流れてゆく  大概長井兵助へゆく  ゆたかさとしてゆく  稽古にゆく  ことでね、急いでゆく  ほかのものはいいがお汁粉をどっさりこしらえてもってゆく  稽古しに出かけてゆく  手習師匠へもってゆく  お寺さんへもってゆく  厠へゆく  芝居などにゆく  とこまで、そっと這ってゆく  わきを歩いてゆく  門前までゆく  話をむけてゆく  皆をひっぱってゆく  お寺へゆく  みんなが駈けてゆく  二朱もってゆく  温泉から上つてゆく  小川湯にまでもってゆく  のを担いでゆく  金盥へ入れて捧げてゆく  女が附いてゆく  町湯にゆく  横浜までゆく  ものかたりゆく  当時崩れゆく  芸術にふれてゆく  二個三個と加えてゆく  方へばかりゆく  乳母さんが附いてゆく  小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく  セリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく  釣り上げられてゆく  子をふやしてゆく  糸でつながってゆく  それが、次第に馴れあってゆく  蔦子からも次第に遠のいてゆく  上だけれどきっとうまくゆく  避難してゆく  パリへ帰ってゆく  富を作ってゆく  安名が連れてゆく  調和せられてゆく  崩れ墜ちてゆく  なかに溶け込んでゆく  方へ飛降りてゆく  方向にむかって散ってゆく  世の中をどう見て、どう暮してゆく  色に変ってゆく  歩一歩と深くなりまさってゆく  くるくると包まれてゆく  心持になってゆく  朗吟に変ってゆく  酔いが廻ってゆく  だんだん読みつづけてゆく  記事を読んでゆく  おいおいに減ってゆく  湯治にゆく  腰をかけて、暮れゆく  それがうまくゆく  歳市へ出てゆく  駕籠を飛ばせてゆく  しろについてゆく  しまつて嬉々として歩んでゆく  默つて歸つてゆく  一日でも早く消えてゆく  音が殖えてゆく  樹は沈んでゆく  安心して眠つてゆく  闇にまぎれて走つてゆく  乍ら歸つてゆく  づうづうしく、死にゆく  やうに死んでゆく  中をみながら、歩いてゆく  空想してゆく  これを慰めてゆく  疾進してゆく  これに触れて、うつりゆく  家は荒れゆく  うつりかはつてゆく  料理屋へゆく  水音を踏みながら歩いてゆく  土を掘りさげてゆく  言葉かけあつてゆく  あいやついてゆく  姿をして出てゆく  のに飲みにゆく  湯屋へゆく  湯へゆく  牛をひいてゆく  支那人が越えてゆく  随ひゆく  輪同志で濡れてゆく  いふ生活に溺れてゆく  けふも暮れてゆく  渡つて香春へ向いてゆく  伊田まで歩いてゆく  霜がぬくうとけてゆく  みんな活きてゆく  彼についてゆく  船が出てゆく  寝床を探しにゆく  高橋へゆく  つて出てゆく  風呂へゆく  ぬかるみふみゆく  つて別れてゆく  こゝろ触れあうてゆく  心、ゆく  おだやかに沈みゆく  うしろ姿のしぐれてゆく  上へと伸びてゆく  灯の消えてゆく  すべてがながれてゆく  植ゑつけてゆく  ゆつたりと歩いてゆく  小串へゆく  蠅で死んでゆく  のでもない、訪ねてゆく  バラツク売家を見にゆく  春もゆく  深切空は晴れてゆく  国道を歩みしめてゆく  てふてふのゆく  青葉の明けてゆく  六月廿五日明けゆく  雑草の暮れてゆく  高声でゆく  草のしげりゆく  かみなりうつりゆく  影のまつすぐなるを踏んでゆく  雨にぬれてゆく  八月十二日明けてゆく  法衣のおもくなりゆく  屋根葺きあげてゆく  偶然すぎるが、訪ねてゆく  かぎりなく伸びてゆく  音のふけゆく  朝飯いそがしく出てゆく  雲のちぎれてわかれゆく  方へ漕いでゆく  朝雲の晴れてゆく  風が触れてゆく  休暇にゆく  無意識に急いでゆく  たびに色っぽくなってゆく  實あすこへ駈けてゆく  芝居にゆく  生活し、死んでゆく  拝賀にゆく  方へ、引っ返してゆく  春風に嬲らせてゆく  裾をやや登ってゆく  みな離れてゆく  ソヨソヨ後ろへ流れてゆく  先まで、冷たくなってゆく  狂浪にゆられてゆく  衣服などを、持ち運んでゆく  しずかに踏み渡ってゆく  影が越えてゆく  京方にも響いてゆく  鮮かに漕いでゆく  人間の生きゆく  質は落ちてゆく  崩壊してゆく  かわり運んでゆく  目を投げてゆく  四つにも殖えてゆく  下へ流れてゆく  川下へ落ちてゆく  左手に束ねてゆく  中を吹きぬけてゆく  時折通ってゆく  子に先立たれてゆく  帰りに持ってゆく  詩を吟じてゆく  山河とも訣別てゆく  嫁に娶われてゆく  奔馳してゆく  方へいそいそと出歩いてゆく  敏子が寄ってゆく  ところへ落ちこんでゆく  蚕豆、ぐんぐん押しわけてゆく  上を飛んでゆく  蜒つてゆく  松林を過ぎつてゆく  二匹火の玉見たいに飛んでゆく  道路が躍つてゆく  日が愈々暮れてゆく  刈つてゆく  火が出さうに動いてゆく  ぱいに動いてゆく  一直線に翔けてゆく  一心に漕いでゆく  一列綴られてゆく  しづきゆく  舟ひとつすゝみゆく  松の木も、かげわかず、ゆく  銀星連れて走りゆく  銀鼠にからみゆく  ぢ、あるは離れてしみじみと泣きわかれゆく  方へ走つてゆく  のか、辷つてゆく  力で辷つてゆく  精霊の醒めゆく  手に曳かれてゆく  丘道をうねつてゆく  下りたりしてゆく  溝はず曳いてゆく  山車が進んでゆく  ケンケン飛んでゆく  僕に帰ってゆく  衣を少しずつでも剥いでゆく  ゆっくり足を運んでゆく  薄すらと晴れてゆく  風に導いてゆく  洋介がはいってゆく  根本からぽろりと落して、逃げてゆく  手を落してゆく  驚異のみが加わってゆく  整理してゆく  得心がゆく  急になってゆく  色は深くなってゆく  わけにゆく  日一日と目立ってゆく  パチリパチリとうちおとしてゆく  最初から一枚一枚見てゆく  一枚一枚と見てゆく  息がとまってゆく  心理を引きつけてゆく  圧縮してゆく  先駆に立ってゆく  夜ごと引き継がれてゆく  角柱へ立ってゆく  大事を計ってゆく  さかんに越えてゆく  森へ消えこんでゆく  女を買いにゆく  風で歩いてなおゆく  馬を曳いてゆく  侵蝕されてゆく  誠意だにお失いなくば、ゆく  運輸されたり、商われてゆく  嗽いに出てゆく  アッサリとゆく  ぬかすわけにはゆく  一しょになったり離れたりしながら奏でてゆく  のびやかに落ちてゆく  裏に抜けてゆく  藪をかきわけてゆく  繁みと探してゆく  冷却してゆく  方に逃げてゆく  饒舌は、まだ続いてゆく  笑いを残して出てゆく  四郎さんも連れてゆく  西一郎を引張ってゆく  ソロソロと降りてゆく  テキパキと調べてゆく  地獄へ墜ちてゆく  まま逃げてゆく  中庭から帰ってゆく  人間が帰ってゆく  色を増して美しく寂びてゆく  私はちょうど移りゆく  渓に入ってゆく  峡を舞い上がってゆく  彼方に渡ってゆく  私は、ゆこうかゆく  一番ほしいものから順番に買ってゆく  照明弾を落としてゆく  家庭経営についてやってゆく  賃銀制その他をきわめてゆく  経営に行わせてゆく  二人連れが殖えてゆく  生活がくりひろげられてゆく  実感してゆく  目ざませてゆく  身をさらしてゆく  何かにゆく  誰さんも、ゆく  職業についてゆく  社会をすすめてゆく  現実でどう解かれて答えられてゆく  無責任さをも与えてゆく  手で得てゆく  発見してゆく  態度になってゆく  ひとが群れ立ってゆく  気持は働いてゆく  ゆくところまで高めてゆく  それをどうもってゆく  発揮しようとつとめてゆく  意志でこそつくられてゆく  気分にとかされてゆく  面をのばしてゆく  変化されてゆく  趣味を培ってゆく  ために働いてゆく  辛棒してゆく  急ぎ足に歩いてゆく  旅館にゆく  つて歩一歩霧島に近づいてゆく  下に消えてゆく  たたずんで、涸れてゆく  洋服は着てゆく  歩を運んでゆく  最初から一つ一つ思いかえしてゆく  結論を生んでゆく  だんだん重なってゆく  刻一刻ずつ果されてゆく  所まで撫でてゆく  道を歩いてゆく  霜光りに曝して歩んでゆく  悠長さではなく、飛ぶがごとく駈けてゆく  みな出てゆく  苫舟へ帰ってゆく  半ば巡り歩いてゆく  毎日を、細々つづけてゆく  もっと来し方、ゆく  茨にしてゆく  許へ会いにゆく  河畔をそぞろ歩いてゆく  いまさら帰ってゆく  身まで荒んでゆく  だんだん洗ってゆく  下へ沈みかけてゆく  日々検断所へ曳かれてゆく  まろぶばかり立ち去ってゆく  設計を徐々にすすめてゆく  谷水の落ちてゆく  薄らとぼやけてゆく  のを裏切られてゆく  こちらから聞きにゆく  われわれもゆく  ツルガ博士がゆく  草木がゆく  空気が逃げてゆく  水はぐんぐんましてゆく  出たとこ勝負でぶつかってゆく  ずんずん引いてゆく  方に進んでゆく  方にくだってゆく  会話をしながら歩いてゆく  気持よくすべってゆく  方へおりてゆく  腕で書いてゆく  苦心を刻んでゆく  色に魅せられてゆく  ものに打込まれてゆく  松本をめざしてゆく  ことによって、ようやく強くされてゆく  沸騰してゆく  痛がゆく  喜劇を読んでゆく  眼を通してゆく  ところに飛び出してゆく  図書館が組立てられてゆく  お茶に下りてゆく  テーマでゆく  これまた、いつもうまくゆく  熔かしてゆく  のは、ただそうして熔けて燃えてゆく  漁船が出てゆく  それを押し出してゆく  海へとひかれてゆく  家計をやりくってゆく  開拓されてゆく  統制化されてゆく  働きになれてゆく  ために考えられてゆく  交替しゆく  彼が、崩れゆく  文芸にでも生きてゆく  いつのまにか消えてゆく  のも知らずにゆく  炭小屋へ帰ってゆく  必定墮ちてゆく  とどのつまり永遠に墮ちてゆく  射出されて飛んでゆく  戸口へ飛んでゆく  自分が死んでゆく  いま歩いてゆく  どことも知れず飛び去ってゆく  肉体から温かみが失せてゆく  間を分け入ってゆく  ように拡がってゆく  小刻みに歩いてゆく  商売になってゆく  だんだん移動してゆく  どこへ引っ張ってゆく  これを一杯飲んでゆく  職人を使い廻してゆく  なかから飛び出してゆく  使ひ廻してゆく  山からどこへゆく  歸りゆく  遁れゆく  権門に買われてゆく  それへ触れてゆく  肩を押し並べてゆく  日がたってゆく  わたしは生きてゆく  静かになってゆく  奈良へ落ちてゆく  宮方へゆく  会釈だけしておくへ通ってゆく  一巡してゆく  木津へ落ちてゆく  内部へ掻き上げてゆく  ごろごろカラ濠へころげてゆく  ッ抱えてゆく  洗い物などしてゆく  ように振舞ってゆく  どこへ連れてゆく  護送してゆく  秒を到んでゆく  日に伸びてゆく  枝をのばしてゆく  遊びどころが見つかってゆく  しっくりと可愛がってゆく  一刻一刻に高まってゆく  ことはそう手っ取り早くゆく  色は漸くあせてゆく  それを包んでゆく  買物に出てゆく  水を取りにゆく  無職のゆく  移りかわってゆく  奥へ通ってゆく  人に会いにゆく  一秒一砂うずめてゆく  親密を深めてゆく  南原杉子をひきずって走ってゆく  阿難は走ってゆく  露がころがってゆく  部分がひろがってゆく  重荷になってゆく  ものがおとされてゆく  客は帰ってゆく  自信がくずれてゆく  ヴァリエーションをつけてゆく  お送りしてゆく  荘を通ってゆく  肩代りしてゆく  方へ降ってゆく  谷へころげ落ちてゆく  中に覆されて、たちまち浮きつ沈みつ流されてゆく  仆れてゆく  飛ばしてゆく  押さえにゆく  血が引いてゆく  撥ってゆく  つてねだりにゆく  下町へゆく  遠くに流れてゆく  無言で漕がれてゆく  花を踏みゆく  別々にはなれて生きてゆく  身体に流れてゆく  話をつづけてゆく  ひとりでたえてゆく  だんだんほどけてゆく  自分も死んでゆく  妾が去ればもう生きてゆく  上にそっとはわせてゆく  心も何がなしとけこんでゆく  家にたずねてゆく  神田から霊岸島をさして練ってゆく  前を通ってゆく  奥へはいってゆく  足早に立ち去ってゆく  信子についてゆく  台所に立ってゆく  小股に歩いてゆく  我慢しながら駈けてゆく  場に近づいてゆく  滅多にたってゆく  つて、逃げゆく  生成されてゆく  路傍に死にゆく  裂目を拡げてゆく  虐殺されてゆく  疑念の消えてゆく  ぢめられ通して死んでゆく  見返りもせずに、のろのろはってゆく  あさりにはいってゆく  形式にゆく  心境の移りゆく  歌を作つてゆく  三枚四枚五枚と書いてゆく  西へゆく  ほかへ持ってゆく  奥へかくれてゆく  征途へついてゆく  放逸してゆく  飼犬でなくば、ゆく  物蔭が退いてゆく  巡視してゆく  潮風に飛んでゆく  長年を使ってゆく  昨今へ持ってゆく  船上山まで運んでゆく  方向へ、遮二無二逃げてゆく  黙読してゆく  長年が順に見てゆく  引ッたてられてゆく  デンデンデンデンと引きほごされてゆく  時分に踏みとどまり、ようよう暗くなってゆく  調子でつづけてゆく  生活して、たがいに打ちとけ合ってゆく  の念を加えてゆく  山に登ってゆく  小枝を折ってゆく  山に棄てられにゆく  角度はゆく  者を、ゆく  ものを食べてゆく  上にのせてゆく  泉まで汲みにゆく  奥羽地方へゆく  背に負うてゆく  ガラガラとつづいてゆく  馬に引かせてゆく  日にゆく  旅行にゆく  あちらへおちてゆく  アメリカへゆく  はしまでゆく  島をぬうてゆく  明日ツークーマンへ出かけてゆく  おかあさんをさがしにゆく  お前をのせてゆく  ツークーマンへゆく  町へゆく  あとで死んでゆく  うちに死んでゆく  中へ忘れてゆく  便所へでもゆく  時々刻々に加わってゆく  室へ降りてゆく  尾行してゆく  だんだん水に呑まれてゆく  境をゆく  記録とを見せてもらってゆく  なかを抜け出してゆく  現象で、生きてゆく  ことと、生きてゆく  場合には、到底生きてゆく  健かに生きてゆく  方はそうはゆく  斯うとゆく  私は、逃げてゆく  目を掠めてゆく  開墾地へとかえってゆく  憂患に堪えてゆく  のか歯痒ゆく  通り拔けてゆく  町を通り過ぎてゆく  緑色のものを運んでゆく  それからぴよんぴよん跳びながら、再び歩き出してゆく  方へでも流れてゆく  なかをゆく  私も立ってゆく  上手へ走ってゆく  意識が引きずりこまれてゆく  幾何級数的に殖えてゆく  寝室へ上ってゆく  風が流れ来り流れ去ってゆく  囚えられてゆく  それ以上突っこんでゆく  坐りにゆく  活動写真を見にゆく  和田弁太郎は思わずわりこんでゆく  頬に持ってゆく  郷里へ帰ってゆく  ふうに蒸されてゆく  勢ひで駈けるが如くあがつてゆく  お母さんを残してゆく  車のゆく  自分が買われてゆく  夜さえ明ければなくなってゆく  わなへかかってゆく  濡れ縁を曲がってゆく  歩行をこらえてゆく  無断退陣してゆく  なかのものすべてが失われてゆく  通ッてゆく  彼らは攀じてゆく  後続部隊が埋めてゆく  なだれ落ちてゆく  逆に巻きのぼってゆく  夜が濡れてゆく  従来どおり山畑を耕して食ってゆく  後方へ運ばれてゆく  みんなでみてゆく  彼が立ってゆく  男のすすんでゆく  馬車が立ててゆく  過去が深まってゆく  アトリエに這入ってゆく  中に消えてゆく  くぐつてゆく  やつぱり口笛をふいて大またにあるいてゆく  野原をゆく  一つら過ぎゆく  九、あんまり眩ゆく  ぎゅっぎゅっ乱れて通ってゆく  頼りに歩いてゆく  だんだん小さく、低く、遠のいてゆく  ほとりをぞゆく  小児爽やかに走りゆく  彼方へとぞゆく  もとをゆく  あとより急ぎゆく  婿にゆく  裏までゆく  所へ二度とゆく  岸を廻ってゆく  おとよも可愛ゆく  故国へ帰ってゆく  金子屋へ出かけてゆく  美觀も減じゆく  人の見にゆく  しんしゆく  銚子へゆく  車ひきゆく  小川村へゆく  だんだんと狭まってゆく  引摺ってゆく  霞にくれゆく  ばかですから、ゆく  天主台の下までゆく  百舌鳥の飛び立ってゆく  ほうへゆく  転々と移りゆく  中に絡め溺らしてゆく  とおり進行してゆく  一生を果してくちてゆく  旅行に携えてゆく  老人に変ってゆく  づつ経験が積み重なつてゆく  怒濤となってゆく  汗をすら思わせてゆく  闇へあてなく落ちてゆく  上をたえまなくかすめてゆく  拉致されてゆく  潰乱しつづけてゆく  四千本は消えてゆく  一階段をのぼってゆく  形には乗せられてゆく  先陣を切ってゆく  なかへ斬り込んでゆく  すべて逃げ退いてゆく  上げ潮へ変ってゆく  方へ逃げ退いてゆく  宙へ奪い去ってゆく  河辺へゆく  知らない町をたずねてゆく  宝物を運んでゆく  それぞれかえってゆく  都へゆく  だんだんふえてゆく  往来を走ってゆく  輪をまわしてゆく  綯れ合って働いてゆく  疑問に陥ってゆく  周平がはいってゆく  心がどう転がってゆく  首垂れながらとぼとぼと歩いてゆく  手中に握られてゆく  通りにしてゆく  ものでやってゆく  事実はぐいぐい進んでゆく  凡てを引きずって進んでゆく  ためには、もはや、思いきってぶつかってゆく  電車まで送ってゆく  立派に守ってゆく  転々してゆく  点を突き込んでゆく  三階へ上ってゆく  所へでも陥ってゆく  清が出てゆく  前にして酔っ払ってゆく  顔を合せると、じかにぶつかってゆく  竹内さんはいつも帰ってゆく  洋酒を飲んでゆく  前まで送ってゆく  盲目的に踏みにじってゆく  周平がやってゆく  ゆっくり坂を上ってゆく  横を廻ってゆく  西に沈んでゆく  僕にもつき合ってゆく  寒い夜を帰ってゆく  落着いてゆく  三人で清く親しくしてゆく  養子にゆく  丁寧に見わけてゆく  馬を急がせてゆく  報告にゆく  生活状態をつづけてゆく  朝ふたたび出直してゆく  店へ見廻りにゆく  縁側へするりと抜け出してゆく  日ごとに暮れてゆく  そうに渡ってゆく  方へ廻ってゆく  階子を降りてゆく  そこへ追ってゆく  時の過ぎゆく  中へでもとびこんでゆく  辺りを払ってゆく  いまの如くんば、ゆく  中へ歩いてゆく  書院へゆく  中からくずれてゆく  一歩一歩牽いてゆく  次の間へゆく  妙信寺へ出かけてゆく  晩出てゆく  家へ急いでゆく  ぞろぞろ上がってゆく  中をふらふらと迷ってゆく  三軒ほどゆく  砂を転がして吹いてゆく  帯がずるずると解けてゆく  幾つもの位牌をこしらえつつ、その殖えてゆく  一通りのゆく  動悸が、高ぶってゆく  口がかわいてゆく  ように出てゆく  久我がはいってゆく  記者溜へはいってゆく  数寄屋まで逃げてゆく  世の中で生きてゆく  君もゆく  戸口までゆく  そばまでゆく  部屋へあがってゆく  事務室へはいってゆく  警視庁へゆくといって出てゆく  なかにひきいれられてゆく  ことだが、しかし耐えてゆく  電車路へゆく  毎朝警視庁へゆく  手さぐりで入ってゆく  小樽までゆく  青島までゆく  穂高までどうしてゆく  僕は歩いてゆく  どこまでも歩いてゆく  落伍してゆく  おすすめしないけど、生きてゆく  こいつに色っぽくからんでゆく  階下へ降りてゆく  二階へあがってゆく  暴露しにゆく  点検にゆく  足音はしだいに遠くなってゆく  間をくぐってゆく  ところへ二度とゆく  ことと察したが、そのゆく  誘拐されてゆく  日練馬へゆく  前から練馬へゆく  練馬へゆく  用意してゆく  養生にゆく  永太郎が忍んでゆく  寺をたずねてゆく  見舞にゆく  尾けてゆく  一本路をならんでゆく  雪解け路を辿ってゆく  あとに付いてゆく  私がぶらりと訪ねてゆく  路地を出てゆく  町へ急いでゆく  寺へ追ってゆく  使にゆく  一軒、ゆく  女郎屋をさがしにゆく  縁側を伝ってゆく  三人の駈けてゆく  先に立って出てゆく  それを追ってゆく  色が、みるみる白くなってゆく  ずんずん冷たくなってゆく  愛着が、ようやく深くなってゆく  弟子をたずねてゆく  蒼ざめて、帰ってゆく  御用聞きにゆく  そのまま見過ごしてゆく  浅草へゆく  不義者がそっと連れ立ってゆく  常吉はつづいて追ってゆく  怱々に出てゆく  錠をおろしてゆく  山の手まで登ってゆく  三河屋へたずねてゆく  一緒に出てゆく  縁をたどってゆく  河岸に付いて駈けてゆく  寺詣りにもゆく  柳橋へゆく  戸を閉めにゆく  届けにゆく  それを掻きわけてはいってゆく  頼りに訪ねてゆく  赤坂へたずねてゆく  方へ引き寄せてゆく  だんだん探索を進めてゆく  下谷へゆく  両国へゆく  薬を買いにゆく  何処へか出てゆく  ように駈けてゆく  ところへ逢いにゆく  取り出しにゆく  二人はやはりぶらぶらあるいてゆく  一匹ずつを連れてゆく  距れてゆく  仲間ではなく、ともに生きてゆく  仲間であり、しっかりと生きてゆく  上に、よろこびも、耐えてゆく  高巌寺へゆく  退治にゆく  彼等もゆく  豊を連れてゆく  祈祷所へたずねてゆく  用心しながら追ってゆく  それを操ってゆく  方へ引き寄せられてゆく  わしが連れてゆく  遠くへ飛ばされてゆく  しだいしだいに細長くのびてゆく  自ら造ってゆく  折伏してゆく  曙、やうやう白くなりゆく  絶え間なしに変ってゆく  統一せられてゆく  色が変ってゆく  ように、ふらりと訪ねてゆく  だんだんほろびてゆく  忠三郎が出てゆく  屋敷町をたどってゆく  殆ど手探り同様でとぼとぼ辿ってゆく  一軸を取り返してゆく  島国を、どう攻めてゆく  輪形陣で攻めてゆく  本州へ攻めてゆく  一番先に向ってゆく  東京に近づいてゆく  観音崎までゆく  消防自動車の走ってゆく  自身番へ引っ返してゆく  宿へ訪ねてゆく  そこらまで送ってゆく  方角へ駈けぬけてゆく  熊のゆく  七はそのゆく  つもりで引き摺ってゆく  方角へ急いでゆく  自身番へゆく  勘蔵をたずねてゆく  ところへ忍んでゆく  大川端をぶらぶらと歩いてゆく  溝板を踏んでゆく  ぬかるみを踏んでゆく  俯向いてゆく  二階へたずねてゆく  口を養ってゆく  解決へ見いだしてゆく  義貞は読んでゆく  自分が駈けつけてゆく  綜合して書いてゆく  進路を図ってゆく  手もなく討たれてゆく  逃げなだれてゆく  敗戦して落ちてゆく  よう焼亡されてゆく  彼の落ちてゆく  かい破れて落ちてゆく  敏感なひびきをもって映ってゆく  世はどう成りゆく  ときは連れてゆく  義貞もくだってゆく  宿をさして逃げてゆく  宿まで追い込んでゆく  伊勢屋へゆく  寺参りにゆく  往来をたどってゆく  ように迷ってゆく  往来へ駈けぬけてゆく  小梅へゆく  河岸へ渡ってゆく  裏口へまわってゆく  買物にでも出てゆく  から何処へか出てゆく  潮干狩に出てゆく  一緒に乗せてゆく  彼を乗せてゆく  自国へ帰ってゆく  ソロソロ井戸端に近づいてゆく  梅酢を買いに走ってゆく  井戸を探しにゆく  三角印をつけてゆく  義兄が出てゆく  胃腸をわるくしてゆく  ように吹きとんでゆく  声を合わせてどなってゆく  十メートルほどゆく  東京方面へゆく  グルグル廻してゆく  苦悶はひどくなってゆく  彼は明けゆく  空を見上げていると、やがて晴れゆく  伝令があわただしく駈けてゆく  壁に掛けてゆく  ガンガンと響いてゆく  グルグルまわりながら落ちてゆく  方に駈けだしてゆく  騒はさらに大きく広がってゆく  ことをいいふらしてゆく  旅絵師といえば、ゆく  それからそれへと渡ってゆく  気を配ってゆく  雪を踏み散らしてゆく  柱などを掻き破ってゆく  約束の場所へ出てゆく  あとをつけてゆく  三河屋へ使にゆく  だんだんに過ぎてゆく  越ヶ谷へ訪ねてゆく  甲州屋へゆく  掛け階子をのぼってゆく  それからそれへと考えてゆく  呼び出しにゆく  いつでも来てくれと云うので、かれはすぐに出かけてゆく  約束通りに出かけてゆく  江戸から熊谷まで出てゆく  里方から嫁入り先へ附き添ってゆく  女を見捨ててゆく  番小屋へぐんぐん曵き摺ってゆく  橋番に引き渡してゆく  妹をたずねてゆく  かげを慕ってゆく  方角へ逃げてゆく  木賃宿までとどけにゆく  小料理屋へゆく  闇をたどってゆく  三間歩いてゆく  そこまで送ってゆく  表へふらふら出てゆく  不意に引っ攫ってゆく  裏口へゆく  知らない彼女はわざわざ捨てにゆく  首を置いてゆく  見当はついていたが、日増しに開けてゆく  叫びながら追ってゆく  買い手が命からがら逃げてゆく  上州屋へゆく  花を浴びてゆく  生首をたずさえてゆく  ロイドを連れてゆく  ものを持ち出してゆく  主人自身がゆく  方へ急いでゆく  上を爪立ってゆく  店へ出てゆく  材木置場に出てゆく  銭湯へゆく  正体を見とどけに出かけてゆく  まさか他国へ逃げてゆく  清水山へゆく  着物を着かえて出てゆく  足を落してゆく  あいだを縫ってゆく  様子をうかがいにゆく  怪獣のゆく  魚をただ取ってゆく  相当の償いをしてゆく  越前屋へゆく  店へたずねてゆく  鋳掛屋へ出かけてゆく  みな家蔵たててゆく  あと一ト組を連れてゆく  山杖ついてゆく  金剛山寺まで持ってゆく  方へはいってゆく  いま訣別してゆく  ただ先に立ってゆく  地に捨てられてゆく  襲せてゆく  犠牲が積まれてゆく  こっちも出てゆく  復讐を生んでゆく  殺し合いを演じてゆく  それのよく行われてゆく  あゆむ者、ゆく  尊氏はいま、薄れゆく  先陣をゆく  水軍が、ゆく  突ッかけてゆく  ひがしへ押し返してゆく  見え隠れに慕ってゆく  草を踏みわけて進んでゆく  方角へ向ってゆく  探索を進めてゆく  声を追ってゆく  まっしぐらに追ってゆく  指ヶ谷町へゆく  鰻縄手へゆく  戦争なんて無くなってゆく  下から石段を登ってゆく  如何になりゆく  郊外中野へ帰ってゆく  マスクを持ってゆく  トコトコ上ってゆく  四方へ拡がってゆく  ッと流れてゆく  ッと、流れてゆく  東京を逃げだしてゆく  後に、逃げだしてゆく  洪水の如く、流れ出てゆく  胸元を踏みつけては、駆けだしてゆく  引揚げてゆく  外濠について、廻ってゆく  真弓の逃げてゆく  青年は、小さくなってゆく  どこへ、逃げてゆく  爺さん婆さんを拾ってゆく  手軽にはゆく  進撃してゆく  戦闘機が舞い上ってゆく  沈没してゆく  聯合艦隊司令長官ブラック提督は、移りゆく  火焔となって、焼け墜ちてゆく  相違ないが、そのゆく  いつ出でても、ゆく  心に変ってゆく  だんだん嵩の増してゆく  河原を進みゆく  首を締めてゆく  歓喜ではなく、死にゆく  礼にゆく  茶の間を出てゆく  上へ連れてゆく  後ろにずるずると引きずられてゆく  小脇にかかえて出てゆく  家出してゆく  業平橋を渡ってゆく  方を探してゆく  なかへ投げ込んでゆく  通りをぶらぶら歩いてゆく  参詣に出てゆく  山の手へぶらぶら上ってゆく  真っ直ぐにゆく  亀吉が出てゆく  実相寺門前へゆく  左手から登ってゆく  水道町へゆく  あいだを付いてゆく  方角へぶらぶら辿ってゆく  北へむかってゆく  神田の家へゆく  七もつづいて登ってゆく  礼ながらにたずねてゆく  三間ほども辿ってゆく  袂を振り払ってゆく  捨て身になって進んでゆく  彼は勝ち誇って進んでゆく  大橋を渡ってゆく  左に取ってゆく  団子坂へ出てゆく  奥へ忍んでゆく  屋敷へ牽いてゆく  江戸から修業にゆく  あとを慕ってゆく  方角へ駈けてゆく  木の下まで連れてゆく  真っ直ぐに進んでゆく  生てゆく  耳を持ってゆく  片っぱしから枯れてゆく  植木が枯れてゆく  赤ン坊が死んでゆく  調子になってゆく  肺病殖えてゆく  日ごとに増してゆく  完全に運んでゆく  人が食うてゆく  破砕されてゆく  ままにゆく  一緒に付いてゆく  まんなかを飛んでゆく  向うへかけだしてゆく  少尉は、小さくなりゆく  受け取りにゆく  七らもよんどころなしに付いてゆく  弟のゆく  大事につかってゆく  父を追ってゆく  そちを共につれてゆく  ッかけてゆく  彼女はすぐ退がってゆく  白波を噛んでゆく  旒を翻してゆく  弥四郎が駈け下りてゆく  神に従ってゆく  幸いしてゆく  来し方、ゆく  黒い霧に変ってゆく  もとへゆく  大望にとって、ゆく  円満を加えてゆく  御所へおいてゆく  町を駈けてゆく  ように忍んでゆく  そうもないので、わざわざ見廻りにゆく  興味に釣られて出てゆく  気ぐすりゃ知らねどあたきゃ窶れてゆく  江戸から小金井へゆく  朝から小金井へ出てゆく  寂然と沈んで、経ってゆく  竹籠へ抛り込んでゆく  御寺までゆく  発表されてゆく  蝶に化して飛んでゆく  夜学にゆく  ことを話しながら、押し合ってゆく  だんだんに更けてゆく  ひらひらと飛んでゆく  表へ出てゆく  暗やみを駈けてゆく  五間さきをゆく  影を追ってゆく  横町へはいってゆく  路を択ばずに逃げてゆく  春の町を駈けてゆく  表を駈けてゆく  弥次馬が駈けてゆく  堤下を急いでゆく  綾瀬へゆく  白髯へゆく  お前を抱いてゆく  向島へゆく  秋も暮れゆく  草の根を噛みつつゆく  まんなかにはいってゆく  付加されてゆく  道庵も可愛ゆく  非常に痛んでゆく  夜色に浸ってゆく  一槍毎に弱りゆく  天地になってゆく  空は赤く焦げてゆく  ように晴れてゆく  方へ動いてゆく  下へ落ちてゆく  政所へ出てゆく  奥へ引き抜いてゆく  げんとりが集まってゆく  方へ駈けつけてゆく  ささえてゆく  顔を隠してゆく  讃岐へ流されてゆく  放題に腐えてゆく  易ってゆく  舞能のごとく、案外、ゆく  一番先に駈出してゆく  風にしてゆく  間にひろめ高めてゆく  跟いてゆく  啓蒙してゆく  力がぬけてゆく  東京からそちらへゆく  網走へゆく  糊をとりに立ってゆく  肩をからまれながら出てゆく  燃え生きて育ってゆく  無意識に、ただ変えられてゆく  道を辿ってゆく  カラコロと通ってゆく  駛けぬけてゆく  顔をふきながら、遠くまでゆく  げにすぎてゆく  引あげてゆく  駅から歩いてゆく  往還を歩いてゆく  石田へゆく  ひろ子が歩いてゆく  そこをふみ越してゆく  調査にゆく  ひろ子たちが歩いてゆく  中からぬけ出てそうして続いてゆく  さわ子の生きてゆく  こちらから歩いてゆく  逆行してゆく  我がちに登ってゆく  ザブあちら向きに通ってゆく  東京へ向って近づいてゆく  入念に力いっぱいに経てゆく  ところへと帰ってゆく  加古川までゆく  前方だけ見て揺れてゆく  一寸きざみで釣ってひっぱってゆく  輝やき、歩いてゆく  そばへよってゆく  徒歩でゆく  重吉に向って、進んでゆく  目的地に向って、動いてゆく  今すぎてゆく  空気とを蹴つてゆく  形で触れ合ってゆく  風に死んでゆく  苦しみに耐え通してゆく  疲憊とを吸いこんでゆく  八方へと衝き拡がってゆく  水底に沈んでゆく  直立してゆく  ゴツンゴツンと突きながら遠のいてゆく  色が掠めてゆく  なかに消えてゆく  猟館へと歩んでゆく  燈を目指して歩んでゆく  緊まってゆく  裏口から入って来て、帰ってゆく  沈黙が続いてゆく  側から流れてゆく  夜陰を深めてゆく  滾々と湧き出してゆく  左枝は、知らずに重ねてゆく  時、帰ってゆく  警戒しながら続けてゆく  外側から消えてゆく  それが、遠ざかってゆく  乗物を舁いてゆく  ものになりつつゆく  忍び忍び蹤いてゆく  後を追うてゆく  自分を遠ざかってゆく  家から人の出てゆく  からから踏み鳴らしながら帰ってゆく  一緒に帰ってゆく  何かひそひそと話しながらゆく  つめ、出てゆく  毎日お詣りにゆく  春の過ぎてゆく  屋形まで押しかけてゆく  場合にも持ってゆく  温存させてゆく  屈従に近づけられてゆく  社会的実体でつめられてゆく  茶を汲んで持ってゆく  喧嘩沙汰は日増しに激しくなって来るらしく、ゆく  台所へ出てゆく  外まで送ってゆく  あらしに傷みつくして、ゆく  喧嘩商売で生きてゆく  つばさにして、ゆく  櫻を見にゆく  梅を見にゆく  ことが多くなって、育ちゆく  日は経ってゆく  方に従ってゆく  方が進めてゆく  親に、売られてゆく  会員は増えてゆく  一葉のわかれ告げゆく  ただに生きゆく  往きゆかばおのがゆく  いふや落ちてゆく  ふうに游いでゆく  一夜一夜に消えてゆく  心も浮かれゆく  花と見捨ててゆく  用聞きにゆく  内に読みもてゆく  慰めにゆく  話にゆく  うつらうつらと暮れてゆく  抱へて出てゆく  身ぞと除きてゆく  男等が立ち去ってゆく  いつのまにか薄らいでゆく  本体を掴みにゆく  訊問にゆく  黒雲が垂れ下がって、ゆく  後から伸びあがって、飛んでゆく  空中をフワフワ飛んでゆく  部下が弱ってゆく  度もなく綴ってゆく  雨霰と飛んでゆく  ドンドン打ち抜いてゆく  どんどん飛ばしてゆく  怪人に迫ってゆく  キョロキョロ眺めながら歩いてゆく  世界に落ちてゆく  論文を開いてゆく  んじて生きてゆく  はてが、いきなり、ゆく  女が入ってゆく  のを抜いてゆく  日光へゆく  計算してゆく  スクスクと伸びてゆく  関係において見てゆく  莞爾と笑って死んでゆく  継続してゆく  みんな一度は、必ず死んでゆく  世界を求めてゆく  未来永遠に輝いてゆく  人は死んでゆく  から、死んでゆく  生活がうちたてられてゆく  厭世的な滅入ってゆく  因縁を生かしてゆく  これを生かしてゆく  一歩一歩渡ってゆく  トボトボと辿ってゆく  ように生かしてゆく  静かに死んでゆく  そのまま他人の生きてゆく  これにうち克ってゆく  永遠に残されてゆく  ボンヤリ人生を暮らしてゆく  用事を帯びているとも知らず、ただうかうかと暮らしてゆく  満足を見出してゆく  峯に来てみればなおゆく  熱愛してゆく  坂口の歩いてゆく  ホールを通ってゆく  足を運んでゆく  蹤てゆく  中を走ってゆく  無二無三に駈けてゆく  尖端をゆく  河内楼までゆく  悪童連が嗅ぎつけて又ゆく  時の移りゆく  花でもつけてゆく  頭を撫でてゆく  会場へゆく  全面的に分って来て、愈々わかち難く結ばれてゆく  韓紅になってゆく  すべて鮮紅色になってゆく  窓ガラスを透してどんよりと暗くなってゆく  疾走ってゆく  押戸を開けて出てゆく  室外へ出てゆく  非常口から入ってゆく  絵を外してゆく  ガスケル家へゆく  そこからグレー街へゆく  馳上ってゆく  ガスケル老人に従ってゆく  話をしにゆく  港に佇って、遠ざかってゆく  家へ返しにゆく  奉公にゆく  こんど東京へゆく  だんだん遠く隔たってゆく  時分に、着てゆく  近く、時には遠く渡つてゆく  どこまでゆく  方までゆく  どこまでついてゆく  欣んで散りゆく  不気味になってゆく  創造活動を高めてゆく  私達が生きてゆく  純潔に生きてゆく  勇気をもって進んでゆく  身を処してゆく  結婚生活も営んでゆく  困難を経てゆく  ますます減ってゆく  強固に保たれてゆく  から幸福になってゆく  それでさえ、生きてゆく  対人関係はより人間らしくなってゆく  実行しながらすすんでゆく  勉強にゆく  牢へ曳かれてゆく  水底をゆく  土を摺って逃げてゆく  死を見にゆく  なだれ押しに、帰ってゆく  彼は、これから持ってゆく  俺に打ち明け、死んでゆく  店先へ出てゆく  鉦を叩いてゆく  どんどん燃えてゆく  車に積んでゆく  死人に云い聞かせてゆく  顔に変ってゆく  格子をあけて出てゆく  私共二人だけで、眩ゆく  間を流れゆく  天鵝絨のにほひやはらかに腐れつつゆく  しろみ悩ましく過ぎゆく  鶯、腐れゆく  暮れもゆく  燃えも生れゆく  ほのかに、ひらきゆく  盲ひ、ゆく  のに生れゆく  旅しつつ燃えゆく  雲かき乱れ、重りゆく  のに消えゆく  盲ひゆく  薄闇ににほひゆく  あな暮れてもゆく  出でもゆく  薄らに沁みゆく  小舟ぞゆく  駅逓馬車跳りゆく  湯気いま懈ゆく  ただにやはらかに、くらく、まぶしく、また懈ゆく  化りぞゆく  ソプラノの沈みゆく  衣うかびつれつつ、映りゆく  点もれゆく  ごと空は、はた、なべて澄みゆく  色にほひゆく  なべに、沈みゆく  めらのゆく  ひと、腐れゆく  靄に疲れゆく  素肌に汗し熔けゆく  湿り吹きゆく  なかに、そろひゆく  街にゆく  倦じつつゆく  聴くはただ饐えに饐えゆく  そ、かのゆく  乳房日ごとにすてて漁りゆく  数添はりゆく  寄せ返し、遠く消えゆく  薔薇、暮れゆく  汝を嗅ぎゆく  褐に沁みゆく  氷載せゆく  磔負ひ駆られゆく  黄泉へ消えゆく  咳洩れて、饐えてゆく  翻訳をしてゆく  ぼろ布をためてゆく  階下から誰か昇ってゆく  一字一字入念に写してゆく  何とも言わずに立ち去ってゆく  卵酒を拵えて持ってゆく  接吻を印してゆく  徐々と死んでゆく  口へ持つてゆく  調和を楽しんでゆく  ぼんやりと流れてゆく  下へ下りてゆく  今自分から和服に着換えて出てゆく  編物をつづけてゆく  女になってゆく  とこしなへに流れゆく  カメロットへとさしてゆく  葉落ち痩せゆく  あい、そして力強く生きてゆく  なかに沈んでゆく  足どりで、決して急がずに進んでゆく  それは常に力強く流れてゆく  本質にまでせまってゆく  ために死にゆく  分家は可愛ゆく  圧迫が弱まってゆく  陽の翳ってゆく  仄暗くなってゆく  憧憬のおののきに燃えてゆく  それは衰えてゆく  それらを凝と耐え忍んでゆく  鼠色に変ってゆく  上に築かれてゆく  嶮しく暗くなってゆく  空へ流れてゆく  ところへ上ってゆく  危険をおかしてのぼってゆく  システム通り赤へ乗ってゆく  自分が入ってゆく  命に迫ってゆく  人間が徐々に殺されてゆく  夜、はいってゆく  一、入ってゆく  扉をあけて走ってゆく  のち六階へ上ってゆく  竪琴を携えてゆく  だんだん西に移ってゆく  どこへともなく帰ってゆく  遠くに消えてゆく  助けにゆく  從つて消え去つてゆく  殺人をくりかえしてゆく  誰がゆく  ように抜けてゆく  向うへ走りゆく  街上を歩いてゆく  近いうちに山を下りてゆく  東京へ帰ってゆく  方に立ってゆく  方へ引き着けられてゆく  通りを少しゆく  電話口に立ってゆく  方に上がってゆく  お座敷にゆく  招ばれてゆく  家から一緒にゆく  暖かい、ゆく  膳を引いてゆく  蹤いてゆく  風呂にゆく  一枚一枚脇へ取り除けてゆく  荒廢してゆく  黒田開拓使次官がわたってゆく  日本政府そのものが、わたってゆく  道を眺めてゐたが、ゆく  そばに寄ってゆく  暗礁を目がけて進んでゆく  どこまで募ってゆく  人を笑わせあるいは恐れさせつつ過ぎてゆく  積り太ってゆく  形を具えゆく  月は過ぎてゆく  夜が明けゆく  水脈がずっとひろがってゆく  中を流れゆく  彼は眠ってゆく  雲の移りゆく  耳にもかけないで通ってゆく  立止まらないで歩いてゆく  空中を過ぎてゆく  うちに持ってゆく  いっしょに引きずって落ちてゆく  ただ一人ではいってゆく  うちに引いてゆく  もとにのぼってゆく  生をつづけてゆく  一刻ごとに濃くなってゆく  一日雇われて出かけてゆく  出で、しだいに遠ざかってゆく  一つ一つかすかになって消えてゆく  遠くへ誘ってゆく  筋道をたどってゆく  ことに及んでゆく  色が見えてき、過ぎゆく  運命がどうなりゆく  夜曲へ連れてゆく  静かに消えてゆく  自分をさらってゆく  中を運ばれてゆく  逆境に生きてゆく  充分納得のゆく  向うを可愛ゆく  次第次第に殖えてゆく  蜂がかくれてゆく  ーんと飛び出してゆく  統率してゆく  再建を観てゆく  うちには、どうかなってゆく  組してゆく  時代をうごかしてゆく  上にゆく  秀吉の率いてゆく  秀吉のゆく  家にもゆく  夕風に転がってゆく  溶け消えてゆく  百方へ撒かれてゆく  浸透してゆく  帰滅してゆく  身体全体が滴れてゆく  這つてゆく  とつぷりと溶けてゆく  波紋を画きながら拡がつてゆく  波紋を拡げてゆく  思考力を植え落してゆく  さで暮れてゆく  それに溶けてゆく  取り直し、低く遠く落ちてゆく  絹糸程に縮んでゆく  一つ取り残されて小さく凋んでゆく  一生黒足袋をはきつづけてゆく  ところへもってゆく  自活し始めてゆく  ように喜びながら、出かけてゆく  調子でゆく  彼が老いてゆく  うちに沈み込んでゆく  雨夜は過ぎてゆく  墓参に連れてゆく  考えと、もがき死んでゆく  皆を助けてゆく  署名を願いにもってゆく  頂までやってゆく  さまに飛び込んでゆく  祝福しながら死んでゆく  それをしだいに見出してゆく  底へ沈めてゆく  代物をひっぱってゆく  激増してゆく  帆船から汽船に奪われてゆく  艱難に黙って堪えてゆく  品々は置いてゆく  室にまた上ってゆく  やり方でくり返してゆく  うちに、流れ去ってゆく  境にはいってゆく  所有してゆく  夢から夢へと転がりゆく  生命が亡びてゆく  一刻ごとに深くなってゆく  自分を吸い込んでゆく  通りすぎ空中に消えてゆく  のらくらさを、少しも変えないでやってゆく  そばにゆく  下にころがってゆく  間をうねってゆく  ことでもついにはひとりでによくなってゆく  途中でたいてい降ろしてゆく  岸に立って、遠ざかってゆく  下にすべってゆく  十字架に上ってゆく  各自にたどってゆく  それらがなくなってゆく  いっしょに陥ってゆく  下に沈んでゆく  うちに過ぎてゆく  時代に陥ってゆく  鐘、過ぎゆく  愛撫してゆく  空にすべってゆく  惘然と沈んでゆく  手を打って、出てゆく  問題へいつもわたってゆく  うちに溶け去ってゆく  惘然となり黙り込んでゆく  満足して、立去ってゆく  地平線に隠れてゆく  あとに残してゆく  クリストフはその遠ざかってゆく  中にはいってゆく  疲れた足をひきずりながら、心細くも進んでゆく  大垣から越前を越えてゆく  だんだん消えてゆく  墓参にゆく  そうにたわんでゆく  のをすぐ運んでゆく  路をゆく  二三人づつ歩いてゆく  停車場にゆく  停車場からほかへ運んでゆく  緑と、眩ゆく  やうに砕けてゆく  夕西にゆく  ように飛び越えてゆく  ズンズン短くなってゆく  小学校にゆく  向うへ逃げてゆく  適当に組合わせてゆく  推理してゆく  記述してゆく  ズカズカ這入ってゆく  ごっこを書いてゆく  質屋へ持つてゆく  圖書館にゆく  空氣に馴染んでゆく  二人でゆく  披げてゆく  だんだん箔が落ちてゆく  電氣が流れてゆく  乘つきつてゆく  極東制覇を溯つてゆく  グンと大きくなつてゆく  水面を流れてゆく  事件を繰りあはせてさがしてゆく  ものをおつかけてゆく  事務的折衝でゆく  綜合してゆく  開発してゆく  内部へと掘り下げてゆく  孤独感をおしつめてゆく  さは深まりゆく  さから鬼気が伝わってゆく  伝はつてゆく  生命を注ぎ込んでゆく  国民性を形づくってゆく  国民的特性が失われてゆく  発達させてゆく  誘導してゆく  釣瓶落としに暮れてゆく  域にまで出てゆく  行にゆく  二度三度見もてゆく  ことさまになりゆく  云々と呼んでゆく  目を転じつつ一歩々々とよじ登ってゆく  山道を登ってゆく  づ見てゆく  畠へ出てゆく  涼しげに太つてゆく  作画してゆく  スメドレイは進みゆく  独立してゆく  ハルツを目ざしてゆく  彼れが掻き分けゆく  昇天してゆく  余りとで、暮らしてゆく  外型を毀してゆく  上場してゆく  方向へ向って帰ってゆく  階段を下りてゆく  私達が寄ってゆく  地面に舞い落ちてゆく  影を逐いゆく  だんだん燃えてゆく  自らもぎ落して、逃げてゆく  鳴き立てながらかえってゆく  あらわにしてゆく  いつか浸蝕されてゆく  目にも見えず崩れてゆく  感情を持ってゆく  自分達をあらわしてゆく  展かれてゆく  口実を設けて、さっと帰ってゆく  方がぶらりぶらり歩いてゆく  空に残してゆく  じゅず玉をとおしているのでゆく  お宮にゆく  気味に覗き込んでゆく  集めにゆく  勝手にゆく  気は益々滅入つてゆく  芸術家としてかかわりあってゆく  創造されてゆく  生きかたをしてゆく  家庭をこしらえてゆく  人間としてより高まろうとして営んでゆく  なかでみのらしてゆく  幸福をましてゆく  生活を持ってゆく  生活たらしめてゆく  自然に生きてゆく  豊富にされ、高められてゆく  ひとをさがしてゆく  心がいつもそうゆく  直接産みふやしてゆく  成長しつつ生きてゆく  男性に結ばれてゆく  子を産み出してゆく  社会に働きかけてゆく  道でへてゆく  母になってゆく  地平線まで拡がってゆく  ズンズンと斬り込んでゆく  すべては溺れ込んでゆく  市価を高めてゆく  ドシドシ出来てゆく  仏壇へゆく  夜網にゆく  一所にゆく  哀れになってゆく  日々は過ぎてゆく  やり方を考へてゆく  山をこえてゆく  山道をあるいてゆく  やまや谷をさがしてゆく  夕映が薄れてゆく  陽は暮れてゆく  点人は死んでゆく  生れまた働いて死んでゆく  砂をしめらしてゆく  かたはらを離れてゆく  上からマントを着てゆく  四五歩近づいてゆく  ざよふ波のゆく  白波のゆく  顰しゆく  底を流れてゆく  山から山へと歩いてゆく  才を抱いて、埋もれてゆく  ようだった、がところどころだけまぶゆく  力がこもってゆく  土にまみれゆく  燃えひろがってゆく  差当りゆく  どこへ逃げてゆく  方まで流れかけてゆく  燃え上つてゆく  今では生きてゆく  人間の増えてゆく  人間はぐらぐらと増えてゆく  発表してゆく  一角を横切ってゆく  なかを突抜けてゆく  方へ釣上げられてゆく  ぎとろうとする、刻々に苦しくなってゆく  蠕動してゆく  彼の歩いてゆく  ものに掻き立てられてゆく  それが生きてゆく  わたしが滅びてゆく  なかに死んでゆく  靴底を流れてゆく  生産してゆく  靴下まで濡れてゆく  一角を横切つてゆく  ざわざわと揺れてゆく  流れ迄んでゆく  それを乗りきってゆく  なかに紛れてゆく  だんだん衰弱してゆく  うごいてゆく  ひききりなしに流れてゆく  づつ光線が薄らいでゆく  葉は消えてゆく  方に歩いてゆく  づつ消えうせてゆく  結論をいそがず描き出されてゆく  苦闘しつつ通ってゆく  中に融け込んでゆく  頤をもたして、過ぎてゆく  ように飛び去ってゆく  中に営々として築いてゆく  妹を奪ってゆく  中に沈み込んでゆく  筋道についてゆく  クリストフが帰ってゆく  目に陥ってゆく  ますます強烈になってゆく  そのまま燃料がなくて消えてゆく  安心して進んでゆく  彼らが移ってゆく  愉快に整ってゆく  劇場へ出かけてゆく  女を連れてゆく  切符をもってゆく  残念そうに帰ってゆく  文句へ進んでゆく  彼が訪ねてゆく  今晩はうまくゆく  波に覆われて、消えてゆく  歌に合わしてゆく  夢想をないまぜながら、相並んで進んでゆく  ますます深く沈んでゆく  影が消えてゆく  考えがもどってゆく  いっしょに集まってうまくゆく  一人ぽっちで死んでゆく  世間を見つづけてゆく  話にはいってゆく  状態でゆく  他人から孤立して、暮らしてゆく  方へ導いてゆく  近く運ばれてゆく  中に消えゆく  幽鬼中に残してゆく  室に上がっていって、すぐに降りてゆく  後方には、去ってゆく  釵が沈んでゆく  悄々と立ち去ってゆく  岩公の逃げてゆく  下町へ嫁いでゆく  逆をゆく  一枚一枚毎に息苦しくなってゆく  人間をつれてゆく  霊魂を置いてゆく  波紋を描きつつ消えゆく  行先をゆく  芝居見に連れゆく  我子よと呼びつつ走りゆく  家に帰ってゆく  流れ淀まずゆく  糸をほぐしてゆく  食つて生きてゆく  立派になってゆく  一日一日、食って生きてゆく  俺が連れてゆく  思想が、日に日に積もってゆく  いつかは死んでゆく  どんどん減ってゆく  今後どこまで落ちてゆく  取り違えをしはすまいかと恐れて、用心深く話してゆく  度を増してゆく  せり上がってゆく  老衰してゆく  対象を見出してゆく  日が暮れてゆく  政治を導いてゆく  草葉のやさしい戦ぎ、通りゆく  太陽の光に少しずつ消えてゆく  仕事をもってゆく  者らを慰め、死んでゆく  しづかにふけゆく  寢顏にふりかけてゆく  時が刻々に経ってゆく  経済問題から家庭を失ってゆく  心理とが描かれてゆく  主我的になってゆく  観念的になってゆく  心にもどってゆく  だんだん白みを加えてゆく  今日成長を重ねてゆく  勢力が強くなってゆく  漸次服属してゆく  統一を一層かためてゆく  ところとなってゆく  安固にもし、高めてもゆく  官僚に移ってゆく  個体として飛んでゆく  ように改めてゆく  現実へ働きかけてゆく  何ものかとしてもたらしてゆく  ことは、生きてゆく  円滑にゆく  風に考えてゆく  私たちは生きてゆく  若い男と女とが、ともに助け合って生きてゆく  女が生きてゆく  職業としてゆく  強靭にされてゆく  目で追い求めてゆく  ように押してゆく  峰水をのみ死にゆく  人並みに上がってゆく  ふうにも変わってゆく  ずんずん明るくなってゆく  筆を動かしてゆく  今彼を運んでゆく  水底に没してゆく  彼女に運ばれてゆく  ますますひどくなつてゆく  雲雀病院へつれてゆく  青空の中を飛んでゆく  ゆるやかにたってゆく  綱でひかれておもむろに通ってゆく  上空に消えてゆく  前に出てゆく  心を満たしてゆく  顔だちをぼやけさしてゆく  あすはいかになりゆく  いっしょに持ってゆく  自分で訪れてゆく  うちに投じておいて、なんとかやってゆく  いっしょに入り交って腐ってゆく  音もなく燃えつきてゆく  日々をとりとめもなく過ごしてゆく  戦いをつづけてゆく  生活がどうなりゆく  二人をはこんでゆく  心で帰ってゆく  アントアネットはこれからはいってゆく  いつのまにか眠ってゆく  自分から離れてゆく  それが募ってゆく  自分自身が消えてゆく  殘されてゆく  命も消えゆく  云ふのに、まして死にゆく  やすらかに眠つてゆく  方へつたわってゆく  遠くと去りゆく  それからほどなく明けてゆく  間話しこんでゆく  だんだん地面にめり込んでゆく  開拓しつつ進んでゆく  私がこれから書き記してゆく  ことから書き出してゆく  妻が出てゆく  普通にばかりきちんきちん運んでゆく  時間が刻々にたってゆく  しずかに死んでゆく  経営上維持してゆく  読者を捕えてゆく  人よりもゆく  粉がまじってゆく  門近くに出てゆく  一日ずつふえてゆく  心につきあててゆく  上流へ遡ってゆく  吸収して肥え育ってゆく  肉は痩せてゆく  父母はまたこの栄えゆく  家から離れてゆく  馬を買って、喜んで引いてゆく  損がゆく  遥かになりゆく  夜も明けてゆく  空が白んでゆく  消しにゆく  探り足でゆく  表に出てゆく  底へ帰ってゆく  出来事を取り上げてゆく  直接取り上げてゆく  観察して描いてゆく  自分から作ってゆく  参加してゆく  あと追うてゆく  上へ、と逃れゆく  われら生き伸びてゆく  ゆっくり書いてゆく  自己を育ててゆく  下に逃げ込んでゆく  増長してゆく  問題にぶつかってゆく  中も荒れてゆく  力は、しだいに磨り減らされてゆく  時々刻々に移りゆく  土地に、もどってゆく  りっぱに切りぬけてゆく  ほうから出かけてゆく  階に降りてゆく  階段を上がってゆく  こちらから進み出てゆく  勇敢で、まっすぐに進んでゆく  戦いをなしてゆく  完成してゆく  モークが帰ってゆく  彼らなしに済ましてゆく  ために死んでゆく  フランスでよくやってゆく  望みどおり死んでゆく  事務所へ急いでゆく  尊敬し合ってゆく  隠退して死んでゆく  一滴ずつ涸れてゆく  祖国は死んでゆく  死によって死んでゆく  上策で、きっとうまくゆく  松明を燃やし去ってゆく  それは、開けゆく  一部分は歩いてゆく  ほうへ運ばれてゆく  ように担いゆく  ふけにふけてゆく  近く互に見入りながら、消えてゆく  独り踊ってゆく  上を這ってゆく  享楽は薄らいでゆく  具体以上のものにまで及んでゆく  力でどうにか生きてゆく  力で生きてゆく  朝霧をきつてゆく  襲はず、注ぎ込んでゆく  しだいに暮れゆく  夜のふけてゆく  夜がふけてゆく  いっしょに立ち上ってゆく  音などの上ってゆく  それに助けられてゆく  皇子たちがお殖えにもなってゆく  それだけでもうまくゆく  ますます烈しくなってゆく  聲に呑まれてゆく  保持してゆく  海風に散つてゆく  歸ツてゆく  晝寢でもしてゆく  ツてゆく  声に呑まれてゆく  帰ツてゆく  昼寝でもしてゆく  中にゆく  廻りにゆく  ことなしに重くばかりなってゆく  地位を得てゆく  心に変わってゆく  さも紛らされてゆく  ます来訪者が少なく、寂れてゆく  危険性がはぐくまれてゆく  皆死んでゆく  機嫌が直ってゆく  露が消えてゆく  そばで泊まってゆく  声々田間一路横にゆく  年月とともに増してゆく  ことでそこなってゆく  菊、衰えてゆく  交際を求めにゆく  一番にゆく  霊岸島まで練ってゆく  肩担いに担ってゆく  音でけたたましく囃してゆく  勢いにばかり寄ってゆく  お年がゆけばゆく  音波の遠く広がってゆく  交情も隔たってゆく  奥座敷へ導かれてゆく  男手で育ててゆく  そちらへ迫ってゆく  候へば、読みゆく  今開いてゆく  秋がふけてゆく  いつか済んでゆく  今夜は泊まってゆく  生徒はもう浮きたって、ごぼごぼと舞い上ってゆく  そこを通りゆく  まま、次第に遠ざかりゆく  お話してゆく  情に変ってゆく  ちょっと髪床にゆく  街へ出てゆく  今しも徐々に通りすぎてゆく  事がうまくゆく  許りゆく  裏傳ひにゆく  言つてゆく  恋をもり立ててゆく  顔は痩せてばかりゆく  裏伝ひにゆく  商品化されてゆく  持続してゆく  結合してゆく  追究してゆく  一角ヒロシマで盛りあがってゆく  急に拡がってゆく  距離をひらいてゆく  往来をすこしゆく  なかに見せ、忽ち通りすぎてゆく  種となってゆく  それらを経てゆく  ここから出発してゆく  東京に出てゆく  手紙を差し入れてゆく  新聞社へ連れてゆく  社交界に広まってゆく  新聞を読んでゆく  磨滅してゆく  医者が帰ってゆく  毎日繰り返されてゆく  空を過ってゆく  お前が残してゆく  流れに従ってゆく  生命で養ってゆく  生命を養ってゆく  太陽が沈んでゆく  ほうから訪ねてゆく  ちょっと挨拶をしてゆく  堕落し、死んでゆく  中に没してゆく  彼女が帰ってゆく  身を投げ出してゆく  反抗してぶつかってゆく  みずからも死んでゆく  世をながめてゆく  どこに運ばれてゆく  思い出があるので、いっそうそうなってゆく  ますますよくなってゆく  男なしで済ましてゆく  一人で飛び込んでゆく  ほうへ伸び上がってゆく  光が消えてゆく  しその死んでゆく  彼らは、その死んでゆく  下界に墜ちてゆく  廻わされてゆく  一つ一つと失われてゆく  増殖にすりかえられてゆく  利潤を吸いあげてゆく  わだちにかけてころがってゆく  着実にすすみゆく  的に守られてゆく  かおとしになってゆく  殘して死んでゆく  海みだれゆく  奧に浮き暮れてゆく  指にふれてゆく  廊下を眠りながらゆく  吸はれてゆく  下に降りこめられて暮れてゆく  城だとまどろみながらゆく  狼はゆく  迷はしてゆく  眼を沈めてゆく  あふれる河が流れてゆく  泣きながら消えてゆく  うつつに歩いてゆく  空洞を流れてゆく  一人どこへゆく  記憶をにほはしてゆく  天日樣目掛けて飛んでゆく  點線をつづくつてゆく  あれ光がふえてゆく  力が増してゆく  いつでもとりとめなく生きてゆく  唯だ流れてゆく  波間に溺れゆく  風に逆うてゆく  生物をしをれ返へしてゆく  君よめげず出し惜しまず燃えてゆく  なかに進みゆく  だれもが悪くなってゆく  心の乱れてゆく  川へ流れてゆく  ことを思ってゆく  人のたちまち衰えてゆく  皆合理的にばかりなってゆく  役割を果してゆく  ピカデリーが進んでゆく  芝居に進んでゆく  僕は歯痒ゆく  リズムに乗つてゆく  ところをつぎつぎにゆく  やうにサッとぶつかつてゆく  物に移してゆく  文学性を高めてゆく  仕事としてみてゆく  芸術としてつくり出してゆく  楽しみにゆく  移り変りを考へてゆく  地でゆく  つて俳優自身が大きくなつてゆく、育つてゆく  後方に逃げてゆく  内地に帰ってゆく  頻繁に帰ってゆく  気候があせてゆく  夜の明けてゆく  仏勤めにやつれてゆく  話に触れてゆく  暴露されてゆく  場所がずるずると深く沈んでゆく  激情的で、うつりゆく  発揮してゆく  きっかけをつかんでゆく  共感を与えてゆく  宰領してゆく  手元を引き締めて暮らしてゆく  扶持米で立ててゆく  へたぐされしてばたばたと墜ちてゆく  年々枯死してゆく  左岸づたいに上ってゆく  それへと変ってゆく  稲妻形に登ってゆく  雲にかくれてゆく  程度に、薄らいで消えてゆく  是娘を連れて、ゆく  黄石公とはゆく  鷹を追ひかけてゆく  ものであり、或はひろがりゆく  章を読んでゆく  飛石伝いに辿ってゆく  態度を押し進めてゆく  作品も死んでゆく  一字一字連ねてゆく  奈落へ沈んでゆく  社会風潮とともに劣ってゆく  言葉となってゆく  自動車を呼んで、すっと消えてゆく  音を立てながら閉まつてゆく  任務を果して出てゆく  廊下を段々遠ざかってゆく  仔細に追ってゆく  針をぶつけてゆく  一針一針と縫ってゆく  から無限につづいてゆく  離反して、一方で繋がれてゆく  収入がなくなって戻ってゆく  自分を洗って流れ走ってゆく  しず心が失われてゆく  ひろ子をつれてゆく  配給所へゆく  足早によってゆく  ことなく過ぎてゆく  階段をおりてゆく  手につながれて動いてゆく  そちらへ辿ってゆく  経歴書、出してゆく  電気溶接学校ときいてゆく  彼女が話してゆく  所からじっと、降りてゆく  包帯してゆく  単独で進んでゆく  つぎには、なおつづけてゆく  万事うまくゆく  熱情を増してゆく  熱情は、比較的減じてゆく  柄を握りしめて、死んでゆく  彼らを引きずってゆく  一足飛びに進んでゆく  酒屋などにはいってゆく  池から池へ通ってゆく  オリヴィエは沈んでゆく  訳がわからないで、引っ張られてゆく  習慣によって歩いてゆく  生命が死んでゆく  夕空にすべりゆく  中へつき進んでゆく  萎えしぼんでゆく  小早く掠めて遠ざかってゆく  寝床にやってゆく  台所へはいってゆく  いっしょに沈んでゆく  一日がしだいにたってゆく  争いもせず溺れてゆく  彼は今にも消え失せてゆく  喜びは来たかと思うと去ってゆく  腕に抱かれて眠ってゆく  竜巻に包まれて通りゆく  われわれを運び去ってゆく  中へと撓まずにふたたびのぼってゆく  真すぐにのばしてゆく  力と闘ってゆく  うからだんだん沈没しかけてゆく  期待しながら揺られてゆく  早々に降りてゆく  改札口を出てゆく  路をたどってゆく  暇乞いにゆく  今夜河豚を持ってゆく  倍久、ゆく  現状を続けてゆく  ようにして昇ってゆく  猛烈に追っかけてゆく  船長はその逃げてゆく  却って弱ってゆく  分だけ持ってゆく  ピューをおいてゆく  後に残してゆく  そばを通ってゆく  私は、入ってゆく  中へ下りてゆく  私は急いで駆けてゆく  場所へ駆けてゆく  航海はうまくゆく  ことがあっても出てゆく  風上船首へと走ってゆく  六人を残してゆく  私が走ってゆく  前進していたし、進んでゆく  藪を押し分けてゆく  ところまで走ってゆく  とこへゆく  何事もなく次第にすんでゆく  波に乗ってゆく  波窪へ降りてゆく  狼を滑り抜けてゆく  ずり下ってゆく  方へ傾いてゆく  ように刻々に違ってゆく  下へ低く動いてゆく  一人一人が出てゆく  宝を探しにゆく  有様に残してゆく  日に近づいてゆく  者は、次第にうわずりゆく  ならいにゆく  風に散りゆく  方を打ち見やれば、明けゆく  これを掻き乱しゆく  ほうさして飛びゆく  帆を下ろし漕ぎゆく  誰ぞや、指してゆく  まま死んでゆく  誂へ、承りてゆく  傳ひゆく  済でゆく  最初であるから一念其処へゆく  七八丁もゆく  近親をたよってゆく  席へゆく  動的にくりひろげられてゆく  返信を書いてゆく  随って切ってゆく  頁を切ってゆく  上に立って、ゆく  寸断されつつ流れ蠢いてゆく  メンバー等々から出来てゆく  みごとに引離してゆく  群れのごとく、逃げ去ってゆく  生は去ってゆく  ほうへのぼってゆく  彼が帰ってゆく  小山を、曲がりくねって降りてゆく  順従になってゆく  苦難を通ってゆく  間を読みつづけてゆく  ように引き連れてゆく  想像してゆく  ジョルジュは帰ってゆく  ますます近づいてゆく  接触が、消えゆく  年を取ってゆく  ますます強情になってゆく  手を取って進んでゆく  背後に遠く残してゆく  力によってはいってゆく  中に降りてゆく  夢中に進んでゆく  中に、逃げ込んでゆく  うちに消えてゆく  日光に熟してゆく  子孫を運びゆく  時とともに流れてゆく  眼には過ぎ去ってゆく  血まみれになってたどりゆく  流れにさらわれてゆく  あなたを運んでゆく  岸に定めて、進んでゆく  方向に進んでゆく  形成してゆく  具体化してゆく  提出してゆく  破綻してゆく  条件を勇ましく掴んでゆく  ユラユラ蠢いてゆく  夜道を走つてゆく  明らかに転びつつ流れてゆく  静かさを破ってひっきりなしに続いてゆく  松林へはいってゆく  耳辺を掠めてゆく  趣に変ってゆく  喉を下ってゆく  上りつつ翔ってゆく  建設されてゆく  ゆっくりゆっくり歩いてゆく  ことことことこと、走ってゆく  真直に走ってゆく  日本人は、暮してゆく  綺麗になってゆく  町に触れ流してゆく  人力車を担いでゆく  浮橋を渡ってゆく  中へきえてゆく  波が引いてゆく  町を指して帰ってゆく  何だろうと思って寄ってゆく  ようになってゆく  検分してゆく  方へ伸びてゆく  胸へ上げてゆく  意志に反してじりじりと上ってゆく  上へ上ってゆく  運動を起してゆく  行動へじりじり引込んでゆく  方へちろちろと流れてゆく  左に廻してゆく  気力が衰えてゆく  下に滑り落ちてゆく  朗かになって帰ってゆく  先から先へ考えてゆく  谷間をみわたすと、段々と低くなってゆく  露を落としてゆく  薬を取りにゆく  出鱈目になってゆく  灯でいろどられてゆく  小川に沿うてゆく  私はなお思う、古くして滅びゆく  大沢へゆく  張り残してゆく  等高線をゆく  どす黒い霧で、ゆく  思ひ出してゆく  権力からヒューマニティーが失われてゆく  中に出てゆく  あたしは生きてゆく  肉体は崩れてゆく  舌が伸び、伸びては縮みしつつ昇ってゆく  方向に走つてゆく  おいおいと暗くなってゆく  何まもる吾虹もまた消えゆく  人ながれゆく  一枚二枚と少なくなつてゆく  底にまでふれてゆく  自覚に訴えかけてゆく  業をもしてゆく  資本主義化してゆく  成長させ高めてゆく  破綻なくいとなんでゆく  完成されてゆく  男を愛してゆく  男女が結ばれてゆく  前進させてゆく  一歩一歩とおしすすめられてゆく  成長にかえってゆく  現実を写してゆく  支離滅裂に流れてゆく  限りとっくんでゆく  弁護によって成り上ってゆく  うちにとけてゆく  形にまとめてゆく  問題は益々こんがらかってゆく  ちりぢりに別れゆく  喫ってゆく  菊畦を践んでゆく  駆け足で、なめつくしてゆく  鳥は飛んでゆく  空へと飛んでゆく  ときに、遠くゆく  町へ連れてゆく  青空を飛びゆく  かなたに没してゆく  巧みに動いてゆく  スタスタと出てゆく  自分ひとりを支えてゆく  帆が悠々と滑りゆく  内容を盛って、すらすらとさばいてゆく  接触してゆく  方へばかり向いてゆく  飜訳してゆく  底にでも沈んでゆく  紙片をめくってゆく  立かへりゆく  江門へゆく  変形されてゆく  中に陥ってゆく  身体でぶつかってゆく  のを買いにゆく  光輝を放って眩ゆく  家路をさして帰つてゆく  寢ながらくれてゆく  地に落ちてゆく  奧地へゆく  つて、逃げてゆく  かなたへ去つてゆく  なかに流れてゆく  岩間を突きあたり突きあたり流れてゆく  ファーブル昆虫記を読み続けこれからもまだ読んでゆく  力でもつて産み出されてゆく  山へ登ってゆく  竹が、うるさく茂って、掻き分けてゆく  海峡を押し切ってゆく  方へと下りてゆく  草むらを転げてゆく  ボツボツ飛んでゆく  岩壁を這ってゆく  空に燻ってゆく  放射してゆく  山越しにゆく  しめやかになりゆく  手欄をこすって降りてゆく  動坂を下りて、ずっとゆく  駅へゆく  右へ入って、どうにかしてゆく  崖についてゆく  ガシャンとつたわってゆく  汽車を見にゆく  動物園にゆく  春霞みを衝いて出てゆく  間は、そのゆく  物にぶつかってゆく  上を流れてゆく  限り何にでもぶつかってゆく  眠りから醒めてゆく  ゆっくり休んでゆく  私から好きこのんでゆく  ただ後からついてゆく  ゆっくり昇ってゆく  雪国へ舞い戻ってゆく  雑木若葉へひろがつてゆく  んたうを持つてゆく  なつて流れてゆく  のへゆく  今朝はしゆく  けふも暮れゆく  巻煙草一本のゆく  未明起床、明けゆく  此樣もしたら出てゆく  顏見にゆく  何程でゆく  爆音のうつりゆく  花ざかりをゆく  中間も常に動いてゆく  顔から血のひいてゆく  機械に似てゆく  組織を進めてゆく  五年続けてゆく  没落してゆく  職場へゆく  謙一が出てゆく  上陸してゆく  人生に立ちむかつてゆく  發してゆく  生活へ進んでゆく  青少年の育ってゆく  生活をうちたててゆく  鏡臺、じゆくじゆく  私が這入つてゆく  びせはしさうに出てゆく  私が這入ってゆく  そうに出てゆく  狸寝入りをしてゆく  室に上ってゆく  それが次第に昂じてゆく  清らかにゆく  故郷も大きく育ってゆく  統一してゆく  野路をゆく  何となく求めつつゆく  次から次へと移りながら、消えてゆく  同様に、散りゆく  捉へて動きゆく、重なりゆく、高まりゆく、流れゆく  水の流れゆく  香水の移りゆく  高原をゆく  秘庫へ、いよいよこれから分け入ってゆく  中心にゆく  渦にのってゆく  島までゆく  ものを引いてゆく  絶海をゆく  星影がしだいに消えてゆく  途なく流れてゆく  中央山脈を縫いながら、するするのぼってゆく  日本へゆく  お家へゆく  なかを進んでゆく  ことから結ばれてゆく  島、ゆく  ますます二人を近附けてゆく  上空をゆく  外側へと巻いてゆく  速力を早めてゆく  ものを詰めてゆく  瀬を流れてゆく  渦中をゆく  だんだん痴愚になってゆく  ため減退してゆく  いま重慶へ飛んでゆく  ウンコを置いてゆく  文学に入ってゆく  筋を運んでゆく  倒壊してゆく  泡となって消え去ってゆく  小説をかいてゆく  前途のひらけてゆく  恋と知って、悩み、育ってゆく  何でもねっちりと熱してゆく  結婚話をすすめてゆく  召使いとなって去ってゆく  芸術家の生きてゆく  面では、進みゆく  心をひきつけてゆく  子供から大人にうつりゆく  ものを払いのけてゆく  男と女とがかかわりあってゆく  生活をたててゆく  打破をもとめてゆく  人生を見出してゆく  描写にひろげられてゆく  懸隔が日に日に大きくなってゆく  作品の創られてゆく  そこを生きてゆく  それから先にきりひらいてゆく  ようにもたれて、生きてゆく  地に生かして、そして死んでゆく  新しい時代を画してゆく  ものを買ってゆく  うちはめてゆく  利得を得てゆく  自立に向ってゆく  創作されてゆく  それとして働きかけてゆく  手法を益々磨いてゆく  態度とで扱ってゆく  世わたりをしてゆく  企業として伸びてゆく  密告されてとらわれてゆく  確保しようとして進んでゆく  社会的にとりあげてゆく  世界に盛ってゆく  仕事してゆく  自信、生きてゆく  女が働いて生きてゆく  経済変調によって失われてゆく  愛を守ってゆく  高め実現してゆく  生活へ結ばれてゆく  曲線を描き出してゆく  料理してゆく  力としてふりそそぎ、つちかわれ育ってゆく  悲劇はくりかえされてゆく  根さえ掘りかえされてゆく  文学的存在を守ってゆく  対手にわからせてゆく  ものが奪われてゆく  人間にしてゆく  ものとなってゆく  仕事をつづけてゆく  条件を創ってゆく  関係がつくり出されてゆく  兵になってゆく  思考力を失ってゆく  ところへ出てゆく  角度で結ばれてゆく  作品の書けてゆく  出版されてゆく  のびやかにされてゆく  民主主義にうつってゆく  生活の実際としてゆく  地盤をもって拡げられてゆく  社会になってゆく  希望を大きくもり立ててゆく  経験してゆく  やうに奪はれて、死んでゆく  海岸にゆく  志を注いでゆく  思想そのものだけを遺してゆく  枝を生じてゆく  文学を生み出してゆく  自覚してゆく  再現してゆく  命を与えてゆく  一を産み出してゆく  婦人が負うてゆく  卵が可愛ゆく  道に立って進んでゆく  向上心も互にわけ合って育ってゆく  こととして守ってゆく  好奇心に投じてゆく  信念にまで育ってゆく  彼らを育て導いてゆく  力がひとりでにしぼんでゆく  祈りによってのみ強められてゆく  種類をかえてゆく  のもふやしてゆく  毎日毎日訴えつつ育ててゆく  霊智にまですすみゆく  子供をやしなってゆく  体外に出てゆく  ように造ってゆく  讃美となってゆく  一つそのゆく  社長室にはいってゆく  隔日に出かけてゆく  どこかへ逃げてゆく  僕にかければ、すぐに飛び出してゆく  まま、泊ってゆく  足元を照らして登ってゆく  徐ろに晴れてゆく  ますます勢を増してゆく  ところへ沈んでゆく  庭に長く伸びてゆく  奥へ沈み込んでゆく  上を滑ってゆく  それが次第に色濃くなってゆく  球を突いてゆく  軒から軒へ通りすぎてゆく  何かに引きずられてゆく  机に凭れながら更けてゆく  役所に連れてゆく  一こんなに重くちゃ、これから担いでゆく  旅を続けてゆく  着物を買いにゆく  ために買ってゆく  夜詣りにゆく  今夜から一緒にゆく  冷びやと流れてゆく  わし一人でゆく  誘いにゆく  夢のように駈けてゆく  まにまに流れてゆく  楓が低く繁って、暮れゆく  酒買いにゆく  門までひいてゆく  わしもきっと拝みにゆく  目あてに生きてゆく  前までたどってゆく  頼長のゆく  青侍たちが運んでゆく  灯を奪ってゆく  問い進んでゆく  ように靡いてゆく  北にむかって辿ってゆく  女と連れ立ってゆく  彼の踏んでゆく  女子を誘ってゆく  夜を択んでゆく  魔道へ引き摺られてゆく  一枚ずつ剥げてゆく  廊下を伝ってゆく  静かに歩んでゆく  外へ消えてゆく  方から湧き出して、飛んでゆく  しかも別れてゆく  気にも留めずに歩いてゆく  まん中へ進んでゆく  玉藻のゆく  二人が列んでゆく  一人でたどってゆく  後をつけてゆく  方へ怪しく引き寄せられてゆく  宇治へゆく  山科へゆく  地獄へでもきっとゆく  ものさえ光っていて、よく見れば見るほどに小さく消えてゆく  方へ去ってゆく  道は覚えてゆく  こんど私がきっとゆく  物を云ってまで、借りにゆく  変へながら昂まつてゆく  前をちょこちょこ歩いてゆく  言葉を裏づけてゆく  泣き寝入りで出てゆく  人が出てゆく  秘密と戦ってゆく  荒らしてゆく  何か掠めてゆく  なかに吸込まれてゆく  俺なりに生きてゆく  徴用にゆく  社会にのばしてゆく  竝んでゆく  朝靄みちにうすれうすれゆく  水流れゆく  黄昏れゆく  渦をまいて、だんだんと高く舞いのぼってゆく  一行は、だんだんと開いてゆく  科学小説時代へ持ってゆく  次へのこしてゆく  説明してゆく  者はたびたび出てゆく  通りへ出てゆく  花になりゆく  連歌化してゆく  理会がゆく  ピーンとひびいてゆく  スッ飛んでゆく  一散走りに引っ返してゆく  穴を掘ってゆく  穴は、見るまに大きく掘りさげられてゆく  そばから横へはこんでゆく  おろしてゆく  闇へ消えこんでゆく  手もとへゆく  のち、あとずさりにさがってゆく  眼をまるくしてさがってゆく  紙を剥がしてゆく  ように読んでゆく  肩へかついでゆく  追従たらたらについてゆく  妻恋坂を駈けておりてゆく  妻恋坂をすっとんでゆく  これはたちさってゆく  ドンドンスッとんでゆく  灌木を分けてつきすすんでゆく  足もとを照らしてゆく  ままさがってゆく  まりを重ねてゆく  ブラブラ歩いてゆく  一団になって練ってゆく  友達とでも話しにゆく  胸をついてゆく  ことをつぶやいてゆく  士と、しきりに話しこんでゆく  金を借りにゆく  濃淡こまやかに筆を運んでゆく  ところへ運んでゆく  屈りゆく  傘を持つてゆく  からだがじりじり焼けてゆく  まま、立ち去ってゆく  跫音が遠ざかってゆく  金剛寺坂をさわいでゆく  怒りに、つつまれてゆく  ゆくところへゆく  ふたりとも黙りこんでゆく  糊口が立ってゆく  だんだん遠のいてゆく  夢の中へとけこんでゆく  ほうへ押されてゆく  利を上げてゆく  両足を引きずってずり落ちてゆく  音をたててくずれてゆく  松屋惣七が近づいてゆく  めえはこれからどうしてやってゆく  女を出して、どう持ってゆく  あいだをゆく  始末をしてゆく  櫓拍子いさましく通ってゆく  時持ってゆく  箏を抱えてゆく  のだろうと出かけてゆく  水を断ってゆく  聴くものも、消えてゆく、去りゆく  軌道に乗って、乗りだしてゆく  恋人とさえ呼んでいたが、育ちゆく  一緒に走ってゆく  案とかで、登ってゆく  智恩院へゆく  ちょっと会釈して出てゆく  警官が、出てゆく  身体検査をうけてぷりぷりしながら出てゆく  検査をうけて出てゆく  親子は出てゆく  ステッキをもって出てゆく  誰がすき好んでゆく  あなたを養ってゆく  かまわず出てゆく  解剖してゆく  一周してゆく  機能を営みつづけてゆく  事件をさばいてゆく  向うまで歩いてゆく  都を落ちてゆく  主人のゆく  肩でぶつかってゆく  ふちが白くなってゆく  疑いをつきつめてゆく  動坂へゆく  伸子はなつかしみをもって歩みよってゆく  三人のゆく  それから見にゆく  玄関に出てゆく  素子にひかれてゆく  伸子は、また歩みぬけてゆく  安全に生かして貰ってゆく  形で生かしてゆく  電車の走ってゆく  顔をそむけながらのってゆく  畳廊下へ出てゆく  食堂へ戻ってゆく  話をすすめてゆく  中にない合わせてもってゆく  事実そうしてゆく  反覆で過ぎてゆく  ぞろぞろ東京駅に入ってゆく  日曜にでもゆく  それがあれば、ひとりでに儲かってゆく  要求してゆく  街頭をころがってゆく  貧富の差を生み出してゆく  伸子が出て見にゆく  伸子が入ってゆく  昼食に立ってゆく  うちにも追ってゆく  それはすててゆく  ようとして闘ってゆく  崎へゆく  越智に迫ってゆく  越智とつき合ってゆく  保が生きてゆく  北海道へゆく  横手からガードをくぐってゆく  どっちへゆく  自分をあらわしてゆく  関係へすすめてゆく  頬ざしにしてつるしてゆく  ひとごとでなく迫ってゆく  自分を追い立ててゆく  こんど外国にゆく  外国へゆく  一粒一粒ととおしてゆく  カレーニンに迫ってゆく  からだをよせてゆく  方向を導き出してゆく  霧がはれてゆく  本に戻ってゆく  ますます寡頭化してゆく  積極的に離れてゆく  招かれざる客としてゆく  家なりに転廻してゆく  二人がゆく  温室をみにゆく  女でゆく  ソヴェトに変ってゆく  素子を誘ってゆく  伸子のゆく  間へあがってゆく  震盪され、動いてゆく  あとへゆく  外国へもゆく  あなた外国へゆく  才能をみとめられてゆく  窓外にジリジリと移ってゆく  自動車が走ってゆく  わきへゆく  俥やらに乗るより、歩んでゆく  いつどこへ引越してゆく  二十日も泊り込んでゆく  二度呼びにゆく  植木を並べたってうまくゆく  以上は、とてもうまくゆく  こちらからわざわざ訪ねてゆく  馳走になってゆく  それに気付きませんでしたけれど、取り急いで帰ってゆく  馳けつけてゆく  そこにゆく  親子三人が食ってゆく  ことに成りゆく  心では暮れてゆく  空気、更けてゆく  先が冷えきってゆく  円滑さが失われてゆく  容態は次第によくなってゆく  方に傾いてゆく  啓介は逃げてゆく  方へ沈んでゆく  冬から春に移ってゆく  眼覚めてゆく  岡部君がよくなってゆく  魂が次第に醜くなってゆく  深みへ落ちてゆく  何処まで汚れてゆく  私は生き上ってゆく  魂が醜くなってゆく  私が生きてゆく  写生にゆく  理解がゆく  仕事を行ってゆく  気分で遠ざかってゆく  満足して空しく消え失せてゆく  魂神とに、今沈みゆく  廓を出てゆく  今、死んでゆく  彼らは、刻々に弱ってゆく  一処に引越してゆく  そこからぬけ出してゆく  商品製造につかわれてもゆく  間にかくなりゆく  行動してゆく  石のあひをゆく  傳はつてゆく  其儘玄關を出かけてゆく  よそに出懸けてゆく  無理がゆく  間を歩いてゆく  常磐木を分けてゆく  方角へ走ってゆく  川をつたってゆく  それを伐り出して盗んでゆく  素直に出てゆく  あとを追っ掛けてゆく  千葉県へゆく  退転してしまって、そのゆく  ことになったが、そのゆく  女のゆく  春と共に衰えゆく  ゆつくり遊んでゆく  清書してゆく  殘つてゆく  なほ詮じてゆく  自然に痩せてゆく  ゆなり青みゆく  肥料ききゆく  明るみへまつてゆく  飼料を刈りにゆく  水神樣にゆく  しらうめの褪せゆく  失つてゆく  花の散りゆく  雨のゆく  たづね歩いて、過ぎ去り過ぎゆく  日ましに冴えてゆく  燃える樣にとも、または、死にゆく  擴がつてゆく  ぢはつてゆく  ぬればさめゆく  こころ澄みゆく  歌か詠みゆく  一生進んでゆく  さを忘れてもをるゆく  これだけ借りてゆく  これで押してゆく  吸ひ取られてゆく  夜をひびき冴えゆく  まひ上つてゆく  渡つて少しゆく  山の根をゆく  一杯二杯と重ねてゆく  淨土院へゆく  一二町もゆく  處から左に折れてゆく  西北へゆく  畑を見てゆく  かしこ見てあるほどに薄らぎてゆく  道ゆけばゆく  下に沿うてゆく  海沿ひにゆく  峠を越えてゆく  それを越えてゆく  不安を強め確かめてゆく  整理にゆく  關西方面へ逃げてゆく  坂路を降りてゆく  私はよく出かけてゆく  原を越えてゆく  原を横切つてゆく  わしたちはどうして生きてゆく  幸福をのせてゆく  向うに沈んでゆく  狐葛の葉が飛んでゆく  夫は去りゆく  あとつめたくほの白みゆく  山道をゆく  砂丘を降りてゆく  ひねもすはしりゆく  づしき書物を破り過ぎゆく  觸れゆく  あたりまえに行ってゆく  方が可愛ゆく  添ひゆく  われ知らずに離れ去ってゆく  それを讀んでゆく  聲を寫してゆく  一緒に生きてゆく  南アルプスをゆく  換へつこをしてゆく  手順よく運ばれてゆく  ことから掘下げてゆく  さに落ちてゆく  近所へあづけてゆく  幸福にうまくゆく  ところへ持つてゆく  子供達は走つてゆく  輝きは溢れていないと、更に一層ゆく  うち立ててゆく  ものとして過ぎてゆく  一緒にひっくるめて感じてゆく  克服してゆく  動きになってゆく  相談して明るくやってゆく  政治を行ってゆく  勤めにゆく  立場から政党を選んでゆく  穴へ棄てにゆく  太陽にとかされてゆく  少女としてふれてゆく  女性として伸びてゆく  苞をやぶってゆく  機能力をつよめあってゆく  ところからこそ変ってゆく  行為されてゆく  荷物はそっくり置いてゆく  誤字を直してゆく  みみずを取りにゆく  話をきき、出てゆく  釣りにゆく  釣りになんかゆく  それをつれてゆく  空を飛んでゆく  私は読みゆく  中へ溶け込んでゆく  点と消えゆく  空を滑りゆく  張りきつてゆく  部屋へ這入つてゆく  皆んなうまくゆく  麻油を訪ねてゆく  潮が引いてゆく  話をもちかけてゆく  領域を護りとほしてゆく  方まで出てゆく  叫びながら歩いてゆく  形成されてゆく  テンポで書き流してゆく  信念をぐんぐん押し通してゆく  愛情に移り変ってゆく  花の腐つてゆく  私を棄てて腐つてゆく  旅してゆく  鳥のゆく  づんづんと私を作つてゆく  自分が伸びてゆく  あなたが育つてゆく  度に、ゆく  あとはすらすらと切りぬいてゆく  夜深くなりゆく  組織してゆく  方へひたすら伸びてゆく  あきらかにしてゆく  オーケストラに呼びかけてゆく  金でまかなってゆく  発見されてゆく  つっかけて、のこのこ出かけてゆく  山田は泊ってゆく  だんだん痩せ窶れてゆく  馬が、こっとりこっとり歩いてゆく  しょんぼりと開いて、こっとりこっとり歩いてゆく  世界に縮めあげてゆく  虚空へ大きく拡がりゆく  何処かに出かけてゆく  彼に挑んでゆく  会ひにゆく  なにと成りゆく  のがついてゆく  若松に入ってゆく  山の上へ飛んでゆく  なかをどうにかかうにかくぐり抜けてゆく  日が沈んでゆく  咄嗟にもう突っこんでゆく  扉にぶっつけてゆく  彼に飛びついてゆく  青葉になりゆく  梢涼しげに茂りゆく  先へ立つてゆく  裏をたどりゆく  棲居へと辿りゆく  声をそろえて歌ってゆく  いま下りてゆく  中に入ってゆく  村人が探しにゆく  一歩一歩踏みこんでゆく  アレ訪ねてゆく  徘徊してゆく  夜の更けてゆく  行先を辿ってゆく  光団は、放れてゆく  函卓子が、だんだんと低くなってゆく  沈下してゆく  壁をすりながら上ってゆく  どこへ向けて流れてゆく  馳けりゆく  冷くなってゆく  焦点を合わせてゆく  天空にとびだしてゆく  だんだん遠くに小さくなってゆく  尻餅をつきながら転げ落ちてゆく  彼は追駈けてゆく  上昇してゆく  彼が入ってゆく  口を持ってゆく  下に墜ちゆく  ようにして駈け下りてゆく  気象統計を調べてゆく  雷雨の通ってゆく  移植されてゆく  ピカピカ閃光を放ちながら舞い上ってゆく  テクテクと歩いてゆく  ドンドン飛んでゆく  五日前からドンドン遠くなってゆく  ドンドン取り残されてゆく  すき間を補ってゆく  集団農場に向って走ってゆく  集団農場員となってゆく  加入させてゆく  社会主義化されてゆく  鼓舞してゆく  芸術的記録にまとめ上げてゆく  森を渡つてゆく  たねとなりゆく  霜を踏みゆく  榾火のけむり出でてゆく  這ひ出してゆく  果もなくひろがつてゆく  一条に転げてゆく  靄につつまれてゆく  肩をすぼめてゆく  間に達しても動いてゆく  まま別れてゆく  軌りゆく  万事が移りゆく  積取ってゆく  たつきをもとめてゆく  ひさしへ移つてゆく  黄ろくなりかけてゆく  空想のちからを減らしてゆく  交渉なしに生きてゆく  名園の廃れてゆく  耳もとを忍んでゆく  日を稼いでゆく  感謝をもち続けてゆく  ただ大きくなってゆく  一刻み一刻みにのびてゆく  像を刻んでゆく  床へ置いてゆく  もう一度病人を見下し、出てゆく  ところまで押してゆく  顔を入ってゆく  母親が帰ってゆく  空港にゆく  生活程度も上げてゆく  足どりをはこんでゆく  正確にすすめられてゆく  頁を追ってゆく  位拡ってゆく  先を辿ってゆく  サークルをつくってゆく  決定的闘争を高めてゆく  窓外にうつりゆく  下にさがってゆく  床屋へも精出してゆく  犬にでも飛びかかってゆく  うっかりして連れてゆく  ポチは、逃げてゆく  湯などにはめったにゆく  方法を示してゆく  観にゆく  都合よくゆく  原稿をもってゆく  闊葉を眩ゆく  力で張り切りながら流れてゆく  十八日にはお目にかかりにゆく  安積へゆく  保田へゆく  傍にゆく  点をうってゆく  豊富にしてゆく  栄さんとゆく  明日お目にかかりにゆく  アラ、と云って立ってゆく  手をとって歩いてゆく  一寸空気を吸いにゆく  世相を書いてゆく  努力をして来て、これからもしっかりやってゆく  持し、いそがず迫ってゆく  ノートしつつよんでゆく  位作品をのこしてゆく  前へ着てゆく  虚偽に変りゆく  彼等の進みゆく  路を掘つてゆく  それにつっこんでゆく  発見し伝えてゆく  様相で変ってゆく  佛頂面で、立ちあがつてゆく  とんとん消えてゆく  疑惑を深めてゆく  恋をさばいてゆく  くだつてゆく  はいで持ち去つてゆく  白い雪が赤く染まつてゆく  気違ひに近づいてゆく  股間へ降りてゆく  しろ描写してゆく  宿へいそぎゆく  倶にゆく  われも浮きつ沈みつ流れゆく  継きゆく  園もゆく  メエルハイムとともにゆく  かたへゆく  猟にゆく  引摺られてゆく  高原へ消えてゆく  力が失はれてゆく  詩を書いてゆく  蕊まで見えるし触れてゆく  描写してゆく  さだけで立ちゆく  仕事を押してゆく  責任をもってゆく  十分ポチポチやってゆく  道でゆく  野原にゆく  何か入れてゆく  ユリが出てゆく  島田へゆく  生活を押してゆく  から明後日ごろさし入れだけにでもゆく  先へと押してすすめてゆく  発生点をつきつめてゆく  小説の在らしめてゆく  カーテンを買ってやりにゆく  細君が初めてゆく  時間がすぎてゆく  わしてゆく  平面をかいてゆく  心配がなくて、せかずに書いてゆく  のだけれども、書いてゆく  新しい世界をひらいてゆく  養分を吸って育ってゆく  うちにお目にかかりにゆく  都合にゆく  必要を見出してゆく  波打際までゆく  一直線にゆく  六日はお目にかかりにゆく  山門を入ってゆく  二階から降りてゆく  努力しつづけてゆく  土のくずれてゆく  感情から分らせてゆく  蓄積してゆく  それが増してゆく  ものに憑かれて死んでゆく  変動してゆく  手術を為し遂げてゆく  展がってゆく  そこへ強いてゆく  中に行詰ってゆく  かすかに青ざめてゆく  どこかへ移ってゆく  色が黒ずんでゆく  作つてゆく  一部から畳んでゆく  四方から作りあげてゆく  幾条も流れてゆく  日が翳るまで、移ってゆく  そのまま女中が下げてゆく  鈍麻してゆく  風景から消えてゆく  風景を埋めてゆく  溪間を冷たく沈ませてゆく  だんだんたかまってゆく  気持を募らせてゆく  心が拡がってゆく  疲労をまぎらしてゆく  他のものに変えてゆく  温泉へゆく  悪寒が退いてゆく  温泉までゆく  頬を軽くなでてゆく  道を見分けてゆく  前へ押し寄せてゆく  温泉へはいりにゆく  空想からますます陰鬱を加えてゆく  一日ごと剥がれてゆく  冬至に近づいてゆく  日も消えかかってゆく  さが拡がってゆく  地平へ落ちてゆく  だんだん姿を掻き消してゆく  微妙に変わってゆく  それが通ってゆく  風景に拡がってゆく  生活が滅びてゆく  胸を下ってゆく  日も消えてゆく  なかへ没してゆく  涵してゆく  質を高めてゆく  方角で小さくなってゆく  ようにはゆく  よう絶えずいや増してゆく  抜手を切って泳いでゆく  筆の伸びてゆく  墨とを彩ってゆく  すじみちはあいてゆく  痣の色濃きを加えてゆく  困難に耐えてゆく  お前がでてゆく  煤掃き手伝いにゆく  寄席へゆく  今に離れてゆく  ものもとりあえずでかけてゆく  芝居へさえ、始終でかけてゆく  存在を忘れてゆく  晴れやかにして上がってゆく  トントンとゆく  日一日と苦しくなってゆく  実を結ばせるゆく  ぶり付いてゆく  中走りゆく  眼を、段々はっきりさせてゆく  中に走ってゆく  ーと歩いてゆく  理解したすけ合ってゆく  前を動いてゆく  そこから解脱してゆく  経を求めにゆく  作中人物を見守ってゆく  意義を持たせてゆく  制作してゆく  春風楼へゆく  五百五十円で売られてゆく  深淵へ堕ちてゆく  丘に伸びてゆく  学費とを与えてゆく  母は廃れてゆく  勤めに腐らしてゆく  紙屑を拾ってゆく  腰をかがめてゆく  家をたててゆく  衰亡してゆく  痛みを覚えつつゆるんでゆく  廊下を逃げてゆく  ように昇ってゆく  思索を深めてゆく  ほんとうにね、どうなってゆく  人生の流れゆく  冬子を連れてゆく  日、歩いてゆく  帆をあげて出てゆく  時代へ移りゆく  一切に堪えてゆく  者が導いてゆく  相手をして、ゆく  抗してゆく  気でなじんでゆく  肺臓をぬけてゆく  限りがないが、放っておけば腐ってゆく  ぴったりとゆく  教養を獲てゆく  あなたこなたに打ちそよぎ、微に鳴り、やがて枯れゆく  ものをも、どしどし変えてゆく  完うしてゆく  健気にたたかってゆく  厭悪、働いて生きてゆく  力を及ぼしてゆく  男が先立ってゆく  思つて見てゆく  一羽静に昇つてゆく  一息に走ってゆく  ようにして歩いてゆく  ものがあって、今や死ににゆく  上便所までゆく  /″\と薄らいでゆく  扶けられてゆく  成熟してゆく  二十三日にはゆく  戸塚へゆく  仕事は必ずやってゆく  そこへ響き合わしてゆく  灯火は輝きつづけてゆく  二つの仕事をふりわけにやってゆく  生活力がみがき出されてゆく  顔をもってゆく  純一されてゆく  ものにして貰ってゆく  金になってゆく  地道に立ってゆく  自転してゆく  変化させてゆく  評価し認めてゆく  普通にゆく  室積にゆく  涎になってダラダラダラダラのびてゆく  布団をもってゆく  健康にほぐされてゆく  勉強的仕事をやってゆく  対象により深く深くとはいり込んでゆく  わきめもふらず進んでゆく  手のひらまでまんべんなくのばしてゆく  献身に進んでゆく  それとして又書いてつくしてゆく  明かにしてゆく  安田さんにゆく  西方へ翔んでゆく  人でもないし、間違ってでも掴んでゆく  我むしゃら頭からつっかかってゆく  ように描いてゆく  そちらにもよく着てゆく  生きのこしてゆく  ゴミ袋をどうやらころがしてゆく  人間として生きてゆく  作家的自覚によって描いてゆく  しろ、ころがってゆく  のだから、若しころがってゆく  それに従ってゆく  それらを新しくしてゆく  友情を保ってゆく  工合でやっているし、これからやってゆく  摂取してゆく  勉強してゆく  ことはしてゆく  如くつかみ出してはっきりさせてゆく  努力をつづけてゆく  経過してゆく  変転してゆく  会得してやって見てゆく  問題にふれてゆく  作家を活かしてゆく  力を見ず、生きてゆく  それに答えてゆく  理論化してゆく  ところまではゆく  使ひにゆく  火団を目がけて走つてゆく  食ひにゆく  ふうにうまくゆく  山々が、たびたびゆく  正面から平身低頭でゆく  趣味的に建ててゆく  部屋から食堂に出てゆく  好奇心に動かされて見てゆく  私達がゆく  探求を進めてゆく  そいつをひっぱってゆく  カンフルで持ち直して、うまくゆく  根拠を求めてゆく  成育してゆく  研究を進めてゆく  進歩してゆく  ラーン河に沿うてゆく  静に寂しく暮れてゆく  達成を信じて生きてゆく  沖合を逃げてゆく  仕掛にやってゆく  今しも遠ざかってゆく  附近を探してゆく  姿は小さくなってゆく  向うにゆく  ことを続けてゆく  うまいところへ連れてゆく  ことを書いてゆく  ちらしてゆく  何処へともなく飛び出してゆく  光子は次第に痩せ細ってゆく  階下に降りてゆく  階下へ連れてゆく  意識が働きかけてゆく  甲板に佇んで、離れゆく  飲水をとりなどに去つてゆく  はつきり見せてゆく  上り下りしてゆく  げにはためきながら、みるみる小さくなつてゆく  闇へ没してゆく  国へ連れられてゆく  ステッキを持たされて、またとぼとぼついてゆく  さらさらと描きわけられてゆく  記憶は薄れてゆく  身を埋めてゆく  明らかにしてゆく  漸次見出されてゆく  不良少年の出てゆく  戦車のゆく  鈴が下りてゆく  色と溶けてゆく  人間がふえてゆく  私は漠然と、拡がりゆく  文学化してゆく  殼を破ってゆく  工夫して凌ぎゆく  日暮しに向ってゆく  芸術化してゆく  寄つて、本当に可愛ゆく  心持にも響いてゆく  さっき自分が立ってゆく  全体へうつってゆく  こっちからでも、書かれてゆく  しろからついてゆく  おかみさんもつれてゆく  様子を見てゆく  のにつれてゆく  診察にゆく  正吉くんは、ついにゆく  君を呼びにゆく  スパイクをはいてゆく  港へゆく  やうに持つてゆく  卷物でもひろげてゆく  濕してゆく  目を走らせてゆく  市内へゆく  等の訪ねてゆく  日本海を指してゆく  ゴム長靴を下ろしてゆく  攫はれてゆく  毎朝殖えてゆく  彼女が逃げてゆく  杯を持ってゆく  浮遊してゆく  立上ってゆく  一人去りゆく  抵抗となってゆく  勝手もとへゆく  駛ってゆく  声々とに闌けてゆく  中をあがりゆく  船腹の過ぎゆく  洗いにゆく  光が光らずに流れてゆく  蒼茫と暮れてゆく  誰か走ってゆく  弧をえがいて、ぽつぽつぽつと引き返してゆく  割合いに早く小さくなってゆく  上を歩いてゆく  しぶきで飛んでゆく  截目も見せずに滑ってゆく  縦に割れてゆく  正方形に白く眩ゆく  唖然として見上げてゆく  叩頭してゆく  水に濾され、篩われてゆく  層を高めてゆく  朗々として続いてゆく  天井に届くばかりに積まれ高まってゆく  表を通ってゆく  航路から蝦夷地へ流れ流れてゆく  こちらからも放たれてゆく  山林をのぼってゆく  山腹をのぼってゆく  腰をひねって廻ってゆく  うえに眠ってゆく  エルサレムへゆく  林へ這入ってゆく  馭してゆく  道はいよいよ善くなってゆく  二人声高に話してゆく  ヒタリと抑えてゆく  素麺式に扱いてゆく  砂地をことに眩ゆく  だんだん細ってゆく  何しろずんずん歩いてゆく  作用しかえしてゆく  中にふみわけてゆく  漫画を見てゆく  空気に包まれながら、歩いてゆく  勉強をしてゆく  文学的創作をやってゆく  現実的にはたしてゆく  赤色戦線をゆく  力づよいものとして発展してゆく  機会を与えられず過ぎてゆく  富をつみ上げてゆく  クリミヤ戦争で傷つき、運ばれてゆく  日々を生きてゆく  湯屋にゆく  立場からのみ進めてゆく  木の葉のごとくはしりゆく  だれもゆく  地図のごとくのびてゆく  岸へわたるには、ただ泳いでゆく  ここから泳いでゆく  だんだん森をわけてゆく  川にそうてゆく  あす猟にゆく  サービスが、ついてゆく  毛布などを持ってゆく  流れをおうてゆく  岩壁をまわってゆく  洞まで持ってゆく  ものをころがしてゆく  なかにはいってゆく  くみにゆく  七人がゆく  砂糖が見る見るへってゆく  年少組までのこらずつれてゆく  ほとりをたどってゆく  たくさんだ、おおぜいでゆく  だれをつれてゆく  北東にこいでゆく  あいだを群れゆく  岸をながめゆく  草を分けてゆく  さけがくだりゆく  事件以来あおざめてゆく  たよりにゆく  ひとりでゆく  みをましてゆく  乳白色にぼかされてゆく  あなたたちがゆく  たこは、じょじょにのぼってゆく  なかを飛んでゆく  地上に落ちてゆく  輪をひろげてゆく  パンタレーナまでゆく  あいだにゆく  夢想に陥ってゆく  水中を泳いでゆく  転向してゆく  手先からペン先へと移ってゆく  ひもときかたをしてゆく  評価を与えてゆく  一歩を踏み出してゆく  芸術化されてゆく  吟味してゆく  都にゆく  どちらへ吹いてゆく  天上を飛びゆく  暗闇へ死んでゆく  生命があったら、訪ねてゆく  立身してゆく  本陣へと登ってゆく  はい上がってゆく  そこに生きついてゆく  花のながめをたのしんだりして生きてゆく  文をつくり出してゆく  世界に入ってゆけばゆく  作品を読んでゆく  変化につれられてゆく  反響をよびさましてゆく  中をただ通りすぎてゆく  農園にかえってゆく  好奇心をそそってゆく  立場でつかんで、処してゆく  努力がつきつめられてゆく  みちづれをみ出してゆく  批判し闘ってゆく  もつ矛盾にぶつかってゆく  知識をひろげてゆく  無意識にそうなってゆく  中にとらえてゆく  人間がより人間らしく生きてゆく  文学をのばしてゆく  それよりも、むしろ書いてゆけばゆく  うちにつみかさねられてゆく  発展させられてゆく  変革してゆく  生計を立ててゆく  文学を創り出してゆく  文学につくり出してゆく  中にさえ掴みゆく  客観的に描いてゆく  内的推移についてゆく  文字を知らされてゆく  女房の出かけてゆく  一荷ごとに担いでゆく  十両は貰ってゆく  写し描いてゆく  裡から現実を描いてゆく  自らを流し従ってゆく  芸術を求めてゆく  作品は創られてゆく  中から描いてゆく  そこから作品をつくってゆく  作品は平たくおしつぶしてゆく  摂取成長してゆく  創造力がはぐくまれてゆく  浪費されてゆく  それを捕えてゆく  心をつくりかえてゆく  感覚しつつ生きてゆく  ディフォーメイションに迄たかめてゆく  隈なくとらえてゆく  リアリティを失ってゆく  ところを探ってゆく  表現をもとめてゆく  現象にかかわってゆく  文学としてうけいれられてゆく  うちからすみやかに消え去ってゆく  大学に群がってゆく  峡谷をおどりながら下ってゆく  年々少なくなってゆく  適当に律してゆく  音には、ゆく  暗示してゆく  つて加へてゆく  年々に経てゆく  姿でうけいれ、創り出してゆく  芸術作品となってゆく  現実を観てゆく  描写でゆく  芸にとらわれてゆく  真摯に生きてゆく  分析してゆく  健やかにしてゆく  埋没させてゆく  角仕事をし続けてゆく  動機なしにつくられてゆく  存在条件に突き入ってゆく  外でどしどし纏められてゆく  小説に描かれてゆく  小石川へ出てゆく  窓から出てゆく  ところまで出てゆく  馬に乗ってゆく  あとに続いて、又しばらく話しながら乗ってゆく  宮へ出てゆく  痕をたどってゆく  後から様子を見とどけに出てゆく  承知して載せてゆく  代数学をやってゆく  厳密に論じてゆく  理論的になってゆく  従者二人が付き添ってゆく  奥ふかく進んでゆく  彼はなおも追ってゆく  朝それを見にゆく  船へ乗せてゆく  作家の生きてゆく  言論の自由さえ奪ってゆく  満足してゆく  のであるし、植えられてゆく  処理されてゆく  現実に減ってゆく  二百歩ほども進んでゆく  徴されてゆく  馬を下りて付いてゆく  馬にのってゆく  それから更にゆく  夜道を急いでゆく  しろへ連れてゆく  官人のゆく  跡を付けてゆく  方角へたずねてゆく  仕組みを少しずつでも進めてゆく  朝からみな出てゆく  ままに誘われてゆく  それは押し出してゆく  江を突っ切って進んでゆく  末子が出てゆく  城中の町へゆく  剥脱されてゆく  怨嗟にかわってゆく  読者をひいてゆく  判断を少しもこだわらずに、キチンとしてゆく  忤らわずに付いてゆく  間を置いて訪ねてゆく  城内へはいり込んでゆく  ますます奥深く進んでゆく  水の上をゆく  ままに付いてゆく  線に沿ってゆく  歴史的使命をはたしてゆく  発展を求めてゆく  任務を深めつつはたしてゆく  あとを付けてゆく  雷州から船路をゆく  章丘へゆく  携帯してゆく  臨江へゆく  火をたずねてゆく  毎晩出てゆく  海の底へ落ちてゆく  海の底へ逃げてゆく  闇にとざされてゆく  艦は沈んでゆく  向うへ飛んでゆく  だんだんかすかに遠のいてゆく  ずくともなく流されてゆく  どこへ攻めてゆく  関さんは、消えゆく  小川中佐は、焼けてゆく  だんだん低く、おとろえてゆく  清君らが別にゆく  向うへかくれてゆく  犬とを伴って出てゆく  役所へ牽いてゆく  無罪を泣き叫びながら、引っ返して逃げてゆく  獲得してゆく  テンポをもって進んでゆく  範囲をせばめてゆく  淘汰されてゆく  隅まで廻ってゆく  裂け目を攀じてゆく  空中をゆく  悲しみも消えてゆく  海へ行くとしても只ゆく  警戒して進んでゆく  雨にも堪えて、散りゆく  なかを探りつつ進んでゆく  問題から説明してゆく  完成せしめてゆく  パツスしてゆく  みずから見とどけにゆく  不安ながら付いてゆく  あとに続いてゆく  どこまでも追ってゆく  それを曳いてゆく  さきを追ってゆく  北へ落ちてゆく  傍へ近寄ってゆく  自立してゆく  挨拶をしてゆく  骨法でゆく  気持ではいってゆく  能才のはいってゆく  天外脱走日輪は遠く逃げゆく  日輪は遠ざかりゆく  日輪は遠く消えゆく  良人一人を養ってゆく  食べものもずっとゆく  明朝蘇州にゆく  臭をおしわけてゆく  私達が近よってゆく  中を洗いきよめてゆく  姿態を描きとってゆく  経験されてゆく  中に求めてゆく  舟をゆく  後から伴れてゆく  二回洞庭にゆく  短歌形式は崩れずに伝わってゆく  寝所へゆく  さき如何になってゆく  力を伸ばしてゆく  上読みくだしてゆく  水を蔽って、こぎゆく  歩を緩めないでゆく  歌をよく読み比べてゆく  ことが分ってゆく  仏様も立ちゆく  捜査を進めてゆく  裾をひいて出てゆく  縁をさすって、ずっと見てゆく  穴をあけてゆく  紋様を織り出してゆく  ようにして進んでゆく  方へ伝わってゆく  スリ足をして進んでゆく  方へ下りてゆく  だんだんに縮まってゆく  横辷りをしてゆく  自己嫌悪を追いつめてゆく  若緑に育ってゆく  そうにゆく  朝かげ夕かげの移りゆく  歩道をゆく  考へつめてゆく  為めに、ゆく  未知の世界に這入つてゆく  端から考へてゆく  始めから考へ直してゆく  気持は、おもく沈んでゆく  処に戻つてゆく  私ひとりは取り残されてゆく  迫つてゆく  時から、生きて育ってゆく  ひっきりなしに飛んでゆく  一時間も坐りこんで話してゆく  流れをつっ切ってゆく  小路をつたってゆく  後を追って死んでゆく  玄関まで送ってゆく  時も違えず美しく伸びてゆく  び切りなどに対して闘ってゆく  ものがじりじりと蒸されてゆく  静に消えてゆく  街道を辿ってゆく  空低く流れ落ちてゆく  彼方に没してゆく  真直に見据えて歩いてゆく  太陽の光に蒸されてゆく  そこから出されてもゆく  いつか心にのこされてゆく  日ざしにも恐れず、歩いてゆく  つき歩いてゆく  事を繰り返してゆく  においと共に、滅びてゆく  わき見もせずに、のっそりと歩いてゆく  世渡りをしてゆく  所へ会いにゆく  四条まで下ってゆく  月に黒く逃げてゆく  中空に上ってゆく  あとへ下がってゆく  ばばは、次第に細ってゆく  から生まれて、暗へ消えてゆく  それが少しずつ居ざりながら、消えてゆく  冷ややかに明けてゆく  空に没してゆく  夕方、薄暗くなると、ふらりと立ち去ってゆく  やうに軽くなつてゆく  水が溢れてゆく  飢ゑ細つてゆく  胃の腑を紛らしてゆく  僕は軽く、軽く生きてゆく  階段を昇つてゆく  ガラス箱から僕が出てゆく  そはと動いてゆく  ぎほを見つけてゆく  つて黒板拭きで消してゆく  押込まれてゆく  ぞろぞろ上つてゆく  リズムを刻んで進んでゆく  路を進んでゆく  段々を踏んでゆく  ぐつたり熱くなつてゆく  罪を深めてゆく  光はいづこへ突抜けてゆく  間のもれてゆく  燃え歩いてゆく  春のゆく  空を呑みつくしてゆく  勇敢にはいりこんでゆく  先、更にどうなってゆく  中に消え去ってゆく  水氷り、そしてついには涸れゆく  梢をのぼって次第に消えてゆく  酔歩を移してゆく  季節が移ってゆく  軽快に吹き込んでゆく  青空に近づいてゆく  日かげを翳らせながら流れてゆく  燕の翔りゆく  だんだんに開いてゆく  ペエジに近づいてゆく  ぬれどさめゆく  ゑして消えもゆく  くらなりかもめかもめかもめ去りゆく  渚はてなくつたひゆく  つたひゆく  雨の消えゆく  日南にのびてゆく  もの遁がれゆく  秋はながれゆく  おとなくねむりゆく  あめがぬらしてゆくそめてゆく  日暮しを、ころがしてゆく  それぞれに役立ててゆく  店もひろげてゆく  こころもちを通して生きてゆく  心にしみ透ってゆく  ぱみじんに砕けてゆく  日本をつくってゆく  何物かに奪われてゆく  彼女を奪ってゆく  室へ歩いてゆく  茶を持ってゆく  不可抗力を以て進んでゆく  力で流れてゆく  気がして、可愛ゆく  灰になってゆく  室に逃げ込んでゆく  それをわざわざ下りてゆく  ピュウッと走り去ってゆく  理性を喰ってゆく  だんだん空が変ってゆく  だんだん青味がかってゆく  遠く離れるとしだいに淡く、忘れてゆく  崖には、とてもよじ登ってゆく  五人になってゆく  だんだん減ってゆく  大奥へと高く深くゆく  土を崩しながらしみ透ってゆく  中を散りゆく  万葉に出てくる、死んでゆく  年鑑をくってゆく  先の過ぎゆく  小市民生活をやりくってゆく  活用されてゆく  考慮してゆく  男に差向けてゆく  自然解決してゆく  たっぷり表現してゆく  力や、そう云うものの磨かれてゆく  更えてゆく  発揮して営んでゆく  咀嚼してゆく  状況をのりこしてゆく  悲劇を防いでゆく  服従しなければ生きてゆく  さでは等しくしてゆく  人間として育ってゆく  幸福をうちたててゆく  条件をつくり出してゆく  仲間へゆく  婦人に求めてゆく  暖く賢くふれてゆく  対処してゆく  発言してゆく  政治的成長を遂げてゆく  幸福を守り、つくり出してゆく  可能を増してゆく  整理解決してゆく  可能をとらえてゆく  棹をさしてゆく  庇護されてゆく  摩擦にたえるだけの、たえてゆく  コースをはなれてゆく  歴史とに重ねられてゆく  夢とを運んで流れてゆく  一方では刻々とその削られてゆく  私たちとは離れてゆく  いねんふえてゆく  独りあの世へゆく  あの世へゆく  嫁にゆきなさるがいい、ゆく  夫は、死んでゆく  墓にゆく  厳密にくっついてゆく  自分はその疑ひを疑ひとして深めてゆく  空の向ふに消えてゆく  方へ横切つてゆく  喰ひこんでゆく  指揮刀が眩ゆく  自分から失はれてゆく  ものと去つてゆく  照し出されながら、歩いてゆく  もののうへを、超えてゆく  人々が走つてゆく  莊嚴に死んでゆく  高下駄でこねゆく  石を見つけてはそのまま別れてゆく  山にのぼりゆく  三度吐きかけてゆく  人の踏みゆく  銭をくれてゆく  親たちに連れられてゆく  礼をいってゆく  少年に与えてゆく  開帳へゆく  方へ入ってゆく  横に転がってゆく  宙に消えてゆく  うちに大きく拡がってゆく  ズンズン抉られてゆく  壁が、みるみる消えてゆく  顔をして、次第に崩れゆく  東京ビルが崩れてゆく  音をたてて消えてゆく  向うへ帰ってゆく  自然に消えてゆく  写真だったが、その壊れゆく  穴が明いてゆく  ぞろぞろとつき従ってゆく  流れにまき込んで書いてゆく  筆を運んでゆく  夜から日へと進んでゆく  従属してゆく  ぜんに腐りゆく  力をもつてひろがりゆく  鳴戸を過ぎてゆく  道をも歩いてゆく  彼方につれられてゆく  やうにほの白くすぎてゆく  げにながれてゆく  めぐるみづのうへみな泳ぎ手はならびゆく  中では、立ち止まって見てゆく  おかずを買ってゆく  虚空に消えゆく  国々を流れゆく  から山里の暮れゆく  遠く消えてゆく  仲をうまくゆく  一人でしゃべって帰ってゆく  浜へゆく  状態で悩まされてゆく  写実に、はっきりとゆく  響をたてて走つてゆく  霊魂のありかをつきとめてゆく  響をたてて走ってゆく  中に消え込んでゆく  一度つれてゆくつれてゆく  孤り辿りゆく  句境涯も、生きゆく  心境も、ゆく  広汎に現してゆく  つて、不味くゆく  夜遅く帰ってゆく  模糊として暮れゆく  だんだん金高が騰上ってゆく  ように立ってゆく  下に葬られてゆく  辞で描かれてゆく  そこに働きかけてゆく  側から、語られてゆく  互の移りゆく  立派に打ちたててゆく  愉快につき合ってゆく  守りとして求め、その求めてゆく  活動に入ってゆく  底深くいや沈みゆく  殆ど絶え間なく流れてゆく  こちらに飛込んでゆく  僕を歩かせてゆく  念想が流れてゆく  僕はふらふらと近づいてゆく  後についてゆく  がちに進んでゆく  調子がひびいてゆく  迷ひ込んでゆく  汎濫してゆく  呻吟してゆく  世界は引裂かれてゆく  みんな飛散つてゆく  つて飛散つてゆく  飛散つてゆく  僕が歩いてゆく  加はつてゆく  雑音は増えてゆく  わたしを追い越してゆく  海底が割れてゆく  ガクガク動いてゆく  ギシギシギシギシ動いてゆく  透きとほつてゆく  前も心細く薄暗くなつてゆく  ぞろぞろ動いてゆく  僕は堪へよ、堪へてゆく  地下に沈んでゆく  日はすぎてゆく  だんだん屈められてゆく  速度で傾いて崩れてゆく  気が遠くなつてゆく  喪つてゆく  わたしの無くなつてゆく  すべてリズムに化してゆく  静かに、流れてゆく  ことを気づかないで、いつもいつも流れてゆく  かなたで、ひびきあひ、結びつき、流れてゆく  向側へ移つてゆく  かなたで、ひびきあひ、むすびつき、流れてゆく  散歩させてゆく  みんなそれぞれ帰つてゆく  なかを横切つてゆく  それも横切つてゆく  内へ入ってゆく  ぼんやりしてゆく  真相を探してゆく  その男が降りてゆく  事物から離れてゆく  母から乳離れてゆく  一切立消えてゆく  灯影を遮つてゆく  背向いてゆく  養つてゆく  眞中まで運んでゆく  世界に導いてゆく  廣い洋服を着てゆく  結にゆく  毎日出てゆく  手を繋いでゆく  みのるの歩いてゆく  家を離れゆく  空間に迷い込んでゆく  みんな飛散ってゆく  破片になって飛散ってゆく  それらは飛散ってゆく  僕につけ加わってゆく  わたしを追越してゆく  前も心細く薄暗くなってゆく  僕は堪えよ、堪えてゆく  気が遠くなってゆく  場を喪ってゆく  わたしの無くなってゆく  どこへどう伸びてゆく  あい、結びつき、流れてゆく  向側へ移ってゆく  あい、むすびつき、流れてゆく  みんなそれぞれ帰ってゆく  なかを横切ってゆく  それも横切ってゆく  衰へてゆく  命のみ長くて老いゆく  町に出でゆく  床をはひいでて晴れゆく  風呂にもゆくと出でてゆく  猛者のしぼみゆく  吸はれゆく  空に躍り出でて消えゆく  こころよく肥えてゆく  青空に消えゆく  煙さびしくも消えゆく  そを聴きにゆく  酒のみほろびゆく  肺病やみの殖えてゆく  水潦暮れゆく  ぢへと吹きゆく  面の濡れゆく  旅出はかなし死ににゆく  心には沁む薄れゆく  こころいつしか暗くなりゆく  街に出てゆく  窓におもひたる我がゆく  引退ってゆく  岸までやってゆく  塩だけを残してゆく  堂から守札を頂いてゆく  呼吸も次第に細ってゆく  舞台裏まで附いてゆく  直ぐに凪いでゆく  寸分容赦なく行ってゆく  谷中を転げてゆく  紫色を翳しているのに、眩ゆく  紹介してゆく  当人もよろこんで出かけてゆく  飲代をいたぶってゆく  大阪へゆく  から、ゆく  客にゆすられては担いでゆく  天下で、ゆく  屋敷を出てゆく  市村座見物にゆく  初めにたずねてゆく  夕にめっきりと伸びてゆく  雑司ヶ谷へゆく  みんな灰になってゆく  土間から表へ出てゆく  掛合いにゆく  引取ってゆく  ものならばゆく  わけではない、ゆく  わたしが向ってゆく  ところへ押掛けてゆく  奥へ取次ぎにゆく  ところへ通ってゆく  雷見舞にゆく  ことを肯いて遊んでゆく  児を歩かせてゆく  一生懸命にいそいでゆく  菓子を売りにゆく  竊と見にゆく  家へたずねてゆく  店へ出かけてゆく  ようにとびついてゆく  ますます大きくなってゆく  前を過ぎゆく  色を変えてゆく  鎌倉にゆく  右左口にゆく  土を踏んでゆく  流れに沿うてゆく  朝仕事にゆく  稲を刈りにゆく  畦をゆく  谷を見ながらゆく  私どものゆく  北を指してゆく  空にうすれてゆく  岸へゆく  矢よりも早く流れてゆく  二十間もゆく  湯島から奈良田へゆく  道を暫くゆく  八丁もゆく  湯島へゆく  袋をさげて下りてゆく  三つを持ってゆく  道具を担いでゆく  一筋道をゆく  奈良田へゆく  何処までもゆく  俺ら東京へゆく  中を押してゆく  鷲尾神社にゆく  あとから忘れてゆく  若い蔓になって伸びてゆく  それが、うまくゆく  語り手は去つてゆく  後回しにしてゆく  勤めさきへゆく  納ってゆく  心理は刻々に動いてゆく  対象にじかにぶつかってゆく  遠く山野へ逃げ去ってゆく  上に益々深められてゆく  ラアラア唱つてゆく  カルシウムの乾きゆく  子供を育てゆく  径を昇りゆく  月世界探険に飛びだしてゆく  まま連れてゆく  不安そうに、遠去かりゆく  城下に曝す、牽きゆく  手弱女を乗せゆく  道いそぐゆく  變化を考へてゆく  それから窯が開けてゆく  上りこみ、泊ってゆく  噂は次第に拡がってゆく  憔悴してゆく  路をさか上ってゆく  作品を書いてゆく  弾力を失ってゆく  範囲を広めてゆく  巻を追うて描かれてゆく  友矩が出てゆく  灯りが減ってゆく  橋を越えて去りゆく  昔はゆく  だんだん小さく消えてゆく  作品を見てゆく  大空を高く低く渡ってゆく  行を乱して翔りゆく  静に帰ってゆく  二里ほども歩いてゆく  戸外へ出てゆく  沖合ひを走つてゆく  ケリル城にゆく  国にゆく  抵抗を以て死んでゆく  互方の進んでゆく  一つに溶けてゆく  籠を下してゆく  一たい生きてゆく  あけぼのやうやう白くなりゆく  二人がはいってゆく  社会生活を営んでゆく  国家制度を生かしてゆく  どこへつれてゆく  国家制度の生きてゆく  わが国がいきいきと伸びてゆく  役人はなにゆえにこの伸びてゆく  馬が走ってゆく  通をゆく  家のまえを走ってゆく  町にとびだしてゆく  ヤミ屋がゆく  金は使ってゆく  頼みにゆく  眼を吊り上げて、平然と歩いてゆく  ほうからしかけてゆく  貰いに出かけてゆく  御飯を食べにゆく  煙草を買いにゆく  底に落ちてゆく  あとから歩いてゆく  婚期の過ぎてゆく  ますます沈黙に落ちてゆく  吸ひこまれてゆく  つてこぢれてゆく  涸渇してゆく  幸福な果てしなく拡がつてゆく  切りひらいてゆく  大胆にしてゆく  予想に甘へてゆく  ペンを動かしてゆく  奥ぶかく進めてゆく  やうに眩ゆく  合理化してゆく  飄然と出てゆく  名となってゆく  心内に開けてゆく  処は度々ゆく  ぐしょぬれになって、かけてゆく  運び上げてゆく  伸び上ってゆく  平らにゆく  時は持ってゆく  ずんずん大きくなってゆく  折には持ってゆく  父も、持ってゆく  どこイ連れてゆく  ひと息に飛んでゆく  君を追ひゆく  風のゆるぎよゆく  小鼓おほひゆく  搖られゆく  ピオニイルに仕立ててゆく  ピオニイルはゾクゾク殖えてゆく  ピオニイルにしてゆく  鼓舞し、生きてゆく  発展をとげてゆく  側へゆく  一群が通ってゆく  芸妓家へとゆく  者が訪ねてゆく  わたしはゆく  話合ってゆく  近くまで帰ってゆく  綺麗につながってゆく  充実してゆく  和尚さんが出かけてゆく  未明起床、しゆく  下をかろくかはゆく  それが可愛ゆく  しろへと流れてゆく  ほほえみながら近づいてゆく  文字どおりかついでゆく  心に浮かべてゆく  気を失ってゆく  自分から吸い着いてゆく  侍が歩いてゆく  闇黒をすかしてゆく  ように進んでゆく  妻恋坂から立売坂へさしかかってゆく  生活はつづけられてゆく  あんたはそうもゆく  はだしでゆく  百姓がつれてゆく  心持を追ってゆく  校正はうまくゆく  ものの薄れゆく  自然にのびてゆく  角度からおとずれてゆく  それをもちこたえてゆく  正面にうけとってゆく  突破してゆく  経済事情にどう処してゆく  汽車がゆく  営みを愛して生きぬいてゆく  技巧でたどってゆく  運命を救い出してゆく  モメントだけが残ってゆく  時が刻まれてゆく  犢をつけて牽いてゆく  それをどうとりかえしてゆく  出発してゆく  歳月とともに次第に薄らぎ滅びてゆく  移り移ってゆく  ますます空虚となってゆく  美とは濃くなってゆく  激越してゆく  色になってゆく  一直線に導いてゆく  一ぱいになってゆく  端緒から手繰り手繰りしてゆく  ようにして過ぎてゆく  からからと散ってゆく  独占してゆく  ように思われてゆく  頭が悪くなってゆく  それに附き添うてゆく  町に添って進んでゆく  啓いてゆく  闘争してゆく  他のものに還ってゆく  無限のものへとゆく  若者たちは駈けてゆく  手からすりぬけてゆく  高まつてゆく  ところへおちてゆく  道綱が可愛ゆく  ように降りてゆく  畔をまわってゆく  格別身装をいとおうともせず歩いてゆく  娘にひかれてゆく  そばへ飛んでゆく  つて突進してゆく  率ゐてゆく  山々を翳してゆく  馬車が飛んでゆく  親戚に泊ってゆく  学校に泊ってゆく  見当をつけて出かけてゆく  草履ばきのいでたちで、黙ってすたすたと歩いてゆく  それっきり母はまた黙って歩いてゆく  用心しいしい、とぼとぼと辿ってゆく  足を早めて追っかけてゆく  男が引いてゆく  間を置いてついてゆく  そこ迄ゆく  気にも留めないで、とっとっと歩いてゆく  一面に流れ動いてゆく  四五歩遠ざかってゆく  立止るし、寄ってゆけば退いてゆく  方へ歩き出してゆく  のと同じだけ退ってゆく  返辞もしないで逃げてゆく  荷車に繋がれてポカポカ歩いてゆく  ために、現に曳かれてゆく  そこへ逃げてゆく  車漸く進みゆく  渓間にゆく  人力車にてゆく  軽井沢にゆく  鉄道をゆく  横川よりゆく  若者をかどはかしてゆく  ところにふれて考えてゆく  から持ってゆく  そこまで高めてゆく  女性に作り上げてゆく  つて往還を進んでゆく  話頭を持つてゆく  酒場からほんの僅かゆく  バタバタ倒れてゆく  却って沈んでゆく  従兄妹同士で、ゆく  あらはしてゆく  両性関係をどう見てゆく  ナンシーにゆく  松原湖へゆく  夕方六時草津鐵道で立つてゆく  型通りにゆく  坂を少し登つてゆく  けふ一日遊んでゆく  間を轟き流れてゆく  下に眺めて辿つてゆく  山腹を走つてゆく  波を分けて、遠く出てゆく  山を越えてゆく  誰かがうちあわせにゆく  エッセイを読み続けてゆく  一秒一秒に拡がつてゆく  夕方暮れてゆく  快活に、とんでゆく、とんでゆく  清三はゆく  郎さんにもな、ぜひゆく  海洋に向かってゆったりとゆく  ところへひきよせられてゆく  道路を、通りすぎてゆく  みじめになってゆく  左右から腕を抱えて連れてゆく  尾張町から有楽町へゆく  それ以上まとまってゆく  自分が歩いてゆく  どこへ歩いてゆく  つて暮れてゆく  天上さして昇りゆく  まま車を引っぱってゆく  頽れてゆく  咽喉が渇いてゆく  ぼんやりしておったら置いてゆく  水をくんでゆく  腐蝕してゆく  マダムが立去ってゆく  混和してゆく  滔々と流れゆく  下をたぎちゆく  国境を越えてゆく  変容が現われてゆく  涯もなく押し拡がってゆく  ように分れてゆく  開きにゆく  反覆されてゆく  リラ色から紅に移ってゆく  中に分けて入ってゆく  凝視してゆく  矜恃が凋んでゆく  げな喘ぎが、いかにかすれゆく  眼は、吐いてゆく  瞬たいて、その高まりゆく  世界に惹き入れられてゆく  度を低めてゆく  日に増し加わってゆく  充してゆく  領域を狭めてゆく  チリチリ捲き縮まってゆく  ほんとうに、じりじり腐ってゆく  斑点が拡がりゆく  永久住んでゆく  上に重ねてゆく  積り重なってゆく  二匹になって生きてゆく  今夜出てゆく  まりそれには乗ってゆく  ようにころげてゆく  露を踏み分けながら、思い思いに連れ立ってゆく  影がいよいよ痩せて衰えてゆく  だんだん薄れてゆく  客は次第に薄くなってゆく  桜も、ゆく  堤をあがってゆく  うちに変ってゆく  草履取りを連れて出てゆく  微かにきざんでゆく  ところへ導いてゆく  成人あそばして、ゆく  音程の下ってゆく  極楽へゆく  箸をつけてゆく  代りただ喰べてゆく  時間を過ごし、泊ってゆく  お伴に連れてゆく  一つ一つと読んでゆく  尼になってゆく  さよなら暮れゆく  そばをはなれてゆく  足どりいそがしくゆく  すみれはかはゆく  さにたえかねてほろびゆく  登別へゆく  船室にはいってゆく  人々がさっさと召されてゆく  山全体に段々ひろがってゆく  なごやかに更けてゆく  灯を入れてゆく  だんだん遠くなってゆく  左右をすりぬけてゆく  部落へかえってゆく  青葉にかくれながらとおざかってゆく  上機嫌ででてゆく  パラソルがとおってゆく  小野から日ごとに離れてゆく  しろから歩いてゆく  さきへ歩いてゆく  上熊本駅へゆく  深水さんにも、だまってゆく  研究でゆく  興味をとりもどしてゆく  テエマがふと現はれてはふと消えてゆく  鷓鴣の飛びゆく  墓地へゆく  方へ向ってゆく  神にまで引き上げられてゆく  中に吸いこまれてゆく  宝蔵を見にゆく  法隆寺へゆく  信仰に目ざめてゆく  ずんずん下りてゆく  もみぢ葉の散りゆく  中をじいっと見てゆく  千曲川に沿ってゆく  山に近づいてゆく  どこまでも沿ってゆく  猟犬を先立てながら、さっさと歩いてゆく  平気で歩いてゆく  坂道をあがってゆく  なかを歩いてゆく  楽になったりしてゆく  日の沈んでゆく  うえに移ってゆく  心にもとめずに過ぎてゆく  踊りにゆく  中の小路をゆく  ようにかついでゆく  さ、感じてゆく  地平線にひかれてゆく  人生に向ってゆく  発揮されてゆく  人になってゆく  明けそして暮れてゆく  想像しながらまとめてゆく  さをとりもどしてゆく  現金をひき出してゆく  春早々から、暮れゆく  程に、ゆく  償ふてゆく  馬を進めてゆく  従者は、逃げてゆく  先から、乾いてゆく  跡を洗ってゆく  宿命を作られてゆく  里へ這いだしてゆく  彼方へ駈け出してゆく  鈴でもあろうか、躍ってゆく  年貢を取りにゆく  宙を飛んで逃げてゆく  後に捨てられてゆく  摘みにゆく  裏門からぬけてゆく  吟様は捕まってゆく  橋廊架をわたってゆく  裏へ導いてゆく  ように這ってゆく  こっちから出てゆく  左候ては、ゆく  枝を渡ってゆく  こよいも日本を去ってゆく  松風の奏でと変ってゆく  舌から喉へ落ちてゆく  後から急いでゆく  鹿のように逃げてゆく  番所へ近づいてゆく  髪の毛を逆立てて駈けてゆく  武蔵は飛んでゆく  ほうへ追いかけてゆく  眼で覗いてゆく  頂から転落してゆく  疾風のように駈けてゆく  それを捨てて忘れてゆく  多門を通ってゆく  こちらも、ゆく  わしのゆく  人が振り向いてゆく  人物を描きわけてゆく  扱つてゆく  決断に変ってゆく  隣家のかげに沈んでゆく  幾度、沈みゆく  歴史に進めてゆく  日本を切り開いてゆく  特産品でありながら、廃ってゆく  人もなくなってゆく  色を差してゆく  育ち来り、また育ちゆく  面に交ってゆく  創作をしてゆく  食つてゆく  獅子狩にゆく  世の中へ戻ってゆく  何者かの歩みゆく  まますぎてゆく  成功してゆく  割合が増してゆく  独り言をしてさびしく散ってゆく  てい身してゆく  今年のゆく  理解はゆく  ますます高くなってゆく  夏にかわってゆく  空中を飛んでゆく  夜おそくまで話しこんでゆく  つの柱にゆく  反省してゆく  世界を作ってゆく  適応してゆく  我々の積んでゆく  習慣なしにやってゆく  うちに入ってゆく  対象的に見てゆく  主体的に見てゆく  客観的に見てゆく  みずから作ってゆく  立場から見てゆく  ように考えてゆく  打克ってゆく  環境を作ってゆく  法則を求めてゆく  心理的事実として見てゆく  発生的に見てゆく  歴史的に見てゆく  どこまでも動いてゆく  実証してゆく  部分へ導いてゆく  問題に連れてゆく  認識してゆく  中において作ってゆく  媒介的に動いてゆく  社会を善くしてゆく  統一されてゆく  世界的になってゆく  一つに結び付いてゆく  山路を登ってゆく  哲學はどう學んでゆく  ものを掴んでゆく  いふ風に探してゆく  直接ぶつつかつてゆく  哲學を學んでゆく  專門化してゆく  難解なものにぶつつかつてゆく  辯證法にゆく  克明に書いてゆく  研究してゆく  合体してゆく  山道を上ってゆく  花が咲きそして散ってゆく  家まで漕いでゆく  だんだん除去してゆく  探索してゆく  汐留駅まで運んでゆく  トラクターが進んでゆく  完成に導いてゆく  誠実な生きてゆく  そのまま通りすぎてゆく  ように進めてゆく  艱難にとびこんでゆく  素直に誤らずのばしてゆく  野原を流れてゆく  流れはどうにでもなってゆく  必然に従って変えてゆく  彼女は出てゆく  土にしがみついて生きてゆく  日を食べてゆく  いずれも死んでゆく  ところへ、どうして踏み込んでゆく  港町へゆく  溪に沿ってのぼってゆく  街道がゆく  提灯なしで歩いてゆく  ふうに消えてゆく  のであったが、消えてゆく  さが増してゆく  電燈を見ながらゆく  その道を歩いてゆく  なかへは入ってゆく  人が通ってゆく  なかを辿つてゆく  音色を同じくしてゆく  ますます驅りたてられてゆく  趣向をこらしてゆく  赤ちゃんだって、育てていりゃ、そのうち可愛ゆく  平等に流れてゆく  ものがふらふらと上ってゆく  十五六間も進んで這入つてゆく  くつついてゆく  側面から闡明されてゆく  若い侍が帰ってゆく  編笠茶屋へ走ってゆく  廊下へ出てゆく  女歌舞伎を見にゆく  闇へ紛れてゆく  前へもまわってゆく  わらわら駈け去ってゆく  通りさらさらと書いてゆく  酒を取りにゆく  返事にゆく  山と積まれてゆく  側を流れてゆく  前に歩いてゆく  勢力を加えてゆく  裏町あたりへゆく  奈良へゆく  燈して歩いてゆく  屋根を仰いでゆく  裏手へ入ってゆく  床へすすんでゆく  耳を通ってゆく  死地へ当ってゆく  彼方へ歩いてゆく  何処かへ走ってゆく  沢から般若坂へぬけてゆく  一人で向ってゆく  武蔵を誘ってゆく  自負してゆく  人間を、どう持ってゆく  笠置寺へゆく  都会に住んでいて、移りゆく  電車通りまでゆく  随てゆく  空に沈んでゆく  風に吹かれて飛んでゆく  田舎にゆく  外に伺ってゆく  どんどん移住してゆく  地球は、見る見る小さくなってゆく  切手を貼ってゆく  郵便局へもってゆく  船頭に漕がれてゆく  年紀がゆく  犠牲として死んでゆく  説教壇へ上がってゆく  私が入ってゆく  明りが消えてゆく  あいだを押し分けてゆく  それに近づいてゆく  陰鬱で染められてゆく  裏まで沁み亘つてゆく  町に出てゆく  数は増してゆく  航海してゆく  遭難地点さして進んでゆく  防水中ですが、うまくゆく  海面下にひきこまれてゆく  前方をすーっと通りすぎてゆく  洋上を漂ってゆく  だんだん離れてゆく  ように滑ってゆく  さしつらぬいてゆく  まにまに漂ってゆく  音もなく滑ってゆく  数が殖えてゆく  これならば泊まってゆく  こととてうまくゆく  ものに還つてゆく  空をうごきゆく  姿でとらえてゆく  片手を高くあげながらむこうを通ってゆく  海面へのびてゆく  こともしてゆく  闇に没してゆく  河を渡ってゆく  廃村を訪ねてゆく  土手をずっとゆく  置きざりにされてあると見てゆく  明日から二三日他へゆく  中では聞いてゆく  自分で生きてゆく  道がどう開かれてゆく  四辺に響いてゆく  目をやってゆく  それが歩いてゆく  沈黙を深めてゆく  隅からゆく  足ずつにようやくに運んでゆく  泥が、少しずつかわいてゆく  遠くに伝わってゆく  羽音をたてて飛び出しては、直ぐまた降りてゆく  別荘へ帰ってゆく  愛着を感じてゆく  ほら穴へゆく  どこへはこばれてゆく  どこへつれられてゆく  一をさらってゆく  港をでてゆく  一少年をさらってゆく  しろにひっぱってゆく  方にでてゆく  父親をたすけにゆく  そのまま運んでゆく  心怯えてゆく  苦悶して死んでゆく  タイルにさあっと拡がってゆく  権現堂にそなえてゆく  道場へ追ひ込んでゆく  杖を振つてゆく  上を踏んでゆく  ごちそうをさらってゆく  子供をさらってゆく  陸をゆく  中へ突き当ってゆく  効果を挙げてゆく  前へ出てゆく  列もふき飛んでゆく  裏表へ入ってゆく  地位を占めてゆく  ように捨てられてゆく  音に更けてゆく  展げて見てゆく  部屋をさがしてゆく  後へ退がってゆく  遠国までたずねてゆく  金は、ぼつぼつ減ってゆく  豆を食べながら繋がって歩いてゆく  咥えて高く上がってゆく  肩のすれ合ってゆく  肩を振って、堂々と通ってゆく  賭場へゆく  木戸へ入れ代ってゆく  ほうへ逃げてゆく  経歴までが考えられてゆく  船で、時々、ああして飛び来っては掠めてゆく  船底へゆく  横へ迫ってゆく  沖へと駈けてゆく  飛沫は、駈けてゆく  先に走ってゆく  松かぜに暮れてゆく  相手を、これから尋ねてゆく  旦那がこれから訪ねてゆく  山田までのせてゆく  横へ歩いてゆく  征服してゆく  宙へよじ登ってゆく  岩へかかると、崩れてゆく  体は、崩れてゆく  兵法者として、ゆく  お稽古にゆく  それへ出かけてゆく  色が眩ゆく  どちらからか薄らいでゆく  わがまま言うと、よけい可愛ゆく  前へのこのこ帰ってゆく  下に踏み潰されて、引いてゆく  風俗までも悪くなりゆく  夕雲のかけりゆく  みどり澄みゆく  海原遠くはこびゆく  湖上に碎きてはゆく  魂遠く離れゆく  雲にどよみゆく  貧民街も通ってゆく  壜詰を下げてとことこ歩いてゆく  快速になってゆく  水泡をたててゆく  焦点をあわせてゆく  飛行島さして進んでゆく  工事はおしすすめられてゆく  手足ができてゆく  真中に残してゆく  後にひろがってゆく  船あしを早めてゆく  ずんずん小さくなってゆく  あなた、ついてゆく  ことことと下りてゆく  一たいどこへつれてゆく  口をもってゆく  塔を出てゆく  航行してゆく  海中へ墜ちてゆく  機関大尉の出てゆく  お前を救い出しにゆく  どこまでもひろがってゆく  扉を押して入ってゆく  ポケットにゆく  次から次と消させてゆく  風に流れてゆく  横に伸びてゆく  ずんずん脱出してゆく  部員に伝えられてゆく  緊張にひきつってゆく  指針をいちいち直してゆく  隅から隅まで調べてゆく  島内をしらべてゆく  コロンボまでゆく  飛行島を出てゆく  明りが走ってゆく  波間に吸いこまれてゆく  肩をならべて歩いてゆく  お前をつれてゆく  手をもってゆく  北上してゆく  後へ下ってゆく  奥へ進んでゆく  小脇に抱いて、とととっと走ってゆく  移動しゆく  驀進してゆく  急がしくなってゆく  他人が写してゆく  酌いでゆく  小刀のみで、従いてゆく  舵を向けてゆく  陰から這ってゆく  肩に歩いてゆく  淵まで押してゆく  心太を啜ったりしにゆく  反抗を見せて、突っこんでゆく  急激に殖えてゆく  踏み台にして、再び、立ってゆく  侍たちは退がってゆく  壁へ吸われてゆく  寝首をもらいにゆく  胴巻へしっかり抱いてゆく  楽しみに眺めてゆく  誰か出てゆく  親類へゆく  淙々とゆく  師が老いてゆく  遷ってゆく  時代は移ってゆく  先輩を乗りこえてゆく  拓り開いてゆく  住居へゆく  秩父へ出張ってゆく  鳥影が、漂ってゆく  先に立って、導いてゆく  折、買ってゆく  大岳へゆく  鼠色に暮れゆく  争つて通過してゆく  吹つ飛んでゆく  中へ追ひ込んでゆく  影を映して、又ひらりと飛んでゆく  から、つれてゆく  親しみが一層増してゆく  汽車に揺られてゆく  老い萎えてゆく  それを生かしてゆく  高み迄ひき上げてゆく  門から養源寺に入ってゆく  方から入ってゆく  井戸へゆく  車井戸へゆく  前をとおってゆく  夜の疲れゆく  舟はゆく  ほとりをゆく  女子のにほひのごとく、暮れてゆく  はしげに黄ばみゆく  詮すべもなく降りゆく  光を残しつつ沈みゆく  光は暮れてゆく  鈍銀の引かれゆく  蜥蜴過ぎゆく  ことなしに続いてゆく  緑を帯びて消えてゆく  顫へてゆく  あたりに持てゆく  身振に消えてゆく  舗石をゆく  五分時が過ぎゆく  玉葱のにほひにも沁み、快く荒みゆく  燈明をあげにゆく  蝙蝠傘さしてゆく  衣嚢に入れて歩みゆく  やうに、ふわふわと飛んでゆく  静かに曳かれてゆく  畝のしめりを踏んでゆく  臭を嗅いでゆく  其夜を泣いてゆく  凌雲閣傷みながらに蒔いてゆく  今宵またゆく  霊は泣き濡れてかへりゆく  もとを泣きゆく  ままに過ぎゆく  香のうつりゆく  かい紳士は濡れてゆく  老婦も濡れてゆく  ゆつくらと滑つてゆく  あし、過ぎて消えゆく  黒猫がゆく  とんぼがへりて泳ぎゆく  小腹にすられゆく  粉屋も飛んでゆく  くるくると、生きて駈けゆく  光つてゆく  舟はながれゆく  舟はすいすいと流れゆく  ソレが殖えてゆく  めつけだしてゆく  樂しみながらゆく  部屋へ訪ねてゆく  流れにせかれて落ちてゆく  気をくばって退がってゆく  苦と快と、生きてゆく  人生はない、生きてゆく  愚堂和尚の去りゆく  真珠貝をとりにゆく  衛ってゆく  愉快になってせっせと掘り下げてゆく  女を捨ててゆく  そりと歩いてゆく  地中を掘ってゆく  唸り声をあげて滑ってゆく  中華そばやの流してゆく  蹣跚いてゆく  場所へゆく  番人が乗りこんでゆく  トラックの通りゆく  ようで、しばらくゆく  ずんずんと進んでゆく  下り坂を下りてゆく  手を引き合って歩いてゆく  さで塗ってゆく  廊下をひったてられてゆく  地域から始めてゆく  実地とでは、うまくゆく  朝方、ゆく  無理に生きてゆく  人車の過ぎゆく  だんだん上へ昇ってゆく  方へ舞い上ってゆく  中に隠れてゆく  いやだ、歩いてゆく  一瞬一瞬移りゆく  味噌をとりにゆく  町へでかけてゆく  折衝してゆく  映画化されてゆく  松かぜのとほざかりゆく  世界の進みゆく  パアと出てゆく  それよりも、ずるずると陥ってゆく  軒先をかすめて飛んでゆく  悲しみをふみくだいてゆく  困難を凌いでゆく  雪にして落してゆく  山へ出かけてゆく  附加してゆく  積ってゆく  目にも止らずに消えてゆく  昇華によって移ってゆく  十度位から徐々に上げてゆく  山地にゆく  あそこへ連れてゆく  それの消えてゆく  歳をとってゆく  光程じゆく  どこへでもゆく  流れに流れてゆく  濁りをもつて逆卷き流れゆく  自転車を走らせてゆく  それからそれへと続いてゆく  洗いに降りてゆく  猟師にかつがれてゆく  われわれを引きずり込んでゆく  赫やかせながら没してゆく  それからわが家に帰ってゆく  そこへ歩いてゆく  海なんか遠くて、ゆく  どこまでも渡ってゆく  血がスーッと引いてゆく  法令が移りゆく  ほんとうに人間の役に立つと思えば、いくら可愛ゆく  私もう、死んでゆく  時宜をしてゆく  辭儀をしてゆく  人類が生きてゆく  無代ともゆく  はじめて武石峠へゆく  諏訪湖に添いゆく  藁鞋はいてゆく  車窓より見まもりゆく  谷へとおちてゆく  足は冷えてゆく  薄墨色にかわってゆく  頬を切ってゆく  後陣がまた、すいと刺してゆく  雪とにてらされて、おりてゆく  里をこえてゆく  差切新道をゆく  長野へゆく  胸に突き通し、死にゆく  本腐ちゆく  生活をつづけてゆく  籠めて、暗くなりゆく  足をツン、ツンと延ばして歩いてゆく  球が飛んでゆく  突走ってゆく  運動をしてゆく  工場に出掛けてゆく  満洲に出掛けてゆく  執拗に取り上げてゆく  中を覗き込んでゆく  生活に帰ってゆく  身体を傾けてゆく  んで帰ってゆく  馬鹿話をしてゆく  心に沁みこんでゆく  心配事にやつれてゆく  上をわたりゆく  声高に話しながらゆく  それもいつしか、遠ざかりゆく  林へとゆく  ほうへ下りてゆく  径をしばらくゆく  上を喘ぎ喘ぎ辿ってゆく  あたりに集まってゆく  彼方へ舞ってゆく  舞つてゆく  妾にはゆく  あとから説明してゆく  失神してゆく  プロセスで、どうなってゆく  肩を並べて歩いてゆく  彼の通ってゆく  あけぼの、ようよう白くなりゆく  野良に出てゆく  別れもたのしく出てゆく  老父はゆく  東京駅まで送ってゆく  地ならしされてゆく  ところへ飛びこんでゆく  人間関係へすすみゆく  もっともっとゆたかにしてゆく  文学作品がつくられてゆく  自身を生かしつづけてゆく  通りそうはゆく  五百羅漢へゆく  下屋敷へはいってゆく  今、連れてゆく  笑いを歪めながら戻ってゆく  杖に、よろめいてゆく  目をとめてゆく  国民学校である会場へゆく  時代にひきいてゆく  我れとても行きたくてゆく  繩につながれて引かれてゆく  戀人のゆく  世に引かれて、遠ざかりゆく  消滅してゆく  方へ向かって帰ってゆく  取りにゆく  橋の下へはいってゆく  動物園を出てゆく  疾駆してゆく  民主的になってゆく  学校へ尋ねてゆく  服でゆく  そのままうとうとと眠ってゆく  西へ傾いてゆく  つて下りてゆく  路を歩いてゆく  ところにゆく  海に流れてゆく  さめと泣きてゆく  添ひてゆく  苫屋をさして漕ぎゆく  かたへ高く飛びゆく  ことなく映しかえして生きてゆく  はじめて生きてゆく  心に浮んでは消えてゆく  僕が飢えて、じりじり痩せ衰えてゆく  鎖が、過ぎゆく  なかを出てゆく  坂路を歩いてゆく  側に流れてゆく  突破ろうとして冴えてゆく  遙かなところへ消えてゆく  ずり降ってゆく  もの狂おしく堪えがたくなってゆく  涙が凝と宿ってゆく  ゆるやかに下ってゆく  水に浸っていながら進んでゆく  昂揚してゆく  いやさかりゆく  小口をほぐしてゆく  奥州方面にむかって落ちてゆく  誰だかしめてゆく  空想は開けてゆく  上空にまいあがってゆく  馳けだしてゆく  中を上ってゆく  鏡だけは持ってゆく  感じは刻々と増さってゆく  おかみさんがでてゆく  部屋をでてゆく  穴蔵へゆく  ほうたいがつぎつぎととられてゆく  船や、ゆく  マイクル小路のかどに消えてゆく  台所におりてゆく  博士のゆく  私たちのゆく  伝馬船では、ゆく  銀盤をゆく  部屋から、出てゆく  だんだんからだが消えて見えなくなってゆく  だんだん小さくしてゆく  それをさらに小さくわってゆく  空間をはしりゆく  独立を打ちたててゆく  そこから脱皮してゆく  具体的につきつめてゆく  推進させてゆく  表面から模写してゆく  発展を遂げてゆく  現実描写を与えられてゆく  打破してゆく  暮れ沈んでゆく  昨日よりか広がってゆく  さびしくとぼとぼと歩いてゆく  観察が下されてもゆく  忘られてゆく  髄から抽き育って創られてゆく  端々をも瑞々しくとらえ深め描き出してゆく  岸より渡りゆく  白昼探しにゆく  ますます深くなってゆく  だんだん少くしてゆく  壁がさけてゆく  ずんずんのびてゆく  土煙が薄らいでゆく  無限にひろがりゆく  羽根が動くとすぐに飛んでゆく  弄戯つて通つてゆく  東京から帰つてゆく  つて野にゆく  便つてゆく  通りを、ふらふらと歩いてゆく  ゆらゆらと消えてゆく  室に戻ってゆく  気もちよくとおってゆく  下を、這ってゆく  まり込んでゆく  快調にすべってゆく  静に歩いてゆく  蒸汽船の動いてゆく  裡に進んでゆく  旅をつづけてゆく  俘となって、牽かれゆく  焔が燃え移ってゆく  現実に処してゆく  静かに低く流されてゆく  国宝館はやはり見てゆく  げに動いて、今にも散ってゆく  これで死んでゆく  それなりにすんでゆく  若者がついてゆく  ひたすらに燃えてゆく  そこに保たれてゆく  眼も眩ゆく  大空を流れてゆく  ものが流されてゆく  やつてきて、またすつとでてゆく  方へ乗ってゆく  女をからかってゆく  景色を眺めてはまた立ってゆく  顔色が見る見る変わってゆく  街道を通ってゆく  ように似せてゆく  後ろから歩いてゆく  川を流れてゆく  きらりきらり光りながら過ってゆく  烏が鳴いてゆく  停車場へ向かってゆく  音高く吹き過ぎてゆく  改良されてゆく  季節に応じて変ってゆく  跡を絶ってゆく  渦へと移ってゆく  掃除してゆく  ガス塊へと徐々に移りゆく  渦動となって広がってゆく  無限に伸びてゆく  空間中を飛んでゆく  距離に持ってゆく  無運動状態に移りゆく  割合で増してゆく  零下一〇度から次第に高めてゆく  復帰してゆく  静寂に沈んでゆく  形に成り上ってゆく  魚鳥を捕って持ってゆく  あたりを見廻しながら立去ってゆく  一ト話ししてゆく  腹を切ってゆく  切支丹大名デウス右近へゆく  一生をつぶしてゆく  寺院へ来て学び取ってゆく  橇を駆ってゆく  ドス赭いものが動いてゆく  おらが歩んでゆく  死神にひかれて歩かせられてゆく  低空をとおってゆく  気がかすめてゆく  未踏地帯にゆく  ように続けてゆく  それを蹴って敢然とゆく  その道をゆく  だんだんに伸びてゆく  段状にかさなってゆく  一歩ごとに濃くなってゆく  のか、強くゆく  ものを招きよせてゆく  外地へゆく  絶望とともに濃くなってゆく  譫言は続いてゆく  ようにながれてゆく  十ヤードほどゆく  蹌踉とゆく  森が沈んでゆく  方へながれてゆく  しかし、そうして崩れてゆく  根ごと地上に浮きでて昇ってゆく  君らを捨ててゆく  三人がゆく  目のゆく  狂人に移ってゆく  心をはげまし近寄ってゆく  さに染んでゆく  道にむかってゆく  出血が、日増しにひどくなってゆく  なべやきうどんを云いつけにゆく  西へとゆく  力にひかれゆく  蟻のあるきゆく  英雄のゆく  勿体そうに語ってゆく  魔境へゆく  瀞をゆく  森へゆく  西域夷蛮地帯をゆく  腹這いながらゆく  石南花帯をゆく  なかへ分け入ってゆく  だんだん先へゆく  雪崩を払ってゆく  いま分秒ごとに消えてゆく  九十九江源地へゆく  のものを読んで捨ててゆく  店へ入ってゆく  じき側までゆく  賭博場へゆく  淀みなく続けてゆく  臥床をかえゆく  かね合いで縫ってゆく  永世変りゆく  底へ、もぐってゆく  底へゆく  形が変ってゆく  迷路が変ってゆく  下降してゆく  ぐる泥の窪みをゆく  だんだん浸ってゆく  生涯に、過ぎゆく  心にふと浮んではふと消えてゆく  方へと昇ってゆく  足つきで昇ってゆく  眼ざしを投げてゆく  坂を昇ってゆく  恰好をして昇ってゆく  延び延びになってゆく  はじめて人間が鍛えられてゆく  まっしぐらに走らせてゆく  エスキモーは生きながら呑まれてゆく  夢中でゆく  合間合間に、しだいに遠ざかってゆく  あしらい梯子をのぼってゆく  どこかの殴りこみに連れてゆく  北へとゆく  心が惹かれてゆく  蜂窩へはいってゆく  執拗に畳みかけてゆく  封筒がスルスルっと引っ込められてゆく  一日増しに伸びてゆく  温度はじりじりと下ってゆく  海をゆく  そこを横切ってゆく  涯へと飛んでゆく  キラキラっと流れてゆく  顔色がみるみる間に変ってゆく  谿へ落ちてゆく  頬に触れては動いてゆく  何かもう追い詰められてゆく  押進んでゆく  斜に倒れてゆく  遙かなところへ流れてゆく  彼には死んでゆく  心が研がれて澄んでゆく  眼に見えて衰えてゆく  体験から死んでゆく  死に吹き攫われてゆく  苦しみに揉まれてゆく  一ときに還ってゆく  声になってゆく  実現させてゆく  中央亜細亜へゆく  計画でゆく  半信半疑に過ぎてゆく  日本へと近付いてゆく  顔になってゆく  ムスカットへゆく  大塩沙漠へゆく  影が刻まれてゆく  しだいに殖えてゆく  灰黄色に変ってゆく  暁はひろがってゆく  流血に染んでゆく  不興気に出てゆく  サハラ沙漠まで、ゆく  それより段段と押し詰めてゆく  合點のゆく  無限に高く高く進んでゆく  そして今はもう昇つてゆく  のでも墜ちてゆく  一緒に飲みにゆく  明けにゆく  遠方へゆく  停車場を発してゆく  スキーにゆく  どこへか運ばれてゆく  下かげで次第に濃くなってゆく  フィオーナは、つまずきつまずき歩いてゆく  船から離れてゆく  フグでゆく  こともあれば、時には泊ってゆく  日の暮れてゆく  蠣殻町にゆく  物を買いにゆく  方へ渡ってゆく  底にでも滅入りこんでゆく  綺麗に引き払って出てゆく  どこか探して出てゆく  思いを残してゆく  お宮の帰ってゆく  どっちでもゆく  あなたどこへゆく  方に帰ってゆく  あなた私をうっちゃってゆく  どんどんなくなってゆく  便処にゆく  食事をこしらえてゆく  考えかたに従って計られてゆく  国民食をつくり出してゆく  所謂馴らされてゆく  母親として闘ってゆく  ひとりで死んでゆく  やけくそに落ちてゆく  ためにのみ死んでゆく  私は深く深く沈んでゆく  肉体がじりじりと引きつけられてゆく  度胸をさだめてはいってゆく  生活を打ち立ててゆく  中に、散りひろがってゆく  づゝ私の出てゆく  表はしてゆく  私達はよく顧みてゆく  象が煙りに沈んでゆく  彷徨ふてゆく  喫茶ガールになってゆく  さで納まってゆく  句読点でも打ってゆく  いま前を横切ってゆく  廊下を歩いてゆく  扉を開けてゆく  スンなりと肥えてゆく  もとに過ぎてゆく  はてに立ちあがってゆく  海へ拡げてゆく  海を染め分けてゆく  沖へ出てゆく  あちら側へ滑り下りてゆく  水にひびいて消えてゆく  美智子さんを捨ててゆく  科學が溯つてゆく  おまえさんをつれてゆく  先へ進めてゆく  日毎にめまぐるしくなりゆく  発展を遂げゆく  森へと飛びゆく  薄紫に暮れてゆく  白髪が殖えゆく  上に溶けてゆく  心像に残してゆく  だんだん闌けゆく  上にとろけゆく  上を流れゆく  ゆるやかに滑りゆく  私は遠く薄れゆく  ホテル迄送ってゆく  小舟は進んでゆく  馬を引いてゆく  私はゆく  山さへゆく  時はゆく  津右衛門の死にゆく  ヘッスラーがはいずってゆく  泊つて朝学校へゆく  香川を可愛ゆく  年が経つにつれて癒えてゆく  図書館へゆく  それは、たまにゆく  密着して立ち、揺られてゆく  一人一人減ってゆく  十年が経ってゆく  ものは無くなってゆく  中にとけ込んでゆく  法もまた、おのずから進んでゆく  行動を起してゆく  描写をしてゆく  下へばかり沈んでゆく  それを突きとめてゆく  直吉が駆け寄ってゆく  自由に採ってゆく  自由勝手に採ってゆく  気合でゆく  月々貯めてゆく  積立金を持ってゆく  心を熱しさせてゆく  それを深めてゆく  ものが崩れてゆく  極へおとされてゆく  麓をゆく  竈屋へゆく  便所へゆく  アゆくまいゆく  もとにゆく  從ひてゆく  空をわけつつゆく  處にゆく  泥を越えゆく  都を過ぎゆく  彼とならびてゆく  雨にうたれて過ぎゆく  地獄を擦りゆく  實をえんとてゆく  侶とゆく  ふしくだりゆく  ため端をゆく  者皆彼と共にゆく  後方にゆく  汝は歩みゆく  傳ひてゆく  樋をゆく  たづね、かくゆく  空をわけてはせゆく  岩を上りゆく  目底にゆく  さびしき路を進みゆく  如く高く登りゆく  我にさきだちゆく  群にまじりてその行くごとくゆく  手に載せてゆく  かなたにゆく  天の負ひゆく  地上をゆく  溪にゆく  徐々蠶食しゆく  十六曲かくてさらに進みゆく  下に沈みゆく  しづかに歩みゆく  さま恰もはせゆく  加はりゆく  地心にゆく  南半球を上りゆく  茶わんを買ってゆく  許嫁までが消えてゆく  みんな自分が死んでゆく  話を持ってゆく  小径を辿ってゆく  それから少しゆく  奈落へと沈んでゆく  坊に置いてゆく  つばめの飛んでゆく  やうに逃げ出してゆく  泡も消えて、流されてゆく  航跡を横切つてゆく  お前は小さく凋んでゆく  ポクポクと駈けてゆく  海へ撒かれてゆく  街を渡つてゆく  家まで駈けてゆく  仏像をほりだして持ってゆく  道を帰ってゆく  一丁ばかりゆく  おばあさんのゆく  ひとり遠く離れてゆく  とこにたずねてゆく  ぢをたえゆく  清浄になってゆく  身も心も浄化されてゆく  ゆかなんの如きは、ゆく  彼を吸いとって弱めてゆく  板に辷ってゆく  花もはるもながれてゆく  自転車を押して歩いてゆく  調子で、歩いてゆく  裏から出てゆく  園町から人力車にゆられてゆく  だんだん変わってゆく  だんだんに減じてゆく  門口から投げ込んでゆく  水道橋から本郷へのぼってゆく  夜明け前に出かけてゆく  楽屋へゆく  例のごとく訪ねてゆく  市村座へゆく  信州小諸へ送ってゆく  順序で列べてゆく  手拭をぶら下げてゆく  美服を着てゆく  其処へ訪ねてゆく  実家へゆく  大工が持ってゆく  前にまで歩いてゆく  馳ってゆく  本堂に上ってゆく  処へでもゆく  世界から奪られてゆく  今そこへゆく  うちに暮れてゆく  障子をなでてゆく  ものばかりを主として、書いてゆく  蜘蛛手にぱあっと弾けては、又ぱあっと消えてゆく  着のみ着のままで逃げてゆく  そばなんぞを通り過ぎてゆく  幼稚園にゆく  順々に読み上げてゆく  音楽会を待ちかねて争ってゆく  文を繰広げてゆく  大阪にゆく  その後を付けてゆく  三人だけが出てゆく  悔みにゆく  明日田舎へゆく  其傳を讀んでゆく  手向ってゆく  つまり生活が次第に崩してゆく  位置に落ちてゆく  思想上から自然に走ってゆく  力が無くなってゆく  沈湎してゆく  奥へと沈みゆく  時うっかり聞き流したが、うまくゆく  方へ戻ってゆく  どっかへ、すーっと消し飛んでゆく  室内はしんしんと静まり返り、更に深く静まり返ってゆく  先へ送られてゆく  横に流れてゆく  しろ、死んでゆく  ものは芽ぐみゆく  考え通りにゆく  反対に逸れてゆく  列車が進んでゆく  幼女を抱いてゆく  奔放さをもちながら、おとろえてゆく  極端までゆく  奥となりゆく  統御してゆく  考えでゆく  さやあてはしだいに激しくなってゆく  横浜と共に太ってゆく  郷里にゆく  加ってゆく  監督にゆく  目的の狭まくなりゆく  叫びざまに、こぢんまりとしたからだをちょこちょこと走らせて、逃げゆく  笑ひ交してゆく  靜子が出てゆく  挨拶して出てゆく  利代が出てゆく  小使の出てゆく  迷ふてゆく  其方にゆく  露を踏んでゆく  補助を得てゆく  川にゆく  上を跳ねてゆく  空に漂うてゆく  町にゆく  世より世にわが求めゆく  處までゆく  かしこにゆく  軛をつけてゆく  處よりゆく  天にむかひてゆく  纏布をまきて登りゆく  こなたにゆく  素質によりて高きにむかひゆく  足にて行かずば、直く行くも曲りてゆく  棄つるをえざれば、かく疑ひをいだきてゆく  途をゆく  水底深く沈みゆく  歌ひてゆく  かなたにむかひて心安く進みゆく  野を分けゆく  從ひゆく  侶のゆく  さきにゆく  出で、わかれてゆく  右にゆく  東にむかひてかへりゆく  もとを離れ、ゆく  上を向いてみたが、暮れゆく  ますます苦り切ってゆく  別なく、ゆく  死体をひきずってゆく  台所へつれてゆく  歓迎されずに亡びてゆく  灯火眩ゆく  清興の色褪せてゆく  寺へ尋ねてゆく  小説を動かしてゆく  大空を上ってゆく  静子が出てゆく  小迷うてゆく  著るしく加わってゆく  影も薄れてゆく  ごとに薄れてゆく  夜露に濡れてゆく  足を向けてゆく  一日ごとに削られてゆく  自分を振り捨ててゆく  大好きで、ゆく  うちに、ゆく  河原へゆく  河原を踏んでゆく  人も遂にゆく  二人が死にゆく  ワケにはゆく  俺が持ってゆく  静かに移ってゆく  若い男を、ジリジリと苦しめてゆく  づたかく重なつてゆく  控室から広間へはいってゆく  穴倉へまで、つたわってゆく  変革されてゆく  それを、ゆっくりと大きく移してゆく  人間の進みゆく  今後うまい具合に立ち直つてゆく  改まつてゆく  此寄席にゆく  中には走りゆく  原稿紙に当ってゆく  自分によって食ってゆく  蜻蛉とびゆく  春くれゆく  むく毛がついついとんでゆく  芝居へゆく  日学校へゆく  鈴虫をかひにゆく  わが身につまされてほろりほろりとないてゆく  廊下をゆく  牛を追ってゆく  注目してゆく  上を過ぎってゆく  傍を去ってゆく  裡へ登りつめてゆく  正義に入りゆく  往昔巓に登りゆく  舳のわけゆく  殘しゆく  人物が次第に劣りゆく  これをわけゆく  記憶より冷えゆく  外はみるみるうす暗くなつてゆく  これを出してゆく  瞬間に擦れちがって去りゆく  不意にころころ死んでゆく  随ってゆく  ものらと共に滅んでゆく  間を、ゆれ過ぎてゆく  中から荷馬車で帰ってゆく  板の間にしみ拡げてゆく  顔を装ったものの、露われてゆく  ペトロニユスの死んでゆく  タイタニック、傾ぎゆく  潜入してゆく  自分自身を大きく育ててゆく  私がやってゆく  一人で見つめながら生きてゆく  所まで訪ねて来てまた帰ってゆく  運命とを大きく育ててゆく  山口にゆく  長崎にゆく  作家が葬られてゆく  みどり色にそまりふくらんでゆく  肥桶を担いでゆく  一杯になってゆく  静かに運ばれてゆく  膨張してゆく  外はみるみるうす暗くなってゆく  中のゆく  おやじ救出に走ってゆく  村山君の冷えゆく  ゆっくり歌いつづけてゆく  ひょうびょうと流れゆく  三角巾を巻いてゆく  手をつないで喘ぎ喘ぎ登ってゆく  前に苦しみつつ死にゆく  裏山へ登ってゆく  私たちが再び入ってゆく  天に昇ってゆく  煙となって消えてゆく  放射能原子雲の流れゆく  空高く土煙として巻き上がってゆく  清浄となりゆく  畑路をゆく  傷者を捜して歩みゆく  すすきの葉をのぼってゆく  僕らの生きてゆく  いつか白みゆく  画面の移りゆく  座席に動いてゆく  静かにおりてゆく  芸術の進んでゆく  調子を合わせて奏せられてゆく  展開しまたひきしまってゆく  西へ向ってゆく  姿勢で遠ざかってゆく  庭から木戸へ出てゆく  順應してゆく  案内してゆく  なかったが、ゆく  毎日大抵租界のしきりを越えてゆく  自動車でゆく  知らん顔をして通りすぎてゆく  日本服を着てゆく  二階にあがってゆく  唄を歌って帰ってゆく  どんどん案内してゆく  足許を照らしながらはいってゆく  船でゆく  煙雨楼へゆく  それから船にのってゆく  船を漕いでゆく  それから船をすすめてゆく  峰離れゆく  山に晴れゆく  霧のうすれゆく  沿岸をゆく  瀧はよらで過ぎゆく  笊もていゆく  ころになればいつとても痩せゆく  うつらうつらとしてありけるほどふけゆく  濱へゆく  方向へ動いてゆく  綴り合わせて考えてゆく  手伝いに出かけてゆく  将官などが眩ゆく  霽れゆく  渡つて逃げてゆく  外に消えてゆく  三十里あまりもゆく  家に入ってゆく  他へゆく  だんだん長くなつてゆく  一足でも進んでゆく  一足でも出てゆく  雲のんびりと渡りゆく  外で移り変ってゆく  要求をめぐってゆく  ものをきめられ生い立ってゆく  自然につけられてゆく  根気よく加えてゆく  いつかはれてゆく  若いひとたちにめざめてゆく  現実とたたかってゆく  女としてどう生きてゆく  社会にしてゆく  それをポツポツと読んでゆく  ましにしてゆく  交錯してゆく  才覚とで動かしてゆく  人生に処してゆく  結婚話にひきかけてゆく  周囲を見直してゆく  筆がついてゆく  軽井沢へゆきますのに連れてゆく  実力を育ててゆく  実現されてゆく  裾をとられてゆく  喫茶店にゆく  こととして語ってつき合ってゆく  現実をかえてゆく  生活を求めてゆく  日本に生きてゆく  身を置いてゆく  若い娘も、生きてゆく  爪先を向けて生きてゆく  若い娘の生きてゆく  語学をつづけてゆく  日々を暮してゆく  これは、死んでゆく  報せにゆく  己を滅ぼされてゆく  壊滅してゆく  製作を生んでゆく  可憐にたたかってゆく  周囲とぶつかってゆく  流離してゆく  うちに描き出してゆく  ものとだけ見てゆく  裏切りを重ねてゆく  上役たちにさらわれてゆく  ものに変えてゆく  人生に築きあげてゆく  ひとを愛し抜こうとしてゆく  過程に生まれてゆく  それはいかに表現され、いかにたたかわれてゆく  精煉を重ねて、つみあげられてゆく  中から夢が逃げてゆく  ガタガタしながら走つてゆく  好奇心をもって会いにゆく  舁がれてゆく  男女が生きてゆく  空手形でなくしてゆく  行列をつないで、進んでゆく  腕をくみ、進んでゆく  サークル活動を通じてつかんでゆく  ところまで持ってゆく  ようなだんだんと高まってゆく  島々へ出かけてゆく  下をすべってゆく  下に降りてゆく  船の運ばれてゆく  円筒形がずっと遅く吸いこまれてゆく  だんだん更けゆく  菓子の飛んでゆく  一本ずつ消してゆく  窓を開けにゆく  うちにこの亡びゆく  着用されてゆく  社会学へと進んでゆく  継起してゆく  実験とをしてゆく  補つてゆく  下に動いてゆく  年と共に消えゆく  時示すとてゆく  一日一日と痩せてゆく  口笛をふきながら立去つてゆく  方へ出てゆく  東京から背負ってゆく  社交家に陥れられてゆく  信仰によって死んでゆく  すゝめてゆく  ものを見にもゆく  家で片づいてゆく  影を描いてゆく  彩が拡がってゆく  明闇天をゆく  江戸川や流れゆく  たびにすてゆく  声のゆく  舞ひゆく  葉にすれてゆく  妹きみのゆく  こゝろのうれしやな見よ動きゆく  冷えまさりゆく  世間にこれから暮してゆく  秧鶏のゆく  勢いで生い拡がってゆく  金は置いてはゆく  足三足送ってゆく  ポッポッポと出てゆく  どんどん走ってゆく  片側へとゆく  巷を上りゆく  早瀬これを浮かべて流れゆく  手もと近く漂いゆく  空に消えゆく  奥に消えゆく  静けさをひとしおに覚え、かれが踏みゆく  力とに変わりゆく  きありさまになりゆく  駛つてゆく  渡つた碧空へ散つてゆく  原型が造られてゆく  つて、こつこつと出来あがつてゆく  先へ出来あがつてゆく  座を占めてゆく  吸ひ込まれてゆく  見直したしかめてゆく  生活に向ってゆく  主人となってゆく  深奥を広く描き出してゆく  そちらへ越してゆく  結局大阪へ越してゆく  刑務所を見にゆく  刑務所をみにゆく  一瞬の飛んでゆく  ひとたちをみにゆく  縞とかによくなってゆく  餌食となってゆく  心が離れてゆく  だんだん自由に伸びてゆく  日かずふりゆく  舞踏場にゆく  高輪あたりから駕籠に乗ってゆく  玄関へ出てゆく  縁先へ廻ってゆく  斜めに飛んでゆく  搦み、重つてゆく  麓をさして帰りゆく  方を見向きもしないで通ってゆく  灰なり、暮れゆく  云つて、また漕いでゆく  對に薄らいでゆく  笑つて死んでゆく  みな別々に死んでゆく  汝が唯ひとり死んでゆく  證明してゆく  ディレッタンティズムの落ちてゆく  時間的に動いてゆく  對して出てゆく  分解を進めてゆく  綜合されてゆく  混合されてゆく  部下を御してゆく  身を委せてついてゆく  ものに取り卷かれながら生きてゆく  神話化してゆく  虚無主義に落ちてゆく  そこまで動いてゆく  感傷を喚び起す、さうでなければただ消えてゆく  虚無主意に落ちてゆく  未知のものに引かれてゆく  次から次へ絶えず移つてゆく  價値が減じてゆく  須臾にして消えゆく  段階へ移りゆく  發見してゆく  みずから人生を掴んでゆく  とりも直さず生きてゆく  結節をたどってゆく  明確にしてゆく  二三日逗留してゆく  出廷してゆく  事實からさへも、高まりゆく  ことなくうけつがれてゆく  こゑも沈まつてゆく  沈靜してゆく  くりかへされてゆく  音を立てて崩れてゆく  自分を引ずつてゆく  自分自身ぢつと見まもつてゆく  生成してゆく  ようにして育ててゆく  前へと押してゆく  だんだん闌けてゆく  毎日を生きてゆく  身のゆく  民主日本を形づくってゆく  生活を組立ててゆく  着手してゆく  眼は、大きく大きくと見開かれてゆく  支出をまかなってゆく  民主化してゆく  変動に対して、どう処してゆく  目にあって生きてゆく  感情そのものとして生きてゆく  方にのぼってゆく  風船が、ゆらりゆらりと流れてゆく  両手でかきむしりながら、走ってゆく  海上めがけておちてゆく  うねりがひろがってゆく  だんだん見えなくしてゆく  彼はとおざかりゆく  形が熔けてゆく  ように熔けてゆく  畑道をかけくだってゆく  ようにして下ってゆく  機械に、ぐんぐん引張られてゆく  山ふかく入ってゆく  後からのぼってゆく  穴をおりてゆく  屈辱とたたかってゆく  明日へ、と引き延ばしてゆく  ちゃんと意識しながら跳びかかってゆく  昇進させてゆく  人々を引っ張ってゆく  月日はたってゆく  一つから一つと売られてゆく  保証してあるが、出てゆく  御用でゆく  老人は、がたがた震えながら出てゆく  真っ直ぐ女王に向かって急ぎゆく  彼女を導いてゆく  話はすらすらと運んでゆく  こちらから波止場を出てゆく  お伴してゆく  フランスにゆく  形が、死んでゆく  アイルランドにゆく  現地にゆく  同伴してゆく  アルスタアなどへゆく  悲哀とに消えゆく  もう一度女王に召されてゆく  深淵を拡げてゆく  匐い去ってゆく  動きとともに動いてゆく  雨に濡れてゆく  所から出てゆく  背中を分けてゆく  家賃を払ってゆく  生計をささえてゆく  力が役立てられてゆく  予科を経てゆく  下へと下ってゆく  働きぶりを挙げてゆく  活動を続けてゆく  まま出てゆく  外に移ってゆく  グルッと廻ってゆく  どこまでも開いてゆく  内容物を調べてゆく  そちらにゆく  生活法にあてはめてゆく  心がけでやってゆく  それから青山へお詣りにゆく  伊豆へゆく  傘をさして出てゆく  林町へゆく  扶け合って生きてゆく  八日にはゆく  時間に当ててゆく  面会を休んだりはしないでやってゆく  毎日、出てゆく  頭を下げて向ってゆく  一寸ベルリンにかえってゆく  お話をしてゆく  わけで、すこしずつかけてゆく  一日に少しずつ割当ててやってゆく  小説も書けてゆく  仕事をどしどししてゆく  豊富化されてゆく  段階がふっきれてゆく  私はもうこれからは、いつもそうして書いてゆく  有様です、どうやってゆく  方法をかためてゆく  現実へ入ってゆく  本ものに近づいてゆく  根で、やってゆく  並行によんでゆく  ものを先ず書いてゆく  一つずつふれてゆく  線を描いてゆく  一枚そちらへゆく  そちらへゆく  中に入ってつくって話してゆく  十分に見つつ、書いてゆく  発見しないでゆく  生活を組み立ててゆく  遂行されてゆく  ヒントが吸いよせられてゆく  皮膚からそうなってゆく  労作を築いてゆく  全体をつかんで読んでゆく  全体としてわからせてゆく  歴史性は、絶えず変ってゆく  送りにゆく  誰しも一応ゆく  まともに当ってゆく  自分にわからせてゆく  軒下にねてくっついてゆく  八方からからんでゆく  腰をおとして、ついてゆく  下にふみつけられてゆく  現地教育としてゆく  アッコオバチャン送りにゆく  板カンバンが出て居り、すこしゆく  それをきっちりつかってやってゆく  円満にゆく  突切ってゆく  うちに、ズルズルと沈んでゆく  繁昌、くみかえられてゆく  音表式でゆく  一日ずつかきためてゆく  あれだけにひっぱってゆく  一つ一つオーケストラ部員につたえてゆく  丁度書いてゆく  それをとげたいと思う、ね、グイグイ、グイグイと押してゆく  ふくらがしてゆく  明日熱川へゆく  寿江子のおいてゆく  大人になってゆく  仕合に出てゆく  明暮を、困らないでゆく  生活からむけてゆく  生活がひらかれてゆく  それからあっちへゆく  期間はやってゆく  逸脱してゆく  人々によませ、わからせ、そして感じさせてゆく  陶冶されてゆく  間接に深められてゆく  無視せずやってゆく  上手に持ってゆく  実質化してゆく  参考として持ってゆく  底へとふれてゆく  照りかえりつつ進んでゆく  二年ありますが、待ちきれずゆく  感じ深めてゆく  一貫してゆく  それは過ぎてゆく  唇をもってゆく  花がゆく  赤ちゃんをつれてゆく  下縫いにゆく  仕事をすすめてゆく  一番よく使ってゆく  手入れしてゆく  現実をつかんでゆく  しわかってゆく  中つれてゆく  羽織着かえてゆく  暮しも立ててゆく  当分又やってゆく  自分でこしらえてゆく  程度にはゆく  それは可愛ゆく  日を迎え送りしてゆく  心持が変ってゆく  どんどん進めてゆく  工場がよいしてゆく  宗教をこれから築いてゆく  訣にゆく  照し出してゆく  発展的につきつめてゆく  移り動いてゆく  下へとさがってゆく  母でてゆく  生命の枯れてゆく  街から街へ殖えてゆく  監獄へゆく  幌馬車を駆つてゆく  俥がゆく  電車がゆく  字に写してゆく  対比は、つき進んで見てゆく  丈夫になってゆく  鳴きながら飛んでゆく  病気から回復してゆく  いくらかずつよくなってゆく  課題が、どう答えられてゆく  決定されてゆく  人間としてめざめてゆく  若い女となってゆく  生活とが絡み合ってゆく  ものがたまってゆく  写生してゆく  提灯雪駄でうとてゆく  私が上がってゆく  女として生かしてゆく  行為してゆく  日ごとにめまぐるしくなりゆく  小川が笑いながら走ってゆく  汝等こそは知れ、眩ゆく  年の滅びゆく  力で働いて生きてゆく  拡大強化してゆく  納得ずくでゆく  方向を含められてをり、誘ひゆく  お花見に繰り出してゆく  差し荷にして担いでゆく  ように売れてゆく  朝早くゆく  墨田川を滑ってゆく  折へ飛びついてゆく  台所へゆく  ほうへ出かけてゆく  汗を流してゆく  日進月歩してゆく  彼女のゆく  眼ばかり大きくなってゆく  洗湯にゆく  入湯にゆく  家財道具そっくり持ってゆく  終末へまで運ばれてゆく  発育してゆく  ことは避けてゆく  歴史そのものに働きかけてゆく  確信をもって押してゆく  本物になってゆく  就て、触れてゆく  可能で保ってゆく  チャンチャン毎日何かを造り出してゆく  機嫌伺いにゆく  あちらにゆく  運行してゆく  ことが進んでゆく  私一人でゆく  流通をつけてゆく  温泉にゆく  そちらにお目にかかりにゆく  一字一字を書いてゆく  文学からそちらにゆく  突端におしあげてゆく  病気をもってゆく  力をつくしてかち得てゆく  意味にふれてゆく  ものをなおしてゆく  本はゆく  航海をつづけてゆく  谷を歩いてゆく  示顕してゆく  来月自分でゆく  村山へでもゆく  勉強をつづけてゆく  生活を営んでゆく  場所をひろげてゆく  国府津へゆく  東京駅までゆく  蚕食してしてゆく  間に生き死にしてゆく  マさつを、悠々と越してゆく  しょうが、よってゆく  好ちゃんの歩いてゆく  口へもってゆく  女の子たちもまじってゆく  納得させてゆく  大変納得のゆく  作家をくってゆく  十五日にゆく  吸収されてゆく  自然にゆく  動揺をたたかってゆく  鼓舞へ向けてゆく  ことを辿ってゆく  為か、にげてゆく  何かへまとめてゆく  くり返されてゆく  シーンとして、早く出てゆく  村中がつりあげられてゆく  ゆっくり隣室へはいってゆく  うちには、減ってゆく  職業をやってゆく  扉を通ってゆく  監視人たちとが帰ってゆく  暗闇から出てゆく  なかでひろがってゆく  上役が急いでゆく  列をかきわけてゆく  のでなければ、むなしく朽ちてゆく  ところへ連れてゆく  札を見つけたので、近寄ってゆく  ところへまで連れてゆく  二人の通ってゆく  ほんとうに心からうまくゆく  逮捕されて引きたてられてゆく  あなたとまたもどってゆく  人を連れてはゆく  自分を連れてゆく  扉をしめてゆく  勤め先に出てゆく  間いっぱいを横切ってゆく  口に持ってゆく  ところへ走ってゆく  わしらが出てゆく  日ましに弱ってゆく  前に進み出てゆく  上をころんでゆく  ままで進んでゆく  ひとりでやってゆく  なかを過ぎてゆく  のであって、うまくゆく  支店長室に消えてゆく  放射線状に消えてゆく  代から代へと伝えられてゆく  それまでより少しは早く運んでゆく  ものにすぎず、出かけてゆく  中へ駆けてゆく  下着姿で逃げてゆく  スープを持ってゆく  かなたにまで連れてゆく  退却してゆく  前に出し、逃げてゆく  身体を引きずってゆく  応接室にはいってゆく  今度持ってゆく  扉に消えてゆく  中央にはいってゆく  絶え間なく、積み重なってゆく  あいだをただひとり通り抜けてゆく  判決に移り変ってゆく  のを知り、薄らいでゆく  門からはいってゆく  前で歩いてゆく  道についてゆく  恥辱が生き残ってゆく  最後に消えてゆく  教会へ連れてゆく  腕にすがって実にしっかりと歩いてゆく  ところへ出かけてゆく  秘密にやってゆく  グループを飛び越してゆく  事務室にもどってゆく  ほうに急いでゆく  質問に向ってゆく  まれになってゆく  さ見せてゆく  それを積んでゆく  いふ人物が描かれてゆく  歩みを続けてゆく  方は、ゆく  明けしらみゆく  山河を越えてゆく  旅人は、ゆく  空をかすめてゆく  信仰に移りゆく  みんなが逃げてゆく  影つて消えてゆく  後景へ退いてゆく  萎え衰へてゆく  ちゃんと見てゆく  巧みにとらえゆく  札幌へゆく  責任を果してゆく  コテ工合でゆく  中で、何と深く大きく渦巻き変ってゆく  難破船の崩れてゆく  パレスチナへゆく  郵便出しに出てゆく  歯医者へゆく  眼医者へゆく  下関へゆく  巣鴨へゆく  景観にふれてゆく  さいて動いてゆく  からどうにかもってはゆく  灯がのびてゆく  女学生となってゆく  軟くなり、重く芳ばしくなってゆく  自分でまわしてゆく  そこを棹さしてゆく  先へとひかれてゆく  細君がこれからやってゆく  後段に入って出てゆく  仮面のはがされてゆく  奥へでもゆく  自分でこわしてゆく  さが可愛ゆく  赤船がゆく  頁にうつってゆく  生き甲斐を創り出してゆく  人間的集果を生み出してゆく  寄与してゆく  一つつれてゆく  繩でくくられゆられてゆく  田舎へゆく  声が立ちのぼってゆく  出立してゆく  さについてゆく  人間精神の変ってゆく  要素を減じてゆく  頭をもってゆく  修業してゆく  それによって活かされてゆく  一組となりゆく  足どりも可愛ゆく  地べたを刻んでゆく  荷物もってゆく  バケツもって出てゆく  一線に落してゆく  土が黒く柔かくなってゆく  ときついてゆく  大乗気です、もうもってゆく  事を運んでゆく  目に会っても決してやめないでやってゆく  人生をグイグイと引っぱってゆく  丁ほどゆく  ユリがゆく  らからゆく  日谷間を流れてゆく  四種がゆく  今島田へゆく  時間にゆく  夜遅くまで話しこんでゆく  額が益々蒼白く澄んでゆく  何処かへ出かけてゆく  一円だけ置いてゆく  身体に絡みついてゆく  心惹かれてゆく  男が、益々執念深くなってゆく  流浪してゆく  男にゆく  自由に拡げてゆく  国外に消えてゆく  土産にもってゆく  生活に入ってゆく  国民学校へ移ってゆく  パタついてゆく  勉強されてゆく  批判精神さえすててゆく  法律案を打立ててゆく  記録整理されてゆく  研究総合してゆく  災害となってゆく  靜かに滑つてゆく  擴げてゆく  つて靜に滑つてゆく  船は段々向ふに遠ざかつてゆく  楢山にゆく  上を走ってゆく  八方塞りはどうしてゆく  市場へ流れてゆく  裏が痒ゆく  私は帰ってゆく  今頃どこへゆく  輪を描いて浮いてゆく  富もなければ、生きてゆく  船底へ降りてゆく  筋を引いてゆく  海へ出てゆく  白帆がゆく  カンパイしてゆく  窓を区切ってゆく  公園にゆく  命死にゆく  かっこうをして生きてゆく  原稿を持ってゆく  路地をはいってゆく  青葉が萌えてゆく  近くになり、また遠くなってゆく  牢獄生活に耐えてゆく  工面して生きてゆく  なめにゆく  坂をすべってゆく  世界に消えてゆく  私はぱりぱりに乾いてゆく  夕焼の燃えてゆく  一年で枯れてゆく  二階へ上ってゆく  私には戻ってゆく  ところから出発してゆく  人がふえてゆく  月日がたってゆく  自分を見失ってゆく  島々も消えてゆく  月日がたてば忘れられ消えてゆく  訳ではないけれど、よくふとってゆく  ように淡く消えてゆく  ところで消えてゆく  宿命にひかれてゆく  馬たづなに引かれてゆく  一生連れそってゆく  団扇だいこを叩いてゆく  思いがふうっと消えてなくなってゆく  牛込へ尋ねてゆく  から売れてゆく  一目散に走り去ってゆく  ままでまた消えてゆく  五十銭銀貨が溜ってゆく  何処かへ逃げてゆく  文字が飛んてゆく  青春は朽ちてゆく  後退してゆく  人生のおもむきは変ってゆく  どんどん後へ消えてゆく  彼方に消えてゆく  今朝からばくちに出掛けてゆく  義父さんを捨ててゆく  浮きあがってゆく  北へ走ってゆく  自転車が走ってゆく  草が濡れてゆく  外套を着てさすらってゆく  虚空に消えてゆく  穏かに暮してゆく  そうだと云って買ってゆく  人が、そっとよけて通ってゆく  方から逃げてゆく  自分を生かしてゆく  易々とゆく  男に会いにゆく  わたしが会いにゆく  夕闇が深まってゆく  傷みをかけずに、ゆく  罪業をつんでゆく  喰べつないでゆく  首うなだれてゆく  道なればゆく  悠長さにながしてゆく  引ッ立てられてゆく  争い走ってゆく  足さぐりに歩いてゆく  犬小屋へ持ってゆく  自分でのみ作ってゆく  窓へ立ってゆく  わらわらと駈けてゆく  下でも、駈けてゆく  通行してゆく  静かにながれてゆく  瞼にも映ってゆく  及び腰で、立ってゆく  彼の走ってゆく  立小便にでもゆく  招じてゆく  門から出てゆく  歌舞伎見物にゆく  獄門へ抱いてゆく  磔柱までつれてゆく  老台を連れてゆく  針の山へでも登ってゆく  厩河岸をぶらぶらゆく  百夜詣りに通ってゆく  夜魔のごとく、駈けてゆく  仔細を申し上げにゆく  水をながめにゆく  夢のように漕いでゆく  石崖を洗ってゆく  しかもその動いてゆく  れんがとをひたしてゆく  舟でゆく  草が、枯れてゆく  方へ向いてぐんぐん育ってゆく  引致してゆく  人がじろじろ見てゆく  ますます困難になってゆく  事を少しずつ悟ってゆく  洗濯物を置いてゆく  日本のゆく  要素となってゆく  人間がまどろしく生きてゆく  内面変革にすすんでゆく  典型は見出されてゆく  遠く奥州方面へ向って下ってゆく  煙が逃げてゆく  大地を打ってゆく  外を続いてゆく  手に移ってゆく  竹柏園先生は、ゆく  方へ走りゆく  子供下女丁稚五人連れにて過ぎゆく  姿を照らしながら過ぎゆく  一七日二七日と過ぎゆく  色青ざめゆく  我々を導いてゆく  大利根へ落ちてゆく  つて世界ができてゆく  成長發達もしてゆく  本位として語り傳えられてゆく  八八あしよゆく  五九つきはきへゆく  三ななゆく  六わがゆく  私は、流れてゆく  身軽くするする流れてゆく  男とならんでゆく  入口へ出てゆく  面を辷つてゆく  間に、また取りとめもなく拡がつてゆく  一日一日とめざましく育つてゆく  他所まで出かけてゆく  熱心によみ進んでゆく  処に導いてゆく  憧憬が深くなつてゆく  アルバムをくってゆく  上に廻ってゆく  盛りがすぎてゆく  妻に持つてゆく  公明正大に生きてゆく  人間として生きて働いてゆく  現実のものとなってゆく  一つ一つ順繰りに書き上げてゆく  通りをゆく  分別してゆく  ところにつくられてゆく  わたしが近づいてゆく  人立がふえてゆく  外を飛びゆく  長時間遊んでゆく  学校へ持ってゆく  ムズがゆく  者にまるっきり黙ってゆく  具合よくゆく  塔に近づいてゆく  声で囁きかけてゆく  ことによって、進んでゆく  もとに浮き上らせてゆく  治療してゆく  寓話になってゆく  ソヴェト社会に入ってゆく  輝きをましてゆく  小説としてゆく  明日へどうはこばれてゆく  階級の進みゆく  濶歩してゆく  引擦ってゆく  大丈夫と思って、暫くゆく  事件を洗いざらい物語ってゆく  結局持ってゆく  何処にゆく  地図をよく見てゆく  夢のように流れてゆく  ビル街を縫って尋ねてゆく  上に明いてゆく  静かに歩いてゆく  五十銭でゆく  出勤簿を抱えてゆく  頁を繰ってゆく  佇立して走りゆく  あたいを引張ってゆく  近いうちに会いにゆく  病院まで付き添ってゆく  徒らに移りゆく  蓋をされてゆく  そこを構わず出てゆく  上海へ連れてゆく  歩をすすめてゆく  方を向いて、移りゆく  みんな忘れてゆく  みな雪がとけてゆく  やうだ失はれてゆく  やうに痩せてゆく  毒気に萎んでゆく  谿に堕ちてゆく  感化力が次第に衰えてゆく  人生を通してかなでてゆく  分化してゆく  総合されてゆく  説明されてゆく  葉が散ってゆく  匐ってゆく  彼はじっと燃えつきゆく  礫が次第に乾いてゆく  時が移ってゆく  音にも融けてゆく  みなそれぞれ自分自身で育ってゆく  先に立ちてゆく  訳もわからずに、つづいて急ぎゆく  草原を駈けてゆく  源五郎も付添いて出てゆく  力なげに出てゆく  人たちも、殖えてゆく  理想だが、さうはゆく  逆に見てゆく  興味を誘われて、さらに読みつづけてゆく  西瓜を持ってゆく  伝襲的学説は、次第に破られてゆく  裏打ちせられてゆく  とあるとこよゆく  うつかり、ゆく  部分を見てゆく  土台として書いてゆく  変へてゆく  訣つてゆく  ことをつけ足してゆく  残つてゆく  詞章を覚えてゆく  其を伝へてゆく  是が次第に亡びてゆく  上に移つてゆく  伝承されてゆく  印象を持たうとしてゆく  終新しくなつてゆく  附会してゆく  ものが出来てゆく  下につけてゆく  外へと向いてゆく  言葉を織り込んでゆく  語にあてはめてゆく  語原を尋ねてゆく  行はれてゆく  いくらでも忘れてゆく  おのがゆく  感じでゆく  分派してゆく  句から独立してゆく  係つてゆく  感じをつけてゆく  煩悶を続けてゆく  ものに求めてゆく  しづかに死んでゆく  紅蓮にかはつてゆく  世界へ移つてゆく  処へもつてゆく  現実をすつとんでゆく  やうに飛んでゆく  やうに枯れてゆく  忙がしく去つてゆく  コーヒーを飲みにゆく  素つ飛んでゆく  ひとつひとつ綴ぢてゆく  かなしみも重なりてゆく  ていでゆく  国語に移つてゆく  河を走つてゆく  溝渠のにほひには日に日に廃れてゆく  鹹川に落ちてゆく  静かに暮れてゆく  しかとまたまぎれてゆく  色変へてゆく  幾隊となく続いてゆく  たまたま旧道をゆく  かげから通つてゆく  静に渡ってゆく  家来たちは死んでゆく  尊氏などを描いてゆく  一帖一段落でゆく  帝の流されてゆく  経緯をつづってゆく  まにまに棹さしてゆく  手へ送られてゆく  人が死んでゆく  方へすすんでゆく  人間正成をなお書いてゆく  京都までゆく  湊川神社へゆく  つて歩るいてゆく  ビラを調べてゆく  隣家まで押してゆく  死からほぐれてゆく  行つてゆく  終業後出かけてゆく  筆触をもつて埋めてゆく  一端から逐次的に仕上げてゆく  一手でゆく  敗北してゆく  づつ破つてゆく  内側から外側へ拡げてゆく  外側から内側に締めてゆく  象徴的解決にもつてゆく  さへすれば、飛びついてゆく  松園氏をきめてゆく  翻訳してゆく  境地をゆく  顕はしてゆく  仕事が良くなつてゆく  観賞者数を殖やしてゆく  瀬戸際まで描いてゆく  ひきずつてゆく  究極的まで押してゆく  路に、相触れて拡がり、またはせばまつてゆく  感情を盛り上げてゆく  感情を盛りあげてゆく  反覆してゆく  正確に描いてゆく  硬軟両様をゆく  殺しにゆく  反撥してゆく  青春を朽ちさせてゆく  作風でゆく  個人にもつてゆく  だんだん下落してゆく  方向にゆく  ことが、いちいちひつくり返されてゆく  四つに組んでゆく  効果をあげてゆく  裁断してゆく  感覚を引つけてゆく  上でピタリと押してゆく  完成させてゆく  大作主義でばかりゆく  仕事を進めてゆく  場合絵の具を盛り上げてゆく  加へてゆく  そこで選んでゆく  運命を共にしてゆく  風評などを蹴散らしてゆく  部屋に忍んでゆく  子供自らが走つてゆく  他のものに転じてゆく  抒情し去ってゆく  巣立ちをしてゆく  正月へ、もどってゆく  寂光院をたずねてゆく  戦場勝負で片づけてゆく  移行してゆく  筆をかえしてゆく  晩影を濃くしてゆく  粛清に屠り去ってゆく  衰亡を深めてゆく  都からみちのくへ落ちてゆく  再現しようとか分かろうとしてゆく  立役も代ってゆく  木曾地方へゆく  本文に入ってゆく  年々稀少になってゆく  変りに変ってゆく  末路まで追ってゆく  周囲から書き出してゆく  一すじをとってゆく  前回から次回へわたって書いてゆく  壇ノ浦に移ってゆく  辺にかかってゆく  二重三重になってゆく  編集部へ送っては積んでゆく  脈搏をうってゆく  机から離れてゆく  中に、よく生かされてゆく  雌伏期へはいってゆく  成長から初老をこえてゆく  内容と共に変ってゆく  巻を追ってゆく  牛若も育ってゆく  子の伸びてゆく  三井寺から宇治川へ落ちてゆく  世代をこれから書いてゆく  紙クズになって飛んでゆく  家並が過ぎてゆく  船長を探しにゆく  中腹にあり、登ってゆく  菩薩像など描いてゆく  嶮峻矢ノ川峠をこえてゆく  三十五度角度に這い登ってゆく  速度に降りてゆく  熊野速玉神社へゆく  遡行してゆく  昼食を求めに登ってゆく  社殿に詣りにゆく  峰へゆく  身をもって描いてゆく  裏梯子から降りてゆく  あとに従いてゆく  一望にしてゆく  震音をたててゆく  走破してゆく  人をひき入れてゆく  横をまた少し這い登ってゆく  崖道を降りてゆく  参考に見てゆく  眼界を沈んでゆく  一間一間、導かれてゆく  散蓮華がヒラヒラ舞い落ちてゆく  諦観へは否みなく誘われてゆく  古戦場と化し去ってゆく  別館へとゆく  由布院盆地へ降りてゆく  敬意を表しにゆく  横から登ってゆく  遠くにまで持ってゆく  みな原田系に結びついてゆく  石橋を渡ってゆく  硝子ごしにのぞいてゆく  交叉してゆく  方へ、まわってゆく  風に吹かせてゆく  あと、歩いてゆく  車はうねうね喘いでゆく  山岳中へ帰ってゆく  一場面を語ってゆく  うねり登ってゆく  両手に下げてゆく  あとに歩いてゆく  跡へ登ってゆく  洗面所へゆく  ぼくも入ってゆく  考え方を移してゆく  五人ぞろぞろ帰ってゆく  窓外を過ぎ去ってゆく  時速七十キロぐらいで走りつづけてゆく  坂を登ってゆく  リズムへ返ってゆく  山へ向かってゆく  上へ登りつめてゆく  言動までを描いてゆく  考を以て死にゆく  信念を以て死にゆく  通りに書いてゆく  火星へ飛んでゆく  天国へゆく  混同してゆく  郷土にゆく  思考してゆく  急変してゆく  端から見てゆく  何気なく見てゆく  含味してゆく  一書簡も、つぶさに見てゆく  一通一通見てゆく  一展してゆく  生活に落ちてゆく  程度でついてゆく  話から推してゆく  爪先から寄合せてゆく  諸手に突いてゆく  世界に引き込んでゆく  お祭りによばれてゆく  杯一杯と酔い募りゆく  はいでてゆく  路地を踏んでゆく  昼席が相次いで起こってゆく  ごまかしては下りてゆく  女房ののろけを言って帰ってゆく  風情がなくなってゆく  熱田へゆく  こんど釣りにゆく  床屋へゆく  ものを組み立ててゆく  考えを運んでゆく  読後感をもってゆく  潔癖でわり切れてゆく  方へ連れ立ってゆく  町へ連れ立ってゆく  小田さんが出てゆく  地面を走ってゆく  製作室へ入ってゆく  今は、ゆく  彼等のゆく  歴史のうつりゆく  職業をつづけてゆく  ただ一日一日と消えてゆく  現実をつめてゆく  身にひきしめて、生きてゆく  中に持ちゆく  こと難く、持ちゆく  許りではゆく  唯一こゑあやしき音に聞きなさるれど、遠くなりゆく  給へ、飛びゆく  胃に降ってゆく  甲羅を剥いでゆく  実質的に進められてゆく  人々に問いただしながら急いでゆく  芒原をかき分けてゆく  笠一つが沈んでゆく  沙汰なしに出てゆく  落ち葉を踏んでゆく  西へと辿ってゆく  表口へ忍んでゆく  出雲へ落ちてゆく  運次第で、どう成りゆく  自分達のゆく  門前をさわがしてゆく  振り照らしてゆく  突き倒してゆく  大勢つながってゆく  八騎の駈けぬけてゆく  丘を少しく登ってゆく  足どりで踏み越えてゆく  前に沈んでゆく  日で、ゆく  野路をたどってゆく  しろに付いてゆく  どこかへ誘ってゆく  だんだんにうら枯れてゆく  丘をあえぎながら登ってゆく  だんだんに薄れてゆく  空洞になってゆく  三階へのぼってゆく  それから四階五階六階と登ってゆく  二階三階をゆく  中を探ってゆく  ためならず嫁ぎゆく  風をたてて走つてゆく  松岸から銚子へゆく  乘つて上方へゆく  橋を渡つてゆく  店と並んでたつてゆく  清水谷公園へゆく  つて三番町へゆく  手を引いてゆく  壞せられてゆく  靜かに流れてゆく  夏のゆく  むとて街をゆく  ジプシーの旅に任しゆく  研究所へでもゆく  世の中へ出てゆく  淺草へゆく  九州へゆく  峰へ飛んでゆく  認識が深くなつてゆく  若い細君でも過ぎてゆく  年も過ぎてゆく  平和に暮してゆく  年の暮れてゆく  兵隊が晴がましく歩いてゆく  空へのびてゆく  芸術のゆく  眠りに落ちてゆく  形造られてゆく  無造作に描きわけてゆく  瞬間崩れゆく  身をもって沈みゆく  一櫂一櫂とのがれゆく  瞬間に消えゆく  一点にまで導いてゆく  道具をまとめて帰ってゆく  一本一本引き切ってゆく  べき則にはまってゆく  自ら成長し、太り、熟し、老いてゆく  スポーツ自身が動いてゆく  スピードでゆく  考えをかえてゆく  小山内君の歩んでゆく  途をたどつてゆく  方へ集ってゆく  アーク燈に照らされ、歩いてゆく  ベンチを出てゆく  生産があがってゆく  気になってゆく  加減になってゆく  彼らを取り扱ってゆく  みずから生きる力を弱めてゆく  成長を遂げてゆく  生命の育ってゆく  邪道に連れこんでゆく  赤ん坊を取り扱ってゆく  頭脳ができてゆく  渓谷にはまったく気づかれずに流れてゆく  かたわらを流れてゆく  風になびかせてゆく  農家へ帰ってゆく  それから家へ歩いてゆく  彼のゆく  ように、駈けてゆく  からだを揺りながらのそのそ歩いてゆく  徘徊しても、訪ねてゆく  空に深く沈んでゆく  今近づいてゆく  ゆかないか連れてゆく  自由連れてゆく  笠松ア住みよて居よい同じゆく  二度くり返して読んでゆく  これを持ってゆく  喜代子とが帰ってゆく  言つて彼女はゆく  尾山にゆく  そうに通ってゆく  世話で生きてゆく  喰べてゆく  ランプがともってゆく  一つ一つともしてゆく  甘酒屋にはいってゆく  審査員室へもどってゆく  少数迄、ふるい落してゆく  アラン島にゆく  彼はほろびゆく  繁みから繁みへ滑ってゆく  手足は死んでゆく  海にとび下りてゆく  それは消えてゆく  浜にゆく  寝室へ引返してゆく  ものが、今やたちまちに消えてゆく  上水白く流れゆく  上野までゆく  画架など携えてゆく  障子を貼りかえてゆく  秋のゆく  ごろに出てゆく  平安は保たれてゆく  生活を築き上げてゆく  無事におよめに行けたら、ゆく  性根のゆく  支那へゆく  北へ進んでゆく  旅びとはここから渡し船に乗ってゆく  渡し場へ出てゆく  一緒につれてゆく  方へすたすた登ってゆく  名を呼びながら続いて追ってゆく  強情に登ってゆく  三間離れてゆく  石門をくぐってゆく  様子を見にゆく  父はそっと起きてゆく  方へ忍んでゆく  ひと月と過ぎてゆく  身支度をして出てゆく  姉がそっと起きてゆく  寝床を抜け出してゆく  用事でゆく  だんだん過ぎてゆく  ふたりは早々に出てゆく  人がどやどやと付いてゆく  者が出てゆく  まさかに出てゆく  ままに見捨ててゆく  兄ばかりでなく、時どきにたずねてゆく  暮れ切って、ゆく  暇を取って出てゆく  出来ごころから不意にそのゆく  跳り越えてゆく  加勢してかれのゆく  浪を蹴ってゆく  無理に振切って出てゆく  年々に重ってゆく  方へ遠く降ってゆく  方へ吸い寄せられてゆく  まっしぐらに駈けてゆく  捨松もつづいて追ってゆく  なかを転んだり起きたりして駈けてゆく  蜀へゆく  支那まで渡ってゆく  それからそれへと拡がってゆく  供に連れてゆく  彼を連れてゆく  衰弱しきってゆく  壁に向って進んでゆく  なかった彼は、生きてゆく  方をじろりと見てゆく  手前へ開いてゆく  朦朧と落ちてゆく  かき抱いてゆく  運動にはいってゆく  工夫がのびてゆく  真実に生きてゆく  あんたから絵をとってゆく  さがすりへってゆく  あんたの担ってゆく  彼はしかし歩いてゆく  それに似てゆく  順々に落してゆく  闇に消えゆく  それを生きてゆく  欄から読んでゆく  雪を蹴ってゆく  鳥の飛んでゆく  みんな大きくてゆく  狼になってゆく  花がしぼんでゆく  木の間ちょうちょうゆるく吹かれゆく  気長にみてゆく  どっかへでかけてゆく  つて、むずかゆく  殊に、泊ってでもゆく  だんだん遠くへ退いてゆく  石が落ちてゆく  宮本二郎が沈みゆく  鉛のごとく重く、暮れゆく  夕暮れも暮れゆく  さびしげに暮れゆく  ずみを照らししばらくして次第に消えゆく  人間はいかに生きてゆく  待合にゆく  声は、黄色く暮れてゆく  自動車を飛ばしてゆく  二留三留とたちまちあがってゆく  一隊がゆく  凝然と押し流れてゆく  dayafterdayつづいてゆく  だがしかし黙ってただじっと流れてゆく  何でも持ってゆく  タキシを走らせて通りすぎてゆく  通路をすべってゆく  刷いてゆく  送迎してゆく  どこまでも捜し出して蹴ってゆく  小石を蹴ってゆく  夢のようにぼやけてゆく  だんだん海へ近づいてゆく  私たちが這入ってゆく  しろへ流れてゆく  落葉を鳴らしてゆく  焼け石道を踏んでぎっしり詰めかけてゆく  植物を撫でてゆく  柔順に出てゆく  そこへ駈けてゆく  廻状がまわってゆく  もっと収穫てゆく  ものが高いので食べてゆく  ホームへはいってゆく  同情も、すぐ消えてなくなってゆく  交互に示しつつ処してゆく  けっきょく死んでゆく  順序をたてて読んでゆく  中を揺られてゆく  汽車に運ばれてゆく  方に向って歩いてゆく  風情が、うつりゆく  どこまで冴えてゆく  彼女ひとりゆく  工合に進んでゆく  心の冷えてゆく  九太を尋ねてゆく  夢のように飛んでゆく  小鳥について、その飛んでゆく  排列されてゆく  墓場に運ばれてゆく  私を溺らしてゆく  だんだん落ちこんでゆく  抽象から具象になってゆく  別荘をしめて帰ってゆく  海水浴にゆく  水が退いてゆく  どんどん深く埋まってゆく  影してぞゆく  水面にかのついついと跳ねてゆく  廢れゆく  靜かに暮れゆく  色變えてゆく  續いてゆく  たまたま舊道をゆく  面白ろさうに走つてゆく  平準してゆく  かげを立つてゆく  山桃採りにゆく  それも遂には沈んでゆく  廢れてゆく  廢れ、死んでゆく  ひとはゆく  秋も過ぎゆく  なかに、薄れゆく  觸れて過ぎゆく  五暮れてゆく  なにものか求めゆく  今日も過ぎゆく  纒ひとりペンキ壺さげて過ぎゆく  今朝もまた辿りゆく  ひとり路をゆく  うつしゆく  水をゆく  光に消えてゆく  物忘れゆく  硝子より、ふけゆく  足跡のつづきゆく  鴉の鳴かで歩みゆく  しろより啄みゆく  かいさぐりゆく  陰影してぞゆく  日向にしをれゆく  JOHNはしくしく泣いてゆく  匍ふてゆく  ひとり何處へゆく  そめのなやみゆく  陰影にひそみゆく  とんぼの飛びゆく  觸ればかつ消えて、またも放せば光りゆく  寢てゆく  酒ぶくろ、干しにゆく  芝生へとゆく  人靈もゆく  お祭がすみ、立つてゆく  變りゆく  たんぽぽの光りゆく  素肌をつけてはしりゆく  異人がゆく  外輪船の出てゆく  ひとり入日にゆられゆく  蕾を染めてゆく  觸れてゆく  顫へゆく  たんぽぽのかげのしめりにちりてゆく  耻かしさうに眺めてゆく  つては消えてゆく  江戸子は次第に亡びてゆく  急に沈んでゆく  包みをかかへてゆく  ずんずん走つてゆく  東京さへゆく  鉄道線路を黙りながら歩いてゆく  物の枯れてゆく  時も歯痒ゆく  挨拶を残して思い思いに帰ってゆく  おもしろくもないし、甘くゆく  生活もどうなってゆく  想像しながら遠ざかってゆく  火に持ってゆく  そこまで持ってゆく  議論もされてゆく  親たちの生きてゆく  次男とをつれてゆく  好みとあればさがしにゆく  ますます老いてゆく  どこおりなく通ってゆく  ようにすぎてゆく  二兒自から相伴うてゆく  風雲をゆく  松坂町から泉岳寺へひきあげてゆく  母をのこしてゆく  草鞋ばきでゆく  孫子へのこしてゆく  年々美しくなつてゆく  日に多くなつてゆく  陣營へゆく  中へも、好んで飛び出してゆく  流れに任せてゆく  選擇してゆく  掌から唇へ移してゆく  變してゆく  社會に殖えてゆく  強權政治へつながつてゆく  競馬場へゆく  マンは流れてゆく  與へてゆく  悄々、出かけてゆく  なつて走つてゆく  から、どう生きてゆく  何げなく繰りひろげてゆく  知つた顏が流れてゆく  交はしてゆく  會ひにゆく  山林は、禿げてゆく  歴史觀から始まつてゆく  關係を書いてゆく  ものをつくつてゆく  中に向けてゆく  つた氣もちをたたへてゆく  最善をつくしてゆく  生命もうちこんでゆく  目がゆく  山へ追ひかけ追ひつめてゆく  地上へひきもどされてゆく  みな亡んでゆく  無窮數につながつてゆく  變化してゆく  タケノコ以上に伸びてゆく  調和してゆく  續けてゆく  うかつに、ひんしゆく  どこかへ出かけてゆく  草叢のかげかもしれないぞと、また周章て、駆けおりてゆく  隅田川がくろく、膨らんで流れてゆく  亜米利加へ、ゆく  さで、進んでゆく  バック台まで逃げてゆく  泡だっては消えてゆく  うちに、段々、小さくなり、はては消えてゆく  さで、暫くゆく  瞬間、妖しくうるんで光るばかりに眩ゆく  砂塗れになってゆく  だんだん紅潮してゆく  根を下ろしてゆく  根を下してゆく  けがずんずん後に飛んでゆく  転機から、いつもよく陥ってゆく  処から下へ落ちてゆく  蝕されてゆく  精髄にふれてゆく  成熟させられてゆく  音楽には生かされてゆく  作品として書きあげてゆく  生活をはじめた、去ってゆく  思い出を深く深く掘ってゆく  朧ろ朧ろになってゆく  夢のようにかすんでゆく  気分で生きてゆく  日影の移ってゆく  昼から夜に移りゆく  毎夜下りてゆく  湯へ下りてゆく  街道を帰ってゆく  擦過してゆく  反響してゆく  小径をのぼってゆく  謎の深まってゆく  誰が実際に切り廻してゆく  遠くにかすんでゆく  兄が持ってゆく  血の気が引いてゆく  経営がうまくゆく  ものは、なんと着々と進んでゆく  虚脱してゆく  商売をしてゆく  田舎へと落ちてゆく  ことにもなるまい、こうして段々老いてゆく  消化されてゆく  のだと考えると、ゆく  顔にかけてゆく  動揺してゆく  年期をふみ倒してゆく  心を見て感じてゆく  世の中に出て揉まれてすれてゆく  ひとの生きてゆく  ものは廃れてゆく  桜が、登ってゆく  中のものとしてゆく  鑑賞をあてはめてゆく  運命へ働きかけてゆく  自身で見なおしてゆく  ように変えてゆく  影をおとしてゆく  一日ずつが経ってゆく  裏門を出てゆく  だんだん広がってゆく  一家のゆく  家にかへりゆく  なりゆきに任して進んでゆく  當然亡びゆく  單に移りゆく  此の移りゆく  人造島は、刻々と溶けてゆく  彼等は、溶けゆく  人造島は刻々に溶けてゆく  海底へ沈んでゆく  ゆるやかに流れてゆく  中を歩いてゆく  蒸氣や出てゆく  上級学校にゆく  ことを訊いてゆく  東京から九州へゆく  後が立ちゆく  名残の消えるともなく消えてゆく  それをいちいちのぞきこんでゆく  宇宙をとんでゆく  そっちへすぐゆく  速度をはやめて、はなれてゆく  すきを見て、まえにゆく  本艇をはなれてゆく  民主的理論についてゆく  ことを次々に示してゆく  女をひっかけてゆく  共感してゆく  精神がしまってゆく  断続されてゆく  支柱が奪われてゆく  いちじに落ちてゆく  活動へ入ってゆく  結集されてゆく  不十分に触れてゆく  質量がうらづけられてゆく  色あい度あいによってはたされてゆく  お寺に貰われてゆく  金華山にゆく  熊手を売りにゆく  部分から伸ばしてゆく  彫刻は良くなってゆく  刀痕が揃ってゆく  弟子が食ってゆく  のを持って通ってゆく  端から部分的に片づけてゆく  かまわず端から仕上げてゆく  鑿で削ってゆく  木を深く削り込んで彫ってゆく  



前後の言葉をピックアップ
ゆき着け  ゆき過ぎ  ゆき過ぎよ  遊行  逝く  往く  ゆくえ  行く先  行先  行地


動詞をランダムでピックアップ
ずり上がる極まれひっくくれにくめ恥じるならべ通り越さ倒れ差し出そ出廻りひきあわせあからめよなだめよにらみ合っ取交し出廻るのぞんわたかぶせこきつかう
形容詞をランダムでピックアップ
冷たしいたわしき有り難安う手酷い名だかい心地よやさう弱弱しかなしきあつかまし易き小うるさくつれなく速けれかしこ日向臭く有難う馴れなれし